この夏、最新シングル『Be lonely together』をリリースしたアップアップガールズ(2)。これまで3作連続でサウンドプロデュースを行ってきたつんく♂氏が、当初の予定を超えて4作目に楽曲提供したこの曲をひっさげ勝負の夏を駆け抜けている。
この曲をきっかけに飛躍したいという彼女たちの対談を7回にわたってお送りする。5回目はリーダー・高萩千夏(22歳)と今年、水着グラビアにも挑戦し話題となった3期メンバー・新倉愛海(16歳)の対談をお送りする。

──新倉さんから見た、高萩さんの印象を聞かせてください。

新倉 最初はちょっと怖かったです。オーディションのときは教えてくださるチームが違ったのであまりしゃべってないし、しかもリーダーなのできっと厳しい方なんだろうなって思ってました。

高萩 実際どうだった?

新倉 かまってくださるというかよくほっぺもプニプニしてくれたり(笑)、ウェルカムな雰囲気を出してくださってホントうれしいです。でも、ダンスや歌はしっかり厳しく見てくださって、リーダーとしてアプガ(2)をまとめてくださる素晴らしい先輩なのでめちゃめちゃ尊敬の眼差しです。

高萩 あみちゃん! いいコメントばかり! できる子だ。

──高萩さんは、新倉さんをどう見てましたか。

高萩 オーディションのとき、一番頑張ってるように見えました。歌もダンスもできないなりにがんばろうっていうのが伝わってきたので、とても高評価でした。

新倉 え~、うれしい。


高萩 オーディションに参加してた子で、唯一お弁当食べなかったんですよ。食べないと倒れちゃうからって言っても、“大丈夫です”ってずっとイヤホンして音楽確認してたり。

新倉 あのときは切羽詰まってました。結構食いしん坊なんですけど、我慢してました。

高萩 ストイックだね~。あとあみちゃんは、ほんとかわいい。かわいいしか出てこない。クシュっと笑った顔がかわいいですね~。私服もかわいいけど、自分で選んでるの?

新倉 あまり自分で選ばないですね。かあちゃんかとうちゃんが選んでくれるんです。

高萩 え、お父さんが服を選ぶの?

新倉 ハイ、勝手に買ってくるんですよ。

高萩 私、そんなことされたことないです(笑)。
でも、この子のかわいがられ方は尋常じゃないですよ。だってお母さんが、あみちゃ~んって顔ポンポンってやるんでしょ。

新倉 ハイ、たまに自分でもおかしいなと思います(笑)。

高萩 ご両親に溺愛されてるね。

──かわいい以外の印象はどうですか?

高萩 たぶん実は気が強い子だと思うんです。隠してるでしょ?(笑)

新倉 ハイ(笑)。

高萩 ほら(笑)。心の中で何クソとかいろいろ思うタイプですね。レッスン中とか、ふっとした瞬間に顔に出るんですよ。

新倉 あ~、それはめちゃ言われます。かあちゃんにも、めちゃ顔に出るから気をつけた方がいいってよく注意されます。

──内面は強いと。


新倉 結構そうかも。心の中でふつふつと思ってたり…あ、誰かに対してじゃなく、自分に対してですよ(笑)。そこまで前には出さないけど、結構負けず嫌いです。新メンバー同期3人仲いいんですけど、その中で1番できるようになりたいっていうのはあります。私、一番キャラが薄いし取り柄が少ないので、そこは負けてられないなって思います。

高萩 かわいい~。でも、それって大事だよね。

新倉 やっぱり新メンバーの特技披露とかあるじゃないですか。(島崎)友莉亜ちゃんはギター、(森永)新菜ちゃんはラップってなったときに、自分にできるものが全然なかったんです。自分は個性は薄いな、でも負けてられないっていうのは思ってました。個性見つけるのは、今後の課題でもありますね。

高萩 あみちゃんの個性はですね、あざとさです。


新倉 え、私ですか。

──同期の島崎さんもあざとい聞いていますが……。

高萩 いや、たぶん、あみちゃんが一番あざといですよ。だって、特典会中にファンの人に投げキスとか指差しとかしてるんですよ。あざとい自覚はある?

