秋元康とテレビ東京がタッグを組んで昨年春からスタートしたバラエティ番組『青春高校3年C組』。オーディションで選ばれた生徒たちが「理想のクラス」を作るべく日々、様々な企画に挑戦している。
この番組から生まれた様々な部活動の中でも特に話題を呼んでいるのが“女子アイドル部”だ。昨日7日(木)放送の番組内では、青春高校のデビューシングル表題曲を彼女たちが担当することが発表された。今回はそのCDデビューを記念して、9月30日売りの「月刊ENTAME」に掲載された、女子アイドル部の中でも一番最初に結成されたユニットBlue Springのインタビューをお送りする。

Blue Springは女子アイドル部にできた最初のユニット。現在のメンバーは、西村瑠香(にしむら・るか/18歳/1期生)、日比野芽奈(ひびの・めいな/18歳/1期生)、ボールドウィン零(ぼーるどうぃん・れい/18歳/1期生)、女鹿椰子(めが・やこ/18歳/1期生)、大曲李佳(おおまがり・ももか/16歳/2期生)、黒木美佑(くろぎ・みゆ/17歳/2期生)、持田優奈(もちだ・ゆうな/18歳/2期生)の7人。

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──まず最初に、女子アイドル部・Blue Springについて教えてください。

日比野 女子アイドル部は番組『青春高校3年C組』の中で一番最初にできた部活動です。Blue Springはその部に所属している7人組アイドルユニットで、メンバーの変動はありましたけど1年以上活動を続けています。

女鹿 平均年齢17歳で、フレッシュさが売りです!

──番組内の一企画として生まれた部活動が、今や豊洲PITでライブを開催したり歌番組に出演したり、さらにはCDデビューまで決まるという怒涛の展開を見せていますね。

日比野 結成当初はまさかここまで大きな話になると思っていなかったので、びっくりしています! 最初は(昨年8月に開催した)「青春高校文化祭」に出て終わりだと思っていたんですよ。

女鹿 うん。あれで1曲披露して「いい思い出ができたね~!」って言っておしまいだと思っていました。


日比野 そこからメンバーが卒業したり新しく2期生が入部したり、どんどん変動していって。まさかTIF(TOKYO IDOL FESTIVAL 2019)や@JAM(EXPO 2019)に出ることになるなんてまったく想像もしていませんでした。

女鹿 激動だったよね~。最初はそんなに仲良くもなかったし(笑)。

日比野 あはは! でも「文化祭」や(昨年夏に番組で行った)林間学校で一気に距離が縮まったよね!

──2期生の大曲さん・黒木さん・持田さんは昨年秋に加入。もうすぐ加入から丸1年になります。

持田 えっ、もう1年経つんですね!? 今聞いてびっくりしました。もう1年かぁ~……(笑)。

大曲 1年前の自分では想像できなかったくらい大きな展開になっていて、すごくうれしいです!

──CDデビューが決定して、率直な気持ちは?

西村 うれしい気持ちです!

ボールドウィン ずっと曲をCD化したいねと話していたので、「夢がかなった!」という感じですね。

日比野 うん。でも、実感っていうのはまだないんですよ。CDデビューするということは決まったものの詳しい内容はまだ聞いていないし、今はまだ不安も大きくて……。


黒木 もちろんうれしい気持ちはあるんですけど、「今の私たちでいいのかな」って。ユニバーサルミュージックさんという大きな会社からメジャーデビューすることが、自分たちの身の丈に合っていない気がするんです。私たちはまだまだ足りない部分が多いし、もっとたくさんの人に知ってもらわなきゃいけないと思うから、今以上に頑張らなきゃいけないなと思っています。

大曲 8月の豊洲PITでのライブは「デビューKICK OFFライブ」というタイトルで、デビューに向けての1歩目を踏み出すというコンセプトだったんです。そこでみんな「変わらなきゃ」って意識は持ったんじゃないかなと思います。

──番組で放送された豊洲PITライブ後の反省会でも、現状のままではダメだとみなさん語っていましたよね。CDデビューを控えて、意識も変わってきたんですね。

日比野 そうですね。あと、CDデビューに向けて青春高校はほぼ毎日公演を行ってきたんですけど、そこでは自分たちでフォーメーションを考えたり変更したりパフォーマンスを磨き上げてきて、意識も変わっていった気がします。

