若手漫才師の登竜門『ytv漫才新人賞決定戦』の決勝戦が、3月3日(日)に生放送で行われる。15日(木)、決勝戦に先駆けて出演順を決定する記者会見が大阪・読売テレビ本社にて行われた。


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昨年度からルールが変更され、早いROUNDで通過したコンビから順に好きな出番順を選べるというシステムとなった。ROUND1を1位で通過したぐろう(4年目)から出演順を選んだ結果、たくろう、ハイツ友の会、空前メテオ、バッテリィズ、ぐろう、ドーナツ・ピーナツ、ぎょうぶの順にネタが披露されることが決定した。

ROUND1・1位通過のぐろうは、5番目の出番を選択。意気込みを聞かれた家村涼太は「謙虚にいきます」、高松巧は「初めて事前ROUNDに出させてもらって、それで上がってこれたので、このまま初優勝目指します!」と意欲をみせた。また、優勝賞金100万円について家村は「生活費に充てたい」、高松が「親に15万円くらい渡したい」と語った。

続いてはROUND1を2位で通過したハイツ友の会(5年目)。
コンビ名が書かれた札を持った西野があっさりと2番に貼ると、周囲からはどよめきが。2番という早い出番順を選んだ意図を聞かれた清水香奈芽は「秘密です」と煙に巻いた。また西野は「どの賞レースでも優勝できたらすごいので、すごいなと思います」と優勝への思いを語り、清水も「そうやと思います。頑張ります」と続いた。

次は、ROUND2を1位通過したドーナツ・ピーナツ(10年目)。こそこそと相談した2人はドーナツの希望で6番目を選択した。
ドーナツは「昨年の決定戦は、同期のダブルヒガシとファーストラウンドが同点で、(1位と2位の)順位を決めるために負けて、最終決戦でも負けて、史上初の1日2回負けるという現象を起こしてしまったので、今回は1回も負けずに勝ちたいと思います!」と昨年の悔しい気持ちを吐露。

ピーナツも「賞レースの決勝にあまり行けなかった中、僕らはytvさんに見つけてもらったので、漫才をやってるからにはぜひ獲りたいなというのはあります。あとは蹴散らすだけです」と格闘家風の受け答えでボケつつも、気合いを入れた。

ROUND2・2位通過の空前メテオ(4年目)は、茶屋が悩む様子もなく3番を選択。茶屋は「4を選んで、バッテリィズさんが前に来たら嫌なので3を埋めました」と理由を明かした。また大川は「ぐろうとは同期で、比べられることもあるので、ここでどちらが先に結果を出すのかが大事だと思います」、茶屋も「ほんとに、競い合っている仲間なので勝ちたいです」と、養成所時代から切磋琢磨するライバルに対し静かに闘志を燃やした。


ROUND3・1位通過、バッテリィズ(10年目)はラストイヤーで決定戦初出場。ボケ・エースが「4番でエース!」と4番目を選択した。寺家は「最後なので(カベポスター、ダブルヒガシに続いて)NSC36期3連覇できるよう頑張りたいと思います」と抱負を語る。エースも「ytv漫才新人賞には今年初めて出て、ラストイヤーなので、もうやるしかねえって感じです。頑張ります」と奮起し、負けたくないコンビとして仲のいい後輩のぎょうぶを挙げた。

そんなROUND3・2位通過のぎょうぶ(7年目)は、6番目に順番を選ぶことに。
1番と7番が残る中、為国が1番を選びかけると、澤畑健二は「今日、遅刻してるんで…」と告白。謝罪の意味も込めて1番を選ぶのかと思いきや、結局7番手に落ち着いた。

澤畑は「7番なので、しっかりまくれるように頑張っていきたいと思います」と意気込みを語る。さらに「7年目7番で頑張ります」という為国は、「物心ついたときから意識していた大会だったので、強気で、強気で」と大会への熱意を語った。

ラストは、「敗者復活枠」からの出場となるたくろう(10年目)。残るのはトップバッターの枠だけだが、ちょっとでも遅めに出ようと、2番の位置に寄せてに名札を貼りつけた。
決定戦4度目の進出は出場者の中でも最多。いよいよラストイヤーとなり、赤木裕は「最後の最後なんで獲らないと」とラストチャンスにかける想いを語った。

きむらバンドは「賞レースの決勝自体は結構行かせてもらったこともあるんですけど、獲り切れないのが事実。このまま負けっぱなしで終わりたくないので、せっかく出させていただいたからには“勝ち切る”が僕らの目標です」と宣言し、「負けた全員の想いを背負って、全員をぶっ倒したい」と強い想いを語った。

なお、決定戦の総合司会は、ブラックマヨネーズとytvアナウンサー・佐藤佳奈。審査員は後日発表される。


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