新倉 いや~、あまりないですけど、言われてみたらそうですね。

──サービス精神の延長線上の投げキスですか?

新倉 いや、そこに人がいたんで。

高萩 ほらこれはヤバいですよ、ナチュラルあざといぶりっ子ですね。

──では、新倉さんがアプガ(2)に入ってよかったと思うことは?

新倉 前のグループで活動してたときは、ただ毎回のライブが楽しいってだけで次への課題があるわけでもなかったんです。でも、アプガ(2)に入って環境がすごく変わりました。先輩に囲まれてたりグループの目指すところがしっかりあって、そういうのに刺激されることが多くなりました。自分、今のままじゃダメだなって意識できるようになってきたかなと思います。すごいデコボコの道を、すっ転んでは次に向かうためにまた立ち上がってって感じがします。


──険しい道を突き進んでると。

新倉 ハイ。でも、それくらいが自分には合ってるというか。自分が自分で頑張ろうって思える環境にいれて私は幸せだなと思うし、まだまだ課題があるのでどんどん消化できるようにしたいです。

──挑む精神があると。先ほどの気が強いという話とつながるかもしれないですが、できない自分が悔しいって感覚はありますか。

新倉 あります。特にボイトレのときとか、なんでできないんだろうっていつも思います。でもここで止まってる暇ないし、とにかく進むしかないなって。

高萩 私も、険しいなって思いますもん。アプガ(2)は耐えられる根性がないとやれないです。って考えると、気が強くて負けず嫌いな子じゃないとできないのかなって。


新倉 ハイ、それは思います。

高萩 でも、初期メンはすぐ眠いとかお腹減ったって言うんですけど、新メンバーは言わないんですよ。

新倉 それは、私たちは足を引っ張ってしまってる状態だから。新メンバーとして入って半年くらい経って、もう新メンバーで許される範囲ではないじゃないですか。なので、そこはグッとこらえて乗り越えていかなきゃと思います。

高萩 エラい! でも、そういう気持ちは伝わってきます。それが実力につながってくれたらなと思いますね。

新倉 やっぱり、思うことや口に出すことは誰にでもできるけど、一番はそれを行動に表せるかどうかだと思うんです。今後のアプガ(2)を、新メンが崩してしまうのか、一緒に加速できるように頑張れるのかって常に思ってます。

──さて新曲「Be Lonely Together」をライブでパフォーマンスするとき、新倉さんが気をつけてるのはどんなところですか。

新倉 サビの“愛してる”ってところの歌です。キーが高いんですけど、一発で出せるようにがんばってます。あと、ソロパートの“僕が守るよ”ってところ。強い歌詞なので、その強さが伝わるようにもっと堂々と歌いたいです。

──なるほど。では最後に、アプガ(2)をよくするためにも、高萩さんから新倉さんへ期待することを聞きましょうか。

高萩 ダンスは基盤の部分はしっかり覚えてくるんですけど、全体的にふわっとしてる。カウントを揃えるとか、ニュアンスを合わせるとかそういう部分を追求してほしいです。

新倉 ハイ。ダンスを見返すと、手のグーとパーが違ってたり腕の回し方が違ってたり、細かい間違いがいっぱいあるんです。あと私、結構自分大好きで映像も自分ばっかり見ちゃうんです。それだと気づけない部分がいっぱいあるので、しっかり周りも見れるようになりたいです。普段のレッスンでもそれができるように、意識を変えていきたいです。

高萩 たしかに周りと見比べるのは大切だね。

新倉 ハイ。

高萩 あと、やっぱり歌ですかね。

新倉 歌は、ほんとに苦手意識はあるんです。加入したてのときは、基本ユニゾンで先輩にカバーしていただけることが多かったんですけど、だんだん歌割りもいただけるようになると、自分のところであれ?下手クソがいるってなったらダメじゃないですか。そう思われないためにも、ちょっとずつでも上手くなれるように頑張りたいです。
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