インタビューの前にたこやきレインボーを簡単にご紹介(ご存知の方は読み飛ばしちゃってください!)。ももいろクローバーZ、私立恵比寿中学、チームしゃちほこ(現・TEAM SHACHI)に続くスターダストプロモーションの女性アイドルグループとして2012年に結成。メンバー全員が関西在住で、阪神甲子園球場での単独ライブを成功させることを目標としている。メンバーは清井咲希(きよい・さき/20歳)、堀くるみ(ほり・くるみ/19歳)、根岸可蓮(ねぎし・かれん/18歳)、春名真依(はるな・まい/18歳)、彩木咲良(あやき・さくら/17歳)の5人。
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──新曲のタイトルが「もっともっともっと話そうよ-Digital Native Generation-」ということで、みなさんそれぞれのことをたくさん話してもらおうと思います。たこやきレインボーの中で私はここが一番ですってところを、自己申告でもメンバーの他薦でもツッコミありで聞かせてください。まず、堀さん。
堀 私は、たこやきレインボーのリーダーなので一番しっかりしてます!
全員 いやいやいや。
堀 みんながたるんでたら、おいちゃんとしろよ!って言いますね。
清井 くるみ、どっちかというと言われる側やん(笑)。
春名 一番遅刻する人に言われたくない。
堀 いや~、遅刻は増えましたね。
──堀さんは遅刻が多いんですか?
堀 いや、いつも遅刻しないためにいっぱい目覚まし掛けるんですよ。でも、たまに掛け忘れて寝落ちしちゃうときがあって、朝、マネージャーさんの電話で起きて凍りつきます(笑)。
清井 マネージャーさんがみんなの前でスピーカーフォンで電話して、“くるみ~、もう時間やで”って通話をメンバーで聞くんです(笑)。
春名 “今行きます、ガガガ~~”ってなにかが落ちる音がして(笑)。みんな遅刻が多かったので、遅刻をしたらメンバーにちょっと高めのアイスを奢らなあかんってルールを作ったんですよ。そしたら、くるみのペナルティーがどんどん溜まって、コンビニ行くとスッとくるみがカゴ持って“アイス欲しい人カゴ入れて~”っていうのがよくあります(笑)。
堀 しかも、そのルール作った言い出しっぺが私なんですよ。自分が一番引っかかってしまって。
──墓穴を掘ったってやつですね。
春名 でも、なんだかんだメンバーをまとめるのはうまいです。
清井 ライブでMCとかはやってくれるしね。
堀 なぁ、やっぱりしっかり者です!
全員 いやいやいや(笑)。
──根岸さんは?
彩木 可蓮は、メンバー1のアニメ好きです。
根岸 私、アニメ大好きなんです。よく個人のインスタでアニメのこと書くんですけど、毎回すごい長文になっちゃうんです。
春名 普通、インスタって写真に文章が2~3行じゃないですか。可蓮のはスクロールしてもしても全然終わらないんです(笑)。
根岸 しかも写真と文章が全然関係ないんです(笑)。この前も北海道に行ったときの写真を載せたんですけど、写真には全く触れずにアニメのことだけ書いて、北海道のことは「#北海道観光」「#白い恋人パーク」ってハッシュタグだけに収めました(笑)。
堀 それ、読んでる人、めっちゃ気になるやん。
根岸 たこ虹としてのインスタではそれについて触れるけど、個人のインスタは好きなこと書こうと思って。
彩木 でもアニメ好きな人は、可蓮のインスタ見たら絶対共感できると思う。
根岸 アニメ知ってる人がコメントで、「わかる!」っていっぱい書いてくださってうれしいです。
──メンバーは最後まで読みますか?
