これまで医者や弁護士、刑事など、ドラマや映画などを通してさまざまな役柄を演じてきた俳優・坂口健太郎。彼の活躍ぶりはZ世代からも一目置かれているようで、TikTokで「坂口健太郎」と検索すると500万以上のハッシュタグがヒットする。
そのなかでもひと際注目されているのは、どの“坂口健太郎”なのだろうか……。

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彼の代表作といえば、連ドラ初レギュラーのドラマ『コウノドリ』(TBS系)をはじめ、『東京タラレバ娘』(日本テレビ系)や『シグナル 長期未解決事件捜査班』(フジテレビ系)、『イノセンス 冤罪弁護士』(日本テレビ系)といった作品が挙げられるだろう。

最近では『Dr.チョコレート』『CODE-願いの代償-』(いずれも日本テレビ系)と2クール連続で主演を務め、大きな注目を集めたばかり。さらに先日、Netflix恋愛ドラマ『さよならのつづき』で有村架純とW主演を務めることも発表され、その活躍は留まることを知らない。

そんな数ある作品のなかでも、TikTokの“いいね数”がひと際多かったのが映画『ヒロイン失格』の坂口だ。同作は漫画家・幸田もも子の人気コミックスを桐谷美玲主演で実写化した作品で、坂口は主人公・松崎はとりにちょっかいを出す学校一のモテ男・弘光廣祐を演じている。


そもそも坂口はさわやかで優しそうなパブリックイメージからか、物腰の柔らかい役柄を演じているイメージが強い。今年で32歳になり、最近はクールなキャラクターを務めることも増えてきたが、『ヒロイン失格』の弘光は過去に類を見ないほど、とにかくチャラかった。

会って間もないはとりに対し、「俺が今、付き合って……って言っても脈ナシってことでしょ?」と思わせぶりな態度をとり、「彼女作っちゃった奴に執着しても虚しいだけだって」「俺が今すぐにでも忘れさせてあげるよ」と隙あらば甘い言葉を投げかけてくる。そして次の瞬間、キスではとりの口を封じ、さわやかな笑みを浮かべながらその場を立ち去っていくのだ……。そんな“チャラくてあざとい坂口健太郎”にいいねが集まるのも無理はないだろう。

ちなみに『ヒロイン失格』の関連動画で、桁違いのいいねを叩き出していたのが弘光の論破シーンだ。
はとりを傷つけた同級生の安達未帆(我妻三輪子)に対して「あんたがそれ言っちゃう?」と物申し、「嫌な女だね」「偽善者」とばっさり切る姿は実に清々しい。動画のコメント欄も弘光に対する黄色い声で溢れていた。

いいねの数でいえば、ドラマ『婚姻届に判を捺しただけですが』(TBS系)の坂口も負けてはいない。同作はおひとり様を満喫する今どき女子と、性格難アリのサラリーマンによる偽りの夫婦生活を描いたラブコメディ。坂口は“性格難アリのサラリーマン”こと百瀬柊を演じており、そのお相手役・大加戸明葉を女優の清野菜名が務めていた。

TikTok内で注目を集めていたのは、柊と明葉のモーニングルーティン動画。
そこには朝に弱い柊を明葉が優しく起こしてくれる様子や、一緒に洗面所の前で身支度する姿などが収められている。

動画のコメント欄には「寝起きがかわいすぎ」「坂口健太郎と結婚したい」などの声が相次いでいたが、特に視聴者が注目していたのは「朝食は要らない」と言ったシーンだった。その日、柊は仕事のトラブルでいつもより早く家を出なければならなくなり、すでに完成していた朝食を一緒に食べることができなくなってしまう。しょんぼりする明葉に対し、柊は「せっかく作ってくれたのにすみません」と謝罪していた。

これにTikTokユーザーが「このひと言が大事」と反応しているところを見るに、彼らの夫婦生活は多くの人にとって理想的だったに違いない。弘光のようなチャラい坂口もいいが、しっかりした大人の坂口も若者から支持されているようだ。


また彼を語るうえで、金髪時代の坂口も忘れてはならない。彼が人生初めての金髪に挑戦したのは、2017年1月期のドラマ『東京タラレバ娘』で毒舌な人気モデル・KEYを演じたとき。これまでダークな髪色のイメージが強かったことから、ハイトーンカラーへの変貌はかなり印象的だっただろう。当時、多くの女性が沼に落ちたことは言うまでもない。

もちろんTikTokにはそんな坂口の金髪姿をまとめた動画が数多く投稿されており、その需要の高さがうかがえる。ちなみに金髪姿を披露したのは『東京タラレバ娘』よりも、2016年12月に行われた映画『君と100回目の恋』公開直前イベントの方が先。
『東京タラレバ娘』ではKEYの原作イメージに合わせたマッシュヘアだったが、映画のイベントにはふわふわ金髪パーマヘアで登壇していた。

KEYとひと味違った金髪坂口に興味ある人は、ぜひチェックしてもらいたい……。

Z世代から支持を集める役柄は、どれも坂口の持つ柔和な雰囲気と顔立ちがマッチしたものが多い。そのうえでしっかりと役に応じて演じ分けるテクニックもまた、見事と言う他ないだろう。今度は、どのような役柄で若者たちを魅了するのだろうか。

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