2024年5月19日(日)、名古屋市中区の若宮広場、矢場公園などで、コスプレイベント「ホココス2024~南大津通歩行者天国COSPLAY~」(通称:ホココス)が開催。コロナ禍の影響で中止・延期となっていた同イベントが5年ぶりに実施された。
あいにくの雨天で、南大津通歩行者天国は中止となったが、東海地方からはもちろん、全国各地からコスプレイヤーや、カメラマンなどが集結し、撮影や交流、キッチンカーなどで買った軽食を楽しむ様子も見られた。「ENTAMEnext」では、当日会場で注目を集めたコスプレイヤーさんに直撃し、撮り下ろしの撮影とインタビューにも答えてもらった。今回は神戸から参加していたKapoさん。親子3人で衣装や小道具を用意して活動している中学3年生で、現在のコスプレ歴7年目だそう。コスプレを始めたキッカケや、こだわり、将来の夢などを訊いてみた。

【写真】服はママ、足かせはパパの手作り、Kapoさんのコスプレカット【17点】

――自己紹介をお願いします。


Kapoさん 神戸から来た中学3年生のコスプレイヤーのKapoです。よろしくお願いします!

――何歳からコスプレをしているんですか?

Kapoさん 小学3年生からコスプレを始めたので、7年目です。

――長いんですね!「ホココス」に参加しようと思った理由を教えてください。

Kapoさん 実は私、初めて参加したコスプレイベントが「ホココス」なんです。コロナのせいでイベントが中止されていたんですが、5年ぶりに再開するって聞いて「これは行かなきゃ!」と思って参加しました。本当は、歩行者天国でコスプレをしたかったけど、雨でなくなっちゃって、残念です。


――コスプレとの出会いを教えてください。

Kapoさん 両親とアニメのイベントに行ったときに、コスプレをしている2歳年下の女の子がいたんです。自分以外に女の子がいるとは思っていなかったから、「わー、私より小さい女の子がいる!」って見てたんですよ。そしたら、その子とその家族に「コスプレ、一緒にやらない?」って誘ってもらったんですよね。

――その女の子の家族に誘われて始めたと。

Kapoさん そこから1年くらい悩んだんですよ、コスプレって全然知らなかったし。
で、「やる」って決めて、参加したのが2018年に開催した「ホココス」でした。その女の子はめちゃくちゃ可愛くて元々コスプレイベントにも参加していたし、知名度もあったので、撮影の待ち列がすごくて。当たり前だけど私の前には誰も並んでくれなくて、すごく辛かったし、悔しかったんですよね……。両親は私が「もうヤダ」って言うと思っていたみたいなんですけど、私の負けず嫌いに火がついちゃって、「次こそは頑張りたい!」と思って。それで今もコスプレを続けています。

――コスプレ活動を始めた時のこと覚えていますか?

Kapoさん 活動を始めて、まずX(旧・ツイッター)がどういうものなのか、わかっていなかったから、パパと手探りで進めていきました。
最初はXに写真をあげても、いいね!が全然つかなくて苦戦していましたね。でも、だんだんレイヤーさんの知り合いが増えて、いろんなカメラマンさんとも知り合えて、気がついたら自分の中で“コスプレを頑張っている”よりも、“コスプレって楽しい”という気持ちの方が大きくなってきました。

――コスプレ活動をすると決めた時、ご両親はどんな反応でした?

Kapoさん 2人とも「やってみたらいいんじゃない!」と応援してくれました。最初はママが衣装を全部作ってくれたり、メイクも教えてもらったりしていました。あと、カラコンとウィッグがよくわからないから、地毛と裸眼でできるコスプレばっかりやっていましたね。

――ウィッグやカラコンに挑戦したのはいつ頃でしょう。


Kapoさん カラコンは2019年、小学4年生のときに竈門禰豆子に挑戦したときに赤いコンタクトをしたのが初めてでした。なかなか入らないし、カラコンが目に入ったら入ったでゴロゴロして痛いし、コミケ(日本最大級の同人誌即売会・「コミックマーケット」の略)の更衣室で半泣きになってたら隣の優しいお姉さんがコツを教えてくれて。今は視力が悪いので、普段からデイリーのコンタクトを使ってます。

