──今泉さんの2019年といえば、女優として新たなスタートを切った年だったと思います。振り返ってみていかがでしょうか?
今泉 とても長く感じられた年であり、そして今まで以上に濃い1年だったなと思います。それまでは「あっという間の1年だったな」と思うことのほうが多かったんですよ。でも去年は移籍もしたしお芝居を本格的に始めたことで、毎日が初めてのことだらけで。だから今振り返っても「あの日はこういうことがあったな」と一つ一つの出来事を鮮明に覚えているんですよね。
──環境が変わったことで、日々の過ごし方も変わったと。
今泉 はい。生活リズムもかなり変わりました。最初は不安もあったんですけど、今はもう慣れて、毎日すごく楽しく過ごしています!
──昨年3月に舞台『熱海殺人事件 LAST GENERATION 46』に出演。またテレビドラマへの出演もありました。
今泉 今でもまだ慣れないことが多いし、共演者の方がすごい方ばかりで「自分がここにいていいのかな」と思うこともあって。でも皆さんとても優しいんです。「ここはこう演じたほうがいいよ」とか「こうすればもっと分かりやすくなるよ」と丁寧に教えていただいて、去年はすごくたくさんのことを吸収することができました。
──吸収できたものの中でも特に大きなものと言うと?
今泉 やっぱり『熱海殺人事件~』での経験は私にとってとても大きくて。発声など本当に一からすべて教えていただきましたし、稽古期間もそれこそ私は毎日泣いてばかりいたんですけど、舞台では感情をさらけ出して自分の殻を破れたんじゃないかなって思っています。『熱海殺人事件~』のおかげで今の自分につながっているなと思うので、また演じてみたいですね。
──ところで、お正月はどのような過ごし方をされましたか?
今泉 とてもゆっくり過ごしました。家族みんなで旅行に行ったりもしましたね。
──旅行はどちらへ?
今泉 千葉です! 近場なんですけどね、ふふふ(笑)。いつもならもう少し遠出するんですけど、今年はみんなの予定がなかなか決まらなかったので、近いところで過ごしました。ひたすら海鮮を食べて、あと牧場のアイスクリームも食べて……、家族でおいしいものをいっぱい食べて楽しみました!
──そして今年の目標として、東郷神社の絵馬に「緊褌一番」と書かれていました。「気持ちを引き締めて物事に臨む」という意味ですが、この言葉を選んだ理由は?
今泉 この春、舞台『あずみ~戦国編~』で主演をさせていただくことが決まりました。
──『あずみ~』の稽古はもう始まっているんですか?
今泉 いえ、まだです。殺陣の練習だけはもう始めているんですけど、これがなかなか難しくて……。最初「殺陣って、ダンスみたいな感覚なのかな?」と思っていたら、それとはまた違うんですよね。頭の中では分かっていても実際にやろうとすると全然できなかったり、あと刀を振り回すのも難しくて、「このペースで果たして間に合うのか?」という状況です(苦笑)。
──『あずみ~』は初日が3月14日。残り約2カ月に迫っており、プレッシャーもあるのでは?
今泉 ありますね。ただ、私は何かに追い詰められたりする状況が意外と嫌いじゃなくて。それが力になって頑張れたり踏ん張れたりするので、プレッシャーも感じつつ楽しみな部分も大きいです!
──では、プライベートで今年やってみたいことはありますか?
今泉 車の免許を取りたいです。できれば今すぐ! 『あずみ~』が始まるまでの1~2カ月で取れたらって思っているんですけど。
──いやいや、この1~2カ月はきっと稽古で大忙しなのでは?
今泉 ですよねぇ~。でも、なんとか気合で取りたい!!
──もし免許が取れたら、どこへ行きたいですか?
今泉 軽井沢とかかな? 自然がいっぱいで落ち着いている場所をドライブしたらきっと安らげるだろうなと思うので。
──ドライブをするとしたら1人? それとも家族や友人と一緒がいいですか?
今泉 私1人だったら道に迷ったとき絶対パニックになっちゃうので、誰かと一緒に行きたいです(笑)。
──では最後に、改めて2020年の抱負をお願いします。
今泉 移籍をして1年が経ち、環境やお仕事にも慣れてきたので、これからはもっともっと自分らしさを出していきたいです! そして、いつも応援してくださるファンの皆さんや支えてくださるスタッフの皆さんに恩返しをたくさんできる年にできたらいいなと思います。
▽今泉佑唯
いまいずみ・ゆい。1998年9月30日生まれ、神奈川県出身。2018年に欅坂46を卒業。主演舞台『あずみ~戦国編~』が3月に東京・Bunkamuraシアターコクーンにて、4月に大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA WW ホールにて上演される。