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ゆくえは小学校の同窓会に参加し、昔仲が良かった4人グループの友人たちと再会する。しかし、過去に自分だけ友人の結婚式に呼ばれていなかったことを知る。せっかく結婚式に参加したものの、複雑な心境になるゆくえ。その後実家に帰省すると、母に社交性や愛嬌が必要だと言われるが、ゆくえは納得できなかった。
紅葉はいつものようにバイトをしていた。勤務後、忘れたスマホを取りに戻ろうとすると、バイト仲間が紅葉を悪く言っている声が聞こえた。しかし紅葉は聞こえていないフリをして、その場を去った。
夜々は友人の結婚式に参加し、新婦が両親への感謝の手紙を読んだ際に感動して涙を流す。終了後、同じく式に参加していた友人たちは"感動の押し売り"と言って冷めており、「夜々は演技が上手いね」と言われる。夜々は本当に感動していたが、友人たちに合わせて同調してしまった。
その後帰宅しようとすると、自宅の前に同僚の相良大貴(泉澤祐希)が現れる。相良は友達からでも良いと言うが、夜々は恋人が上で友達が下である理由を問いかける。
椿は実家の花屋に立ち寄り、母と弟に婚約破棄になったことを伝える。弟は椿が仕事でもプライベートでも、都合の良い人として扱われていると母に呟く。彼女と同棲するために引っ越しまでして浮気されても怒らない、休日に会社から連絡が来ても怒らない。それが椿という人間なのである。そんな中、椿の家に再び夜々と紅葉がやって来る。
夜々は椿がゴミ箱に捨てた夜々の美容室のメンバーズカードを拾って持ち帰っており、それを忘れ物として届けに来たのだ。2人が気まずく、3人になるために来たという夜々と紅葉。2人は椿の自宅に入り、紅葉が電話でゆくえを呼び出す。ゆくえは仕事終わりに椿の家に向かい、再び4人が集まることに。
4人はまたそれぞれの悩みを打ち明ける。語り合った後、椿は「みんな同じ感情を持たなくていい。言っちゃダメなことはあるけど、思っちゃダメなことはない」と伝え、その後解散する。4人の仲はまた少し深まったのであった。
本作に登場する4人の主人公は、全員本音を言えない生きづらい人たちだ。相手を思いやる気持ちが強いからこそ、素直な気持ちを言うことができなくなってしまったのかもしれない。実際そういったタイプの人は多く、SNSでは共感の声が多数見受けられる。本音が言えないのは元々の性格だけでなく、育ってきた環境も影響している可能性が高い。もちろん、好きでそうなったわけではないだろう。
周りのことを気にして本音を言えない人同士が、偶然出会って徐々に関係を深めていく様子を見ることができる本作。恋愛関係でも友人関係でもなく、それでいて居心地が良いという男女の関係が今後どのように変化していくのか。10月26日(木)に放送される第3話を楽しみに待とう。
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