趣里が主演を務めるNHK連続テレビ小説『ブギウギ』(総合・月曜~土曜8時ほか)の第42回が28日(火)に放送され、富田望生演じる小林小夜が初登場。猪突猛進な姿と福島弁で大きなインパクトを残した。


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警察からパフォーマンスについて注意を受けたスズ子。これからどうやって自分の歌を表現していこうか悩んでいたところ、戦地にいる弟・六郎(黒崎煌代)から手紙が届く。「亀は元気ですか?エサは食うてますか?」から始まる手紙には、手書きの亀の絵も添えられ、いつも亀を抱いていた六郎の姿が思い浮かぶ。梅吉(柳葉敏郎)は手紙を顔に擦り付け、「はよ帰ってけえへんかなぁ」と寂しさをあらわにした。

一方、茨田りつ子(菊地凛子)は、警察の注意を物ともせず派手な容姿を貫いていた。婦人会からの指摘にも「これは私の戦闘服です。丸腰では戦えません。それは私に死ねって言うのと同じです」とヒールをコツコツと鳴らしながら去って行く。この日、茨田は梅丸楽劇団の舞台を見に来ており、客席から鋭い視線を注いでいた。

楽屋に茨田がやって来ると、スズ子はどこか居心地の悪そうな様子を見せた。茨田はそんなスズ子に近づき「ぼーっと突っ立ってカカシが歌ってるみたいだったわ」「今日の貴方はつまんないって言ってるの」と”茨田節”で言い放つ。だが、それはかつてスズ子に「あなたの歌は下品」と言い放ったときとは違い、スズ子を一人の歌手として認め、同じ歌手としてのもどかしさが滲んでいた。


重たい空気を一変させたのは、「おれを弟子にしてくだせえ」と飛び込んできた田舎娘だった。彼女は小林小夜(富田望生)と言い、「福来スズ子さんみてえな歌手になるのが夢なんだ」と福島弁でスズ子に熱烈な思いを伝える。行くあてもないのに福島から上京してきた小夜に、スズ子は弟子をとる気はないと言いながら「行くとこない言うのに放りだすわけにも、いきまへんわな」と根負けしたのだった。

新キャラ・小林小夜の登場にSNSでは「ごっつ、強烈なんが出てきたなあ」「面白い人物、小夜。すず子への熱い想い、全部伝わった」「これからどんどん暗い時代になるので、小夜ちゃんの登場にかなり救われる」などのコメントであふれ、福島出身の富田望生の”本家”福島弁に注目する声も多く集まっていた。

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