ウィッグに初挑戦したのは2020年、小学5年生の終わり頃に『神様になった日』(P.A.WORKS制作によるアニメ)っていうアニメの佐藤ひなのコスプレをした時に、ピンク色のウィッグに挑戦しました。その時も、家で何回も試して、メイクの研究もしてめっちゃ苦戦したなー。

――活動歴が7年目ということはコロナ禍でも活動はしていたんですか?

Kapoさん コスプレは「ホココス」から始まって、2018年の冬の「コミケ」から次の年の夏も冬も参加して、今まで見たことないような凄いコスプレイヤーさんを見て刺激を受けました。
もっともっと頑張ろうと思っていた矢先に、コロナ禍になったんです。それが小学5年生の時かな。コロナの影響もあったんですけど、中学受験に専念するために1年間コスプレ活動は休止していて、中学生になってまたイベントに出られるようになりました。

――活動休止して何か影響はありましたか?

Kapoさん 小学5年生の終わりくらいが一番フォロワーさんが増えたり、いいね!が凄かった時なんですけど、休止していた期間に落ち着いちゃって。中学1年生でまた活動再開したんだけど、忘れられちゃったのかもしれないし、身長も伸びて小学校の頃やったキャラはもうできないし、再スタートしてもしばらくは低調でしたね。でもコスプレが嫌になったことは一度もなくて、頑張って続けていたら、ちょっとずつフォロワーさんも増えて、いいね!の数も戻っていったかな。中学2年生の終わりくらいに、やっと小学5年生くらいの時と同じ感じでいいね!がもらえるようになってきました。

――何がキッカケでフォロワーが伸びたんでしょうか。

Kapoさん 初めてコスプレをしたキャラクターは、『艦隊これくしょん -艦これ-』(育成シミュレーションゲーム)という作品の暁という駆逐艦(多様な作戦任務につく重装備・高速の水上戦闘艦)を擬人化した女の子なんです。その暁のコスプレをやり始めたときに撮ってもらった写真がバズって、みんなが注目してくれるようになりました。暁のコスプレで、コスプレ専門誌のグラビアや、台湾の雑誌にも載せていただいたことも大きかったかも。

――それからずっと暁のコスプレを?

Kapoさん 小学生の間はずっと暁のコスプレをやっていました。実は、小学校に入る前から『艦これ』のアニメを家族で観ていて、艦の名前とか重巡洋艦(軍艦の一艦種である巡洋艦のなかで大型のもの)の艦種も覚えるくらい好きなんです。『艦これ』の同人イベントにも、よく連れて行ってもらっていました。

――すごく詳しいんですね。コスプレするキャラクターはどうやって決めているんですか?

Kapoさん 好きなアニメや作品であることは前提で、自分に近くて、かつ自分もその子が好きっていうのが、一番の決め手ですね。例えば今の私が20代後半の超セクシーなキャラクターをやろうとしても、さすがに無理じゃないですか。今だと、中高校生のキャラなら、身長や雰囲気も近いと思うし、自然かなって。そのキャラクターと私の性格が大きく違うと役作りがちょっと難しいかも…。

――では、今日のコスプレを選んだ理由を教えてください。

Kapoさん これは単純に『姫様“拷問”の時間です』(原作:春原ロビンソン、漫画:ひらけいによる漫画)のアニメが大好きなので。あ、でも実は最初は姫様じゃなくて、別のキャラクターのコスプレをする予定だったんです。

――変更した理由はなんですか?

