──「月刊ENTAME」10月号でインタビューさせていただいた際に語っていた「秋ツアーのチケットを全て即完させたい!」という目標、見事に達成しましたね!
来栖 メチャメチャうれしい! しかも全会場即日完売ですよ。夢にも思ってなかった!
森 これまではライブのたびに開催ギリギリまで「絶対来て!」と宣伝していたのね。ウソみたい。
──8月はTOKYO IDOL FESTIVAL2019の大ステージSMILE GARDENでオオトリを飾り、メジャーデビュー作『ちゅるサマ!』が各チャートで1位を獲得。それで、今回の全公演完売。ニジマスの今の勢いを象徴していますね。
江嶋 今年の夏はフェスに加えて、『ちゅるサマ!』がありがたいことに1位をいただいたおかげでメディアへの出演も増え、今までアイドルさんを知らなかったという方が、ニジマス現場に来てくださるといううれしい現象が続いています。
吉井 私たち、ついにここまで来たんだね!! って、すごくうれしくなりました。一方では「チケット取れなかった……」というファンの方の声も多く届いていて、ゴメン……という複雑な気持ちもあります(苦笑)。
来栖 チケット買えなかった~! というファンの方が多いのに、このままで終わるのはもったいない!
森 胸を張って「これが今のニジマスの全て!」と言えるぐらいの内容なのにね!
──改めて、ニジマスの魅力って、何だと思います?
一同 う~ん……(腕を組み熟考)
来栖 全然分かんない! とにかくメッチャ頑張ってはいるよね。
吉井 そう、歌もダンスもメチャ頑張ってる! けど、当たり前のことを頑張っているだけなんだよね(笑)。
江嶋 一度ファンとして客席からニジマスを見てみたいよね(笑)。
──頑張っているところ以外にも魅力は沢山あるような気がしますが……。
江嶋 取材や収録のたびに「仲の良さ」をアピールしているんですけど、これも強みでもなんでもなく、ごくごく当たり前の話だしね(笑)。
吉井 けど、本当に、異常なまでに仲がいいよね。
来栖 この前も撮影の休憩時間中に遊ぶカードゲームを4人で買いに行ったり、『マリオカート』で遊んだりしたね。
江嶋 しかも全員スッピンのまま同じパックをしながら遊ぶという(笑)。メンバー以上の関係だけど、友だちともなんか違うし……家族が一番近いかな。生誕祭のたびにメンバー家族全員が集まってお祝いするんですよ。
森 最近でも来栖のお母さんがみんなにクッキーを焼いてきてくださって、私は誕生日の夜には、よしちゃん(吉井)のお母さんから私の好きな韓国風のり巻きをいただきました。
吉井 うちのお母さん、ぱるちゃん(森)を育ててます(笑)。
──アハハ! そのアットホームさが最大の強みなのかも。
森 う~ん……もうちょっと、ハッキリした強みを探します(笑)。
──グループではバラエティや、ドラマ『だから私は推しました』(NHK)へ出演を果たし、来栖さんが写真集を11月に発売するなど個人活動も充実と、活動の幅が広がりましたね。
森 この前みんなで来栖の写真集を少し見たのですが……こんな顔、見せちゃうんだぁ! ってみんなでニヤニヤしていました(笑)。
江嶋 「この角度良い!」とか「これは際どい! ダメ!!」と、本人を完全に置き去りにしてガッツリ楽しませてもらいました(笑)。
来栖 ホント、イヤなお姉ちゃんたち(笑)。
──活動の幅が広がったことで、何か欲は芽生えましたか?
吉井 この前、全員でCMに出たいね! と話し合いました。憧れです。
──出演するならどんなCM?
森 やっぱポカリスエット! シーブリーズ!! JR SKISKI!!!
江嶋 青春感あるのがいいの!?
森 アイドルだよ? キラキラ感、超重要でしょ!!
