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塾講師として働くゆくえには、学生時代から仲が良い男友達・赤田鼓太郎(仲野太賀)がいた。赤田とはいつも2人でカラオケに行っており、唯一何でも話せる親友だった。ある日いつものようにカラオケに集まると、赤田はゆくえに結婚することを報告。ゆくえは大喜びし、赤田の結婚を祝福した。
その数日後、ゆくえは赤田からもう会えないと言われる。赤田の婚約者・白石峰子(田辺桃子)が、女友達であるゆくえの存在を快く思わなかったためだ。ゆくえは納得できない様子だったが、赤田はそのまま別れを告げ、その場を去るのであった。突然親友を失ったゆくえは、ショックで中々立ち直れない。そんな中、ゆくえは花屋に行くと、店員の女性からある場所に花を届けてほしいとお願いされる。
出版社で働く椿は、恋人の小岩井純恋(臼田あさみ)と結婚を考えていた。同棲するために引っ越しまでしていたが、純恋が男友達と浮気をしてしまい、結婚は白紙になってしまう。
美容師として働く夜々は、同僚の相良大貴(泉澤祐希)と2人で飲みに行くが、友達以上の関係を迫られる。
コンビニで働きながらイラストレーターを夢見る紅葉は、なかなか絵の仕事を取ることができずにいた。営業しても「上手だが好きになってもらえる絵を書けるようにならないといけない」と言われてしまうのであった。
そんなある日、紅葉が椿の家を訪ねる。紅葉は前の住人である先生を探していたのだ。その後、ゆくえが花屋の女性店員に花を届けてほしいとお願いされた住所に向かうと、そこは椿の家だった。花屋の女性店員は、椿の母だったのである。紅葉とゆくえは幼馴染で、偶然の再会を果たす。3人が別れようすると、夜々が椿の家に忘れ物を届けにやって来る。椿は以前夜々の美容室で髪を切ってもらっていたのだ。
再度別れの挨拶をする4人だったが、椿の母から「お茶をご馳走するように」と連絡が入り、全員で椿の家でお茶をすることになる。異性の友人を失った話をするゆくえに対して、夜々と椿は男女2人の間には下心があるはずだという考えを伝える。
「男女の間に友情は成立するのか?」というテーマで物語が描かれる本作。ゆくえのように異性の友達は成立すると考える人もいれば、夜々や椿のように成立しないと考える人もいる。成立するかどうかは、その人の価値観や環境、経験によって左右されるのではないだろうか。
例えば椿のように、結婚まで考えていた恋人が男友達に取られるという経験をした人は、当然男女の友情は成立しないと考えるだろう。また夜々のように、いつも恋愛対象として見られてしまう人も同じ考えのはずだ。
男女の友情に関する価値観はとても重要なものであり、その価値観が合わなければパートナーと長くは続かないだろう。誰もが考えるべき「男女の友情」に焦点を当てた本作。第1話では、それぞれの価値観が形成されるまでのきっかけが丁寧に描かれた。次回以降、どのように物語が進んでいくのか。10月19日(木)に放送される第2話を楽しみに待とう。
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