堀 私は……たまに読んでます。
根岸 絶対読んでない、この人(笑)。
清井 チェックはするよ。
春名 可蓮のアニメ好きな熱量がそのまんま文になってるので面白いです。
彩木 可蓮は適切に書いてくれてるから、そのアニメがめっちゃ気になります。
根岸 ちゃんと公式のホームページを全部見て、自分の思ったことを混ぜて書いてるのですごい時間掛かっちゃうんです。1投稿に1時間くらい掛かるんです。だから投稿する時間も遅めになって、たまに日付越しちゃうんです。
──どんなのを書いたりしましたか。
根岸 この間『ヲタ恋』(『ヲタクに恋は難しい』)について書いたり、パッと思い浮かんだアニメを書きます。今度、秋アニメについて書こうって思ってるんですけど、1期からの続きものが多いのでどうやって書こうかなって考えてて。
──なるほど(笑)。清井さんはいかがでしょう?
清井 私が一番やと思うのは、運動神経だと思います。あと、一番お母さんに向いてると思います。家庭的です。それと漢字はきれい。
彩木 書道何段?
清井 小学校だから忘れた。8段も行ってその先も行きました。
全員 すごい!!
堀 確かに、咲希は一番のこと多い気がするわ。
──改めて、お母さん的なところを解説してください。
清井 お料理はする方だと思います。お菓子も作ります。
彩木 完璧やん。
春名 お嫁に行けますね(笑)。
彩木 しっかりしてるって言葉が一番ぴったりですね。「みんな早く寝や」って言ってくれるのも咲希です。
──お母さんですね。
清井 しっかり決めたいタイプなんですよ。翌日の朝に着るものはどこかにまとめておかないと気が済まないし、目覚ましも何度もチェックしちゃうんです。
──遅刻なんて考えられないですね。
堀 えらい!(笑)
彩木 咲希は、遅刻ほとんどしたことないよな。
清井 他のメンバーに比べたら一番ないです。
堀 スカーンってドア開けられて起こされました。私の目覚ましがうるさいのに私が全然起きなくて(笑)。
清井 くるみきれいに寝てたから。
堀 いや、2分待ってくれてたら起きてた。
彩木 絶対起きん!(笑)
根岸 なので遠征したときに、ホテルで咲希と一緒の部屋だと安心します。
清井 絶対寝坊はさせません。あとは、ホテルで一緒になっても、このゴミちゃんと捨ててなって言ったり、荷物の置き場も広げなかったり。
──きちんとした人だと。
堀 ヤバい、めちゃ咲希の株が上がってるな(笑)。
──そんな完璧な清井さんですが、反対に抜けてるところは?
彩木 よくコケる。何もないところでコケるんですよ。
清井 ほんま何にもないところでコケるんで、歳を重ねたらどうなっちゃうんだろう?って不安なんです。
春名 あときっちりしてる分、雑な部分も出てくるんです。洗濯機から洗濯物をガバって取り出す勢いがすごくて、洗濯機と壁の間の隙間に落ちそうで怖いなって思うんです。
──豪快でもあると。
清井 あ~、豪快なときもあります。チャカチャカ早くしたいときもあるので。
堀 せっかちなところあるな。
清井 そうかも。あ、めちゃ早歩きです。スタッフさんもめちゃ抜かして行っちゃうし。
──だからコケるんじゃないですか(笑)?
清井 そうかもですね(笑)。
──彩木さんは?
根岸 一番楽器に興味があると思う。
彩木 楽器めちゃくちゃ好きなんですよ。バンドさんのライブを見に行ったときに、ボーカルの方じゃなくて楽器の人をよく見ちゃうんです。ドラムの人がバーってやってたらすごい!って感心するし。
──楽器は何かやっているんですか?
彩木 ギターをやってます。そしたら、ドラムもベースもキーボードもやりたいってなってドラムにも挑戦してます。生きてるうちに全部の楽器をできたいです!