持田 公演は毎日やっているからこそ成長も見せなきゃいけないし、披露する曲はだいたいいつも同じだから「何か変化を付けなきゃ」って考えたり、以前は気にしていなかったようなところまで意識するようになりました。それと、TIFや@JAMは青春高校の代表として出演したので、責任も感じるようになりました。

大曲 うん。
Blue Springは青春高校の中でも一番外でのイベントに出させてもらっているし、そこでは他の部活の子の気持ちも背負っているので、よりレベルの高いものを見せないといけないなと思っています。

──ちなみに、初めてのTIFはいかがでしたか? 名だたるアイドルたちが立ってきたスマイルガーデンのステージに立ったわけですが。

西村 「踊るのって楽しいな」って改めて思いました!

日比野 私は喜びと緊張が半々でしたね。ステージに立ってまず、お客さんの数がすごく多くて「どうしよう」って。でもよく見渡したらいつも公演に来てくださるお客さんがいて、横の方(関係者エリア)では青春高校の生徒のみんなが応援してくれていて、後ろを振り返ったら佐久間(宣行=番組プロデューサー)さんもいて(笑)。「みんないる!」と思ったら安心して頑張れました!

──ではここからは、Blue Springのことをもっと知ってもらうためにメンバー7人それぞれの個性や特徴などを教えてください。まずは大曲さんから!

大曲 大阪府出身、16歳の大曲李佳です。あだ名はまーがりんです!

日比野 まーがりんはBlue Springの中で最年少で、妹キャラ! ただ、公演が始まって外でパフォーマンスする機会が多くなるにつれて、すごくしっかりしてきたんですよ。私は一応リーダーなんですけど、まーがりんにはよく相談しています。本当に頼りになる子です!

大曲 ふふふ、ありがとう!

女鹿 まーがりん、この1年ですごく大人っぽくなった! あと、みゆもも(黒木と大曲)は仲良しコンビだよね?

大曲 うん、美佑ちゃんとはずっとべったりです。昨日も一緒にご飯に行きました!

黒木 よくお泊りしたり、深夜まで電話したりしています。大曲はこの前LINE LIVEをしている最中に部屋にクモが出て、52分間クモと戦うという配信をしていました。
そんな子です(笑)。

──続いて、持田さんお願いします。

持田 持田優奈です。もっちーと呼ばれています。年上メンバーが全員卒業しちゃって、気付いたら最年長になっていました(笑)。

黒木 もっちーはおちゃめ! 一見クールに見えるけど、7人の中で一番ちゃめっ気があります。

ボールドウィン うんうん! この前私がめっちゃ音痴に歌っていたらみんなから「歌うな歌うな!」って言われたんですけど、そこでもっちーがまるでディレクターのように「行け行け!」って指示を出してきたんですよ(笑)。

持田 だって面白かったんだもん!

女鹿 もっちーもこの1年で変わったよね。表情が柔らかくなった!

日比野 感情を表に出せるようになったというか、私たちにいろいろさらけ出してくれるようになりました。

──次は、リーダーの日比野さん。

日比野 青春高校の学級委員で女子アイドル部のリーダーの日比野芽奈です。

西村 寂しがりやの甘えん坊ですね(笑)。


黒木 うん。大曲が最年少で妹キャラって言われているけど、実際一番妹っぽいのは日比野だと思う!

日比野 え~!? 私もう18歳だよ? ヤバいなぁ、もっとしっかりしなきゃ……!

西村 でもアイドルをやっているときはめちゃくちゃしっかりしていて、みんなをまとめてくれます。

持田 ハイスクールベイビー(6月に結成された女子アイドル部の新ユニット)ができてから、以前よりもリーダー感が増したと思う!

ボールドウィン 相談にも乗ってくれる、頼りになるリーダーです!

女鹿 私は芽奈のオタクなので、何でも買ってあげたくなっちゃいます。とにかく可愛い!

日比野 よく女鹿ちゃんと一緒にコンビニとかに行くんですけど、いつも「私がおごるよ~」って言ってくるから怖い(笑)。後々請求してこないでね!?

──(笑)。ではその女鹿さんのキャラを教えてください。

女鹿 “女鹿ちゃん”こと女鹿椰子です。歌が得意です。歌は誰にも負けません!

日比野 女鹿ちゃんは最近コントに目覚めちゃって、芸人の道に進みそうな勢いです。

西村 昔はつまんなかったけど、最近面白くなった(笑)!

