【写真】幼少期→バレー部時代→高校生、写真で振り返る井上咲楽の半生
* * *
<忘れられない恋愛>
20歳前後の時、めちゃくちゃ好きだけど、向上心の部分で確実に合わない人と付き合ったことがある。お互いに自己肯定感が低く、自己評価が高いタイプ。なにかとぶつかるし、ケンカしても何も解決しないし、でも好きだからなかなか別れられなくて大変だった。
それぞれ大事していることがあって、頑張っている。相手に才能があるのを認めているのに、その才能に嫉妬してしまう。どちらかが小さくても何か成果を出すと妬ましく思えてしまって、悔しさもあって一緒に喜べない。
だから、私に新しい仕事が舞い込んできても言いづらかった。言ったらきっと「よかったじゃん」と返してくれるけど、本心はそう思ってないんだろうなと疑わしく見えてしまう。
そのうち仕事にも響いてしまうような場面も出てきて、共倒れしちゃうような関係性だった。友だちからは「もうやめときなよ」と言われ、頭ではその通りだよなとわかるんだけど、それでも好きだったのだ。
この恋愛を経験してから、好きなタイプが変わった。
向こうから来てくれる穏やかな人。でも、心のどこかではもう1回くらいめちゃめちゃ好きなロックな人と付き合ってみたいとも思っている。いつきからは「またあれになるのに?」と言われているけど。
<結婚願望>
『新婚さんいらっしゃい!』(ABCテレビ)のMCをやる前は、バラエティ番組か何かのトークで「結婚願望は?」と聞かれたら「ないんですよ。おばあちゃんになったら1人で死んでいきます」「あ、でもそれもさみしそうだから、友だちと老人同士のシェアハウスがしたいです」と言っていた。
それが今はちょっとずつ結婚願望が出てきた。
すぐにという気持ちはまったくない。今のところ1人がさみしいという気持ちがないどころか、むしろお1人様ライフを楽しんでいるからだ。
ただ、ぐるぐると悩みのループにはまって、毎日がしんどいサイクルに入った時、結婚したら一旦落ちつけるのでは? このループから抜け出せるのでは? と思うのだ。
でもやっぱりそれはわがままな願望に過ぎなくて、もし付き合っている人から「結婚したい」と言われたら、「私これからこの人と60年くらい一緒にいるのか。いられるかな」と考えてしまうだろう。
だから20代のうちにまた誰かとお付き合いして、結婚がチラチラしてきたら、私はできるだけ遅らせようとするはずだ。