根岸 ほんと気になると、すぐ好きになるよね(笑)。
春名 好きなものにトコトン集中するタイプ。極めていく力は一番ある。一気にマニアレベルの知識に到達するんですよ。
彩木 好きになって、それがエスカレートしていったら自分のものにしたいって思うんですよ。なので、それにまつわるものにめちゃめちゃお金を積みます(笑)。
──音楽は何が好きなんですか。
彩木 ユニコーンさんが好きです。ユニコーンさんは、全員が主役って感じで……(ユニコーンのすごさを熱弁)。
──ちなみにギターは1日どれくらい弾くんですか。
彩木 手が痛くなるまで(笑)。
堀 休みの日も、実家でギター弾いてるよな。
彩木 うん。遠征先でギター弾かない日が続くと、指先が柔らかくなってそれが不安で不安で。家戻ると、遠征期間に衰えた分弾くぞって思うんです。
──なるほど。では、最後、春名さんはいかがでしょう?
根岸 一番心配性だと思う。私、同じ学校だったんですけど、テスト前とかめちゃ焦ってずっと机に向かってるんです。
春名 テスト前は休み時間がもったいないって思っちゃうんですよ。休み時間もずっとカリカリ勉強してました。友だちがしゃべりに来ても、ずっとカリカリカリって(笑)。やらないと不安になっちゃって。
堀 真依は移動の新幹線でも寝ないで勉強したり赤のシートで隠して暗記したり、ほんますごいです。
彩木 赤のシート、肌身離さず持ってるよな。
春名 それはないわ(笑)。でも、今日も単語帳は持ってます。
全員 お~~~。
──なんの単語帳ですか?
春名 中国語です。最近、中国語勉強してるんです。中国にライブに行く機会があって、次行ったらしゃべりたいなと思って今カリカリしてます。あ、あともう1個ありました。
──なんでしょう?
春名 メンバーで一番失恋ソングが好きです。
堀 失恋したことないのにな(笑)。
春名 (笑)失恋ソングの歌詞の繊細さが好きなんです。Flowerさんの作詞家の小竹正人さんが、男性なのに女性の感情を表現するのがめちゃきれいなんです。あと、児玉雨子さんの歌詞がすごい好きです。つばきファクトリーさんの「低温火傷」を聞いたときの衝撃がすごくて。こんな感情の引き出しがあるのかってグッときました。雨子さんの曲をたくさん聴いてます。
──もしかして、世界観に浸りたい人ですか?
春名 そうです。聴いてると自分だけの世界に入り込めるんですよ。で、自分でもちょっと失恋ソング書いてみたりして。
全員 すごい!!
春名 もともと少女マンガが好きなので、イメージ膨らませて書くんです。
堀 私も失恋ソング好き。歌詞を書くまでじゃないけど、気持ちわかるわ。
清井 私もわかる。両想いでハッピーってよりも、ちょっと片想いだったり一直線の歌詞の方が心にグッと来たりする。
春名 そう! 自分の失恋ソングのプレイリスト作ったりしてるし、こういうタイプの失恋ソング聴きたいとか言ってくれたら紹介する。
──失恋ソングソムリエ的な感じですね(笑)。
春名 アハハハ。
──さて、たこ虹は結成7年目ですが、最初の頃と一番変わったメンバーは誰でしょう?
堀 私すごい思うのは、咲良の人見知りがすごいよくなったと思います。初めて会ったときはうちらとも全然目を合わせてくれへんかったのに、今はたこ虹ハウスで逆にオープンすぎて心配になるくらいです。
──そんなにひどい人見知りだったんですか。
彩木 ハイ、全員敵やと思ってました。
全員 アハハハ!!
彩木 あるじゃないですか、人見知り特有のここにいられへんっていうの。でも、いろいろ鍛えられて今は大丈夫になりました。
──今思うと敵じゃなかった?
彩木 敵じゃなかったです。大切な仲間です(笑)。
全員 よかった~(笑)。
春名 あと、可蓮もめちゃくちゃしゃべるようになったなと思います。
根岸 私も人見知りするタイプで、今の絶対嫌われたってフィルターをかけちゃうんですよ。
清井 わかる、人見知りフィルター。
根岸 そこを直していきたいって、ずっと思ってたのでよかったです。
──話を聞いてると、みなさんチームワークすごくよさそうです。
彩木 すごくいいです。毎年毎年、絆がパワーアップしてる感じがします。
──6~7年経ってもどんどん仲よくなってる?
