──今回の撮影は川崎さんの出身地である横浜に来ました。
川崎 何年も来ていなかったので懐かしかったです。昔は疲れたなって感じたら、よく赤レンガ倉庫まで海を見に行ってました。
──湘南にも行きましたが、あいにくの雨でした。
川崎 雨女なんですよね。この仕事を始めてから、撮影の日に限って雨が降ることが多くて……。今日は途中で晴れて良かったです。
──今回のテーマは、「もしも引退後の川崎あやが結婚していたら」です。何度も訊かれていると思いますが本当に結婚引退ではないんですよね?
川崎 半ばネタになっていますからね(笑)。本当に引退後のことは何も決めてないですし、実際に引退してみないと何も考えられないですね。まずはお父さん、お母さんを連れて旅行に行きたいです。
──家族旅行は川崎さんからプレゼントするんですか?
川崎 そうですね。芸能界に入って5年間、思うところはあったんだろうけど、何も言わずに私の出ている雑誌を買ってくれていたので、感謝の気持ちを伝えたいです。
──引退を伝えたとき、両親の反応はいかがでしたか。
川崎 「もう年だからしょうがないよね」みたいな感じでした(笑)。
──両親から結婚のことは言われないんですか?
川崎 近くに住んでいる幼馴染が結婚したときは、さんざん言われました。今は諦めたのか言われないです(笑)。
──ゼロイチファミリアがここまで成長すると思っていましたか?
川崎 できたときは仲良しサークルみたいな感覚だったので全く思わなかったです。気付いたら所属タレントが増えて、いろんな仕事も増えて、事務所らしくなったなと思います。
──設立当時から所属する先輩としての責任感はありますか?
川崎 一番の先輩なので、ちゃんとしなきゃいけないって常に思っていましたね。
──所属タレント同士がSNSで宣伝し合うのは川崎さんの影響ですよね。
川崎 初めてアンジェ(アンジェラ芽衣)が雑誌の表紙になったとき、「後輩が出るので買ってください」ってツイートをしたら、それを見たゼロイチの人が「こういうの大事だよね」と言って、そういう雰囲気が事務所内に出てきたんです。
──5年間グラビアを続けてこられたモチベーションは何ですか?
川崎 まず自分自身が楽しめること。あと応援してくれるファンがいたからこそ今日まで頑張ってこられたと思います。「ミスFLASH2016」のオーディションを受けたときに、ファンの方が課金してくれたり、時間をかけて会いに来てくれたり、仕事を早く切り上げて配信を観てくれたり。そのおかげでグランプリを受賞して、みんなの好意を無駄にしたくないなと思って、より仕事に真剣に向き合うようになりました。
──引退を決断した理由は?
川崎 グラビアのお仕事は根底に楽しいがあって、上手くいかなくて悔しい思いをしたときも、その悔しさを糧に頑張れたんです。でもバラエティや女優さんのお仕事をやらせて頂いたときに、その感情が一切芽生えなくて、ただただ辞めたかったし、これは続けられないなと。
──グラビアの需要があるのに引退という選択をしたのが驚きでした。
川崎 やろうと思えば、どんな形であれ続けられたんです。でも続けていく以上はグラビア以外のお仕事の話も頂くし、ゼロイチファミリアに所属している以上、グラビアしかやらないってことはできない。
(取材・文/猪口貴裕)
▽川崎あや(かわさき・あや)
1991年1月3日生まれ、神奈川県出身。O型。167センチ/B80・W52・H88。驚異のウエスト52センチから「くびれスト」と呼ばれている。2018年『週刊ヤングジャンプ』の表紙で記録的な売上を達成し、その後数々の雑誌の表紙を飾る人気のグラビアモデル。2020年3月14日をもって芸能界引退を発表している。
Twitter:@kawasaki__aya