吉井 あとはアニメやドラマの主題歌、やれたらいいね。
──それこそ来栖さんの大好きな『ポケットモンスター』とか……。
来栖 (喰い気味で)絶対にやりたい!! 超夢です!!
──他にも、それぞれの特技を活かした仕事などは? 例えばカメラが趣味の江嶋さんが撮影するニジマス写真集とかも。
江嶋 それ、いいですね!
吉井 えじ(江嶋)のカメラ、ホント好き!
森 えじは私たちの最高の角度や顔を知っているから信頼がおけるしね。ただ、えじが撮る写真、口元とかスカートから出た脚とか、超ピンポイントのものばかり!
吉井 そう! えじ、口フェチだよね。
江嶋 ゴメン! 女の子の口元、大好きなんだよね(笑)。
森 えじ撮影のニジマス写真集、マニアックな内容の可能性大だわ(笑)。
──勢いに乗る中、10月6日に大門果琳さんが卒業をされました。今の率直な気持ちをお聞かせください。
江嶋 寂しくなるのは覚悟していましたし、5人での活動が終わりに向かうにつれて、いろいろな感情が巡りました。でも、大ちゃん(大門)の卒業式当日が本当に温かな空気に包まれファンの方も温かく送り出してくださって。そのおかげか、寂しさを強く引きずることなく、4人のニジマスとして頑張らないと! という気持ちにキレイにシフトできたと思います。
吉井 先日初めて4人でのステージを経験したのですが、正直立ち位置や歌割りが不安で。何より見た目が大きく変わったので、「私たち、どういう気持ちで、どんな風に見られているのかな?」と考えたら、緊張が止まりませんでした。ただ、その後の特典会で「4人のニジマスも好きだよ」と言ってもらい、大ちゃんのファンの方にも「これからも付いていくよ!」と言っていただけて……本当に安心しました。
森 4人のステージを観てくださった方全員が、満足しているかどうかはまだ分かりません。私たちがこれからやれることは、ただ1つ大ちゃんがいなくなって「弱っ!」と思われないようなステージを作ること。準備期間は短いですが、4人でのステージも、今までのニジマスらしさがちゃんと出せていると私は思っていて。
来栖 「大ちゃんいなくなって、ダメになった」って言われたくない!
江嶋 この4人として届けていきたいことがたくさんありますので、この先に待つツアーを含め、新しい私たちのステージを楽しみにしてもらいたいですね。寂しさを抱える方の不安を超えていけるようなライブを作り上げていきますので!
──3年目はニジマスにとっていろいろと大きな1年になりました。これから迎える4年目のニジマスストーリーはどんな物語を紡いでいきたい?
江嶋 とにかく今はツアーを最高のものにする! ということが一番。具体的な目標は、きっとツアーファイナル(11月23日、 昭和女子大学人見記念講堂)の日に見えてくるのかな? と。『ちゅるサマ!』が、ありがたいことに大きな反響をいただけたので、次の作品でもより多くの人に届くようなものを、これから作り上げられたらいいなと思っています。今は、大きく飛躍したい……という漠然とした想いしかありません。
来栖 あと、「武道館ワンマン」という大きな夢があるのですが、4年目はその夢に向けて着実に登っていこう! という気持ちも強いかなぁ。
森 そうだね、この1年で「武道館やろう! って、まだ声がかからないな……」と腕組んで待っているぐらいに成長したい。正直今の状態では、「武道館でライブできるよ!」と言われても、うれしいにはうれしいけど全然現実的じゃないから。
吉井 ムリせず確実に「ニジマスの実力」だけで満員にしたいよね。
森 最高のライブができる! と思うときに立ちたい。
一同 お願いします!!
▽26時のマスカレイド

江嶋綾恵梨、来栖りん、吉井美優、森みはるの4人組アイドル。2016年10月に『FASHION&EMOTION』をテーマに活動開始。10月26日より全国ツアー「怪盗マスカレイド ~今宵、あなたを奪いに行きマス!~」がスタート。
(取材・文/田口俊輔)