彩木 はい、それは思います。グループ活動をしてると壁がたくさんあるじゃないですか。それを一緒に乗り越えてきたので、そのたびに仲は深まっていってます。
春名 チームワークでは、他の誰にも負けへんよね。
全員 うん。
──それは共同生活の影響もありますか。
清井 それはすごくあると思います。お部屋も一室なんです。
堀 だから、ほとんど全部知ってるしな。
──ちなみに、たこ虹ハウスでどれくらいのペースで一緒に暮らすんですか。
堀 週末はもちろん、お仕事が続いてるときとかはずっとです。
根岸 夏とか、家族以上に一緒でした。
彩木 最近も、ずっとめちゃめちゃ一緒にいます。
──共同生活をしているとお互いに直してほしいことってありません?
根岸 私、ひとつありますよ。でも、これ言ってええんかな?
──書ける範囲のヤツでお願いします(笑)。
根岸 女の子ばっかりやから、ドライヤーの後とか洗面台に毛が落ちてることがあるんです。たまにそれを掃除せずにそのままにされてることがあって、それはホンマやめて欲しい!
春名 この間、私と咲希がリビングにおったんです。可蓮がお風呂入ってたんですけど、お風呂から出た可蓮がツカツカツカって歩いてきて、「髪の毛捨てて!」って(笑)。
清井 ホンマに怒ってた(笑)。
春名 可蓮がそこまで怒る機会があんまりなかったから。
根岸 私の前に使ったのがこの二人なのかはわからないんですけど、毎度毎度、私が入るときにはなぜか掃除されてないんですよ。なんで私じゃないのに私が掃除せなあかんねん!って思うんですよ。
堀 その話、聞いてからなかなか怒らん可蓮が怒ったからって気をつけようってなりました(笑)。
──きれいにまとめると、お互いに直接、怒りをぶつけるぐらい気を使わない間柄というエピソードでもあります。
春名 ホンマうちらバラバラなタイプが集まってるんですよ。共同生活で大変と思われるかもしれないけど、逆にお互いが新鮮だからずっと一緒にいても仲よくなれるのかなと思います。
根岸 家族に相談しにくいこともメンバーには相談できるし、学校も同じで常に一緒だったし。でも、それが楽しかったです。
清井 仲のよさが私たちの魅力でもあるので。仲のよさでこれからも、もっともっともっと頑張っていきたいです。
──では、最後に2年ぶりのニューシングル「もっともっともっと話そうよ-Digital Native Generation-」がどんな曲か紹介してください。
清井 前山田(健一)さんがプロデュースしてくださった新曲です。今の時代は、メールやSNSでコミュニケーション取ることが増えてきたと思うんですけど、でもやっぱりデジタルな文字だけじゃ見えへん表情とかあるし、思ってることがうまく伝えられなかったり、素っ気なく感じたりすることもあるじゃないですか。なので、直接会って話したり電話したり、会話を通じてもっと話そうって曲になってます。
──すごくポップなかわいいタイプの曲ですよね。
彩木 そうなんです。歌もダンスも全部かわいいんです。最近の曲は歌い方がパワフルな曲が多かったので、かわいく歌うのにレコーディングで苦戦しました。
清井 みんな、自分の中のかわいい声を出しました。
堀 キーが高くて苦戦したんですけど、高い分、感情は込めやすかったです。
根岸 かわいい曲を歌えてうれしかったです。
春名 今回、表題曲もカップリングの「天使のラブソングを」も全部かわいいんです。
清井 みなさん、たくさん聴いてください!

▽たこやきレインボー5thシングル
「もっともっともっと話そうよ-Digital Native Generation-」
10月23日(水)発売
▽ライブ情報
・「なにわンダーランド2019」12月15日(日)東京・中野サンプラザ
・たこやきレインボーpresents「西日本アイドルフェスティバル2019」12月31日(火)Zepp Namba