黒木 最近の女鹿ちゃんは「私、笑い取れますから」っていうオーラが出てる(笑)。

女鹿 ちょっと~! 私もアイドルなんですけど!!

日比野 ふふふ。でもその切り替えはすごいと思うよ! 踊っているときは7人の中で一番アイドルしている気がする。
表現力も表情も、見てて「アイドルしてるなぁ~!」って思う!

西村 アイドルも芸人もできる子です(笑)。

ボールドウィン あと、裏方の仕事も率先してやってくれるんです。見えないところでみんなを支えてくれているのが女鹿ちゃんです!

──続いては、西村さん。

西村 西村瑠香です。タピオカが好きで、毎日飲んでいます!

女鹿 1日何杯飲むんだっけ?

西村 夏休みは1日2、3杯は飲んでいました! さすがに親に心配されていて、控えようと思っているんですけど控えられていません(笑)。

日比野 るちゃ(西村)はBlue Springの癒し! いつもみんなを和ませてくれます。あと、何も考えていないように見えるけど、実は結構考えていて、変化には敏感に気付く子です。

ボールドウィン そうだね。落ち込んでいると一番に声を掛けてくれるし、優しい!

黒木 るちゃのことを嫌いな人っていないと思う!

日比野 うん! 憎めないよね~。何をしても許せちゃう(笑)。

西村 やった~!!

黒木 アイドルとしては未知数かなと思っています。可能性が無限だから、この先がすごく楽しみ!

──次はボールドウィンさん、お願いします。

ボールドウィン ボールドウィン零です。カナダと日本のハーフで、ダンスと絵を描くことと演技をすることが好きです。

日比野 めっちゃポジティブ! 弱音を吐いているところを見たことがない!

女鹿 うん、いつも笑ってるよね。

ボールドウィン 言葉って口に出すと伝染するから、ネガティブなことは口に出さないようにしよう、考えないようにしようって心掛けてる!

日比野 あと、ダンスが得意なこともあってアドバイスが的確だなっていつも思います。

黒木 うん。零は、教わったことだけじゃなく「ここはこうした方がもっと良くなるんじゃない?」っていう、さらに一歩踏み込んだ提案をしてくれることが多くて、常に前を向いているんだなって感じます。Blue Springの“アクセルを踏む係”みたいな存在です!

──そして最後は黒木さん。

黒木 黒木美佑、17歳です。最近サンリオピューロランドの年間パスを買って、週4で通っています(笑)。

日比野 美佑はしっかり者です。私たちはついつい現状に甘えちゃったりするところも多いんですけど、美佑は今後のことを見据えた上での反省点を指摘してくれます。あと、感情が豊か! すぐ泣くしすぐ笑う!

ボールドウィン 確かに。TIF出演が決まったときも一番泣いて喜んでいたし、踊っているときも表情から楽しさがすごく伝わってくる!

西村 私、みゆぴ(黒木)のこと目で追っちゃうもん。めっちゃ可愛いな~って思う!

大曲 ライブの映像を観ても、美佑ちゃんはいつも100点!

持田 ただ、ストイック過ぎてよく病んだりもするんですよね……。

黒木 ふふふ(笑)。私ともっちーは深夜の“病み友”です!

──紹介ありがとうございました! さてみなさんは部活動だけでなく、普段は番組『青春高校3年C組』に出演しさまざまな企画に挑戦しています。こちらはいかがですか?

西村 虫を食べさせられること以外は楽しいです(笑)。

日比野 私も楽しいです! バンジーは嫌だったけど(笑)。

──確かに番組ではバンジージャンプなど過酷な企画もありました。

日比野 でも今思うと「バンジーを飛んで良かったな」って。1人だったら飛べなかったけど、青春高校のみんながいたから飛べました!

女鹿 そうだね。嫌なことでもみんながいるから「頑張ってみよう」って気持ちになれるんです。そして、みんなバンジーを飛んで精神的に強くなったはず!

日比野 青春高校に入ったからこそ経験できることってすごく多いので、感謝しています。でももうバンジーは飛びたくありません!!

──そして今後はCDデビューに向け、女子アイドル部としてさらに精力的に活動されることと思います。

日比野 女子アイドル部は今年の春に3期生が加入しBlue Springとハイスクールベイビーの2ユニット体制になったので、13人で力を合わせて、たくさんの人に青春高校のことを知ってもらえるように頑張っていきたいと思います!

(取材・文/左藤豊)
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