乃木坂46の公式ライバルとして誕生したグループ「僕が見たかった青空」。8月30日にデビューシングル「青空について考える』をリリースした彼女たち23人の魅力に迫るべく、全員のインタビューと撮り下ろしカットをお届けする。
今回は東京都出身の18歳、「ぽりぽり」こと柳堀花怜(やなぎほり・かれん)のインタビュー。

【写真】ボブカットがトレードマーク、柳堀花怜の撮りおろしカット【9点】

──柳堀さんと言えば、ボブカットがトレードマークですね。

柳堀 特にこだわりがあるわけじゃないんですけど、小学校がボブじゃないといけなかったので、それからずーっとボブです(笑)。

──デビュー曲のMVではプールサイドで横になっている姿が映されていましたが、高校では水泳部でマネージャーをしていたとか?

柳堀 そうですね。シンクロがメインの女子多めの水泳部だったんですけど、私は裏方作業が好きだったのでマネージャーになりました。

──現在はアイドル、プレイヤーとして表に立っています。

柳堀 小学校のときはモデルになりたくて、芸能界に憧れていました。なので“アイドル”になりたいと思っていたわけではなくて、このオーディションを受けたのもたまたま見つけたからなんです。

でも中学ではダンス部だったので、ステージに立つことが楽しいとは感じていました。歌とダンスも小さい頃から好きで、『恋するフォーチュンクッキー』をよく真似していました。

──このオーディションに自信はありましたか?

柳堀 全然ありませんでした。たくさんの人数が受けていると予想していたけど、まさ35,000人以上も受けているとは知らなくて。
一次の書類審査を通過しただけで、「えっ、ヤバい!」って思いました。二次オーディションでも、他の子たちがダンスを披露したりするなか、私は「笑顔で覚えてください」ってしゃべるだけでした。「何のインパクトも残せなかったから、受かるわけないよな」と思いながら帰ったのを覚えています。

ところが三次の歌唱審査に進むことができて。歌は自分的にも上手くできたなと手応えがあったので、そこから「ワンチャンあるかも」と思うようになりました。最終審査の自己PRタイムで、改めて「笑顔で覚えてください」と話しました。

結果は合格だったんですけど、迎えに来ていたお母さんも慰める準備をしていたらしくて、ビックリしていました(笑)。

──合格から半年以上が経ちました。心に残っている活動はありますか?

柳堀 デビュー記念のスペシャルイベントですね。大阪と東京で開催したんですけど、客席が埋まらなかったことで現実を知った日でした。なんとなくわかってはいたけど、現実を突きつけられてもっと頑張らないといけないと決意しました。

──確かにイベントの最後に各メンバーから決意表明がありましたね。


柳堀 ステージ上で泣きましたからね(笑)。冷静さを失いながら、「これからもここにいる23人を愛していただけると嬉しいです」と話しました。

──ところが、先日行われたファンミーティングでは昼夜2回で約900人集客できました。

柳堀 もちろん客席を埋めることがすべてではなくて、来てくださった方に笑顔で帰っていただくことが一番大事だと思っています。来てくださった方に「楽しかったですか?」と聞いてみたいですね。

でも少しずつファンの方が増えている実感はあるので欲が出てきて、もっと大きなステージに立ってみたいなと思うようになりました。いろんなフェスやイベントに出させていただくことで、具体的なイメージがわいてきているのかもしれません。

──来年以降はどうなっていきたいですか?

柳堀 まだまったく想像がついていません(笑)。ただ、どんな形になっても23人の心がバラバラになることがないようにしたいです。メンバーが違う方向を見ているのは絶対に嫌なので、日本一のチームワークを目指してこのメンバーで高みを目指していきます。そこだけは変えたくありません。

──今のところ、チームワークはどうですか?

柳堀 23人でパフォーマンスできないことが何回かありましたし、センターの八木仁愛ちゃんが不在のときもありました。
それでも、ポジションを変更してどうにかしてパフォーマンスすることができたのは、これまでの蓄積があったからだと思っています。だから徐々にチームとして強くなっているんじゃないかな。

──個人的にはどうなっていきたいですか?

柳堀 全体の技術面を上げる役割になりたいです。私は声が大きいので(笑)、レッスンから大声で歌って、みんなも大声で歌いやすい環境を作っていきたいです。それがチームへの貢献につながるはずなので。私がいることで、全体のパフォーマンスがよく見えるようになったら嬉しいですね。

(取材・文/犬飼 華)
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