ゴッドタン』(テレビ東京系)で誕生したアイドルユニットTruth。石原由希、鎌沢朋佳、永井すみれの3人は、「ウソをつけない女オーディション」で三者三様のウソのない過激発言を連発。
大きな反響を呼び、その後も「Truthの公式お兄ちゃんオーディション」など、様々な企画に出演している。メンバーの永井すみれは芸能活動6年のキャリアを持つ苦労人。彼女に鳴かず飛ばずだった下積み時代の話、そして『ゴッドタン』出演後の反響について聞いた。
──かなり芸能界のキャリアは長いですよね。

永井 もう6年経ちました。

──どういうきっかけで、このお仕事を始めたんですか?

永井 小学1年生の時に、芸能事務所併設のタレントスクールに通っていたんです。
あまり長くは通わなかったんですけど、それが楽しい思い出で、ずっとお芝居をしたいなと思ってたんです。それで18歳になって、オーディションサイトを見ていたら、最初に所属していた事務所が掲載されていて、受けたら合格したんです。

──最初は女志望だったんですね。

永井 そうです。ただ初めは女優ではなく、名前を売るためにグラビアをやってみないかと誘われて、それが芸能活動の始まりでした。

──グラビアに抵抗感はなかったんですか?

永井 ありました。
今はそう思わないんですけど、グラビアって芸能全体の中で下に見られることも多いじゃないですか。最初の1年は抵抗がありつつ、これも下積みだと思ってやってました。それで、その事務所との契約期間が終わったところで、今の女性マネージャーと知り合ったんです。ただ最初は芸能関係のお仕事をしているとは知っていたんですけど、芸能事務所の人だとは知らなかったんです。たまたま、「事務所を辞めてから仕事がなくて」ってお話をしたら、「私のところに来ればいいじゃない」って言われたんです。

──それから映画などに出演するようになるのは?

永井 当時、イメージDVDは鳴かず飛ばずの状態だったんで、とにかく話題を作ってやるぞってことで、アダルトピクチャーと呼ばれる作品に出たんです。
いわゆるヌード作品なんですけどそれが幾つかのランキングで1位を獲らせて頂いて、そこから映画などのお仕事も決まり始めました。

──デビュー当時からのファンの反応はいかがでしたか?

永井 「脱いでショックです」って離れて行った方もいらっしゃったんですけど、最近になって戻ってきてくれるんですよ(笑)。

──昨年はNETFLIXオリジナル映画『愛なき森で叫べ』に出演しましたが、園子温監督の演出はいかがでしたか?

永井 テレビなどで見る姿だと、めっちゃ怖いイメージがあったんですけど、今までお仕事した監督さんの中で一番優しい方でした。お芝居の指導も、「ここはそうじゃない」ではなくて、「ここは、こうやってみよう」とか「こういうテクニックがあるんだよ」とか一から具体的に教えてくれるんです。

──女優業の一方で、『ゴッドタン』の「ウソをつけない女オーディション」に出て話題になります。それまでバラエティの出演経験はあったんですか?

永井 ほとんどなかったです。
ただ出たい気持ちはあったんですよ。そしたら「何でも正直に言っちゃう女の子を募集してます」って事務所経由で聞いて、オーディションを受けて、ひたすら下ネタだけ話していたら合格させて頂きました(笑)。オーディションは飲み会のテンションで行こうと決めてたんですよね。

──それで後に「Truth」を結成する、永井さん、石原由希さん、鎌沢朋佳さんが受かったんですね。放送後の影響は?

永井 かなりありました。街で声をかけられることが増えましたね。
一人でお茶をしていたら、知らない男性に「君、ゴッドタンに出てた子だよね?」って声をかけられたんです。でもノーメイクだったので、「よく似ているって言われるんですけど違います」って答えたんですよ。そしたら「ごめんなさい。あんな頭のおかしい子に似ているって失礼ですよね」って丁寧に謝られたんですよ(笑)。そこで世間での評価を知ることができました。

──その後は準レギュラーと言ってもいいほど定期的に『ゴッドタン』に呼ばれるようになりましたけど、話すネタに困りませんか?

永井 確かに、ネタは話尽くした気がします。
それまでは、みんなに話したいと思っていたネタを披露していただけですからね。でも、普段の素性を話していたら自分ではネタだと思っていない事が、周りからは面白いなんて言われるので驚くことがあります。

──中でも手ごたえを感じたネタは何ですか?

永井 大人のオモチャを使う回数が週8で、名前が「ラブリーバニートリプルモーター」だったというエピソードですね(笑)。可愛いウサギさんの形なんですけど、その名前に意外性があったみたいで。それから、いろんな場所でネタにされるようになりました。

──『ゴッドタン』の収録で特に印象的だった回は?

永井 Truthでパフォーマンスを披露した時です。前の事務所を辞める時に、グラビアをずっと続けるのもなぁと悩んで、歌とダンスをやってアイドル路線に行こうかと考えたこともあったんです。ただ音感がなさ過ぎて、すぐに諦めたんです。なのにTruthで有無も言わさずに歌とダンスをやらされて、それが印象深かったです。

──正直ふざけているようにしか見えなかったです(笑)。

永井 あれでも本人たちは一生懸命やっているんですよ(笑)。みんな真面目に練習した上でのあれなので、ダンスの先生も悲しそうにしていましたね。みんな揃って上達しないので。

──まっとうな意見ですね。

永井 完璧にできてたらCDデビューとかもあったのかなと思うんですけど(笑)。見事にそんな話はなかったですね。

──メンバーそれぞれの印象を聞かせてください。

永井 石原(由希)ちゃんは、とにかく天然で、すごく可愛いです。Truthの3人で楽屋で話していて、すみれときゃまたん(TOMOKA)で「ねー?」って相槌を求めたら、輪の中にいたはずなのに「え?」みたいな。

──時間軸がずれているんですね。

永井 そのポケーっとした感じが可愛いです。きゃまたんはまるっきりあのままですね。楽屋で男友達と一緒にいる写真を見せてくれたんですけど、すごく短いスカートだったので、「これパンツ見えちゃうけど大丈夫?」って聞いたら、「私の男友達は、だいたいベッドを共にしているから平気っす」って言ってました(笑)。カッコ良いし、可愛いです。

──三者三様のキャラクターですよね。

永井 それぞれタイプは違うんですけど、みんな開けっぴろげだから、何一つギスギスしたところがなくて楽しいです。

▽永井すみれ
ながい・すみれ。1995年7月13日生まれ。『ゴッドタン』の「ウソをつけない女オーディション」出演をきっかけに大ブレイク。グラビアアイドルとして活躍している一方、2018年公開の映画『続・未亡人下宿?エロすぎちゃってごめんなさい△(※△はハート)』で初主演を務めるなど、女優としても活躍している。