Kapoさん 今はジュニアコスプレイヤーという枠で活動しているんですけど、来年、高校生になったら、普通のコスプレイヤーとして見られますよね。だからそろそろジュニアっぽくないようなキャラもやろうって思ったんです。この作品に出てくる姫様を拷問するトーチャー・トルチュールっていう大人っぽいキャラのコスプレをやろうと衣装も買って、準備したんですよ。そしたらパパとママに「やっぱり姫様の方がハマりがいいよね」って言われたんです…。

――ご両親の意見だったんですね。

Kapoさん アニメを見続けているうちに自分でも「確かに!」って思って。姫様は丸顔だし、美味しいものに目がない感じで誘惑にもすぐ屈するんだけど、決めるときはビシっと決める、めっちゃ大好きなキャラクター。顔の特徴といい、性格もめっちゃ似ていて、最終的には私が姫様に決めました(笑)。

――自分に合ったキャラクターがしっくりきたんですね。

Kapoさん ある程度はメイクを研究して似せることはできるかもしれないけど、もともと似ている方が自然に近づけるし、自分のモチベーションも高くなるので、ある程度自分に近いキャラを選ぶようにしています。

――今日の衣装のこだわりを教えてください。

Kapoさん ママが1枚の大きい白い布から作ってくれました。あと、足についている鉄みたいに重そうなパパの手作り足枷は、発泡スチロールなので本当はめっちゃ軽いんですよ。

――家族で作り上げたんですね。学校の友達から反響はありますか?

Kapoさん 学校の知らない先輩とかに、ロッカーで会ったとき、初対面なのに「あっ」って言われて。「何?面識ないよね?誰?」って思ったら、同級生がその先輩に私がコスプレをしているって話してたらしく…。もう学校中に知られちゃって、なんかある意味で有名人みたいです(笑)。

――学校で知られて困ったことはないですか?

Kapoさん うちの学校はいい人が多くて、別に馬鹿にされるわけじゃないから、そこまで嫌ではないかな。後輩ちゃんにも知れ渡っているから、「すごいですね!毎日X見ています」って言われたりして、「見なくていいよー!恥ずかしい」って思いつつ、実際見てくれてるのは嬉しいですね。

――人気者なんですね、来年高校生ということで目標があれば教えてください。

Kapoさん コスプレは6年もやってきたから、昔と比べた時に自分で「成長したな」って思えるようになりたいです。あとは「コミケ」とかイベントに行くと、カメラマンさんたちがめっちゃ並んでくれるんですよね。これから高校生になるんで、今までみたいに「子供のレイヤーは珍しいから撮る」みたいなアドバンテージがなくなっても、ちゃんと作品として評価してもらえて、まるでアニメの世界から出てきたと思われるようなコスプレイヤーになりたいな。

――最後に将来の夢はありますか?

Kapoさん よく「プロコスプレイヤーになりたいの」って聞かれるんですけど、実は夢はコスプレとは関係なくて。小さい頃からお医者さんになりたいと思っていました。めちゃめちゃ具体的に言ったら、医官として南極に行きたくて。

――壮大ですね!

Kapoさん 南極を舞台にした『宇宙よりも遠い場所』(マッドハウス制作によるテレビアニメ)というめちゃくちゃ大好きなアニメがあるんですけど、それを観たときに「私も南極に行きたい!」って思ったんです。でも、それまでの夢がお医者さんだったから、「これ2つとも叶えられないかな?」って考えていたら、実際に「しらせ」(海上自衛隊に所属し、南極地域観測協力を行う自衛艦)で南極に行ったという海上自衛官の方に話を聞く機会があって、「自衛隊の医官っていうお仕事があるよ」と教えてもらったんですよ。南極観測船の中にも医務室があって、長い航海ですからお医者さんは絶対必要で。そのために海上自衛隊から医官が派遣されると聞いて、“これだ!”って思いました。

――勉強も訓練も大変そうです。

Kapoさん だから中学受験も頑張ったし、今も毎日勉強頑張っていますよ。以前、防衛医科大学校の見学にも行かせてもらったんですけど、お会いした女性の先輩がもう、めちゃくちゃかっこよかったです。私も海上自衛隊の医官になって、南極に行きたいです!

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