【写真】『ブギウギ』第56回場面カット【5点】
心惹かれ合う愛助(水上恒司)とスズ子。だが、村山興行の東京支社長・坂口(黒田有)は二人が交際することに猛反対し、何とか阻止しようとしていた。また、愛助は身体が弱く戦地に行けないことに引け目を感じ「そんな僕が恋だなんだにうつつぬかしとってええんかなって」と悩んでいた。スズ子は戦争で弟を亡くしたこと、愛助が戦地に行かないことにホッとしていることを素直に話し、「村山さんがどんな答えを出そうが、それでええと思います」と思いを伝えた。
仕事が手につかず夜も眠れないスズ子は、伝蔵の屋台へと足を運ぶ。神妙な顔つきのスズ子に伝蔵は「今日で店じまいだよ」と呟いた。食料が手に入りにくくなり、まともな商売ができないと肩を落とす伝蔵。確かに、以前はがんもどきやこんにゃくが浸され、スズ子と秋山美月(伊原六花)のためにコロを出してくれていたが、今では味の染みていない大根だけになってしまっていた。二人は一緒にお酒を飲み、思い出の屋台に別れを告げたのだった。
そんなスズ子の元に、目を光らせた坂口がやって来る。スズ子と愛助の噂が、村山興行の社長であり愛助の母・トミの耳に入ったのだと言う。坂口は「噂は噂のまま揉み消さなあかん」とお金が入った封筒を手渡す。
第56回の放送を終え、視聴者からは「ひえー、おでん屋のおじさんも屋台閉めるのか。おじさん、すごくがんばっていたのに残念」「伝蔵さん退場しちゃうの寂しいなあ」「戦後またおでん屋さん開けますように」「上京からずっとスズ子を見てきてくれてありがとう。伝蔵さん」とおでん屋のおっちゃん・伝蔵との別れを悲しむ声が多く集まっていた。
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