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本作の作・脚本を務めるのは、映画『男はつらいよ』シリーズをはじめとする数々の名作を手がけている映画界の巨匠・山田洋次。
この両氏がテレビドラマで脚本とプロデューサーを担当するのは、2018年放送のドラマ特別企画『あにいもうと』(TBS)以来、約7年ぶりとなる。
本作は、夫婦間の離婚問題をきっかけとして、その問題が家族全員の心を揺さぶっていく、というストーリー。そして、やがてそれに関わる全員が、それぞれの立場で「家族とは何か」「夫婦とは何か」を考え、新たな形で家族の絆を見つめ直していく。人と人との繋がりが希薄になっている現代だからこそ、孫・親・祖父母の世代に広く「家族」について見つめ直すきっかけを訴える珠玉のホームドラマとなっている。
主演を務めるのは小日向文世。これまで数々の舞台、映画、ドラマ等、その多才な演技力で多くの作品を彩ってきた小日向だが、本格的なホームドラマで“一家のお父さん”という役柄を演じるのは今回が初めて。本人曰く、ずっとこのような人物を演じてみたかったという。
そんな小日向が山田洋次と石井ふく子の作品で座長としてどのような演技を見せるのか、注目が集まる。
そして、小日向の妻役を戸田恵子が、この夫婦を取り巻く家族たちには高橋海人(King & Prince)、桜井ユキ、山田杏奈、えなりかずきといった豪華なキャスト陣が集結。今後解禁されていくほかのキャストにも注目だ。 ※高橋海人の高は「はしごだか」が正式表記
▼あらすじ
仕事一筋だった主人公・平山幸之助(小日向文世)は、長年勤めた会社を定年退職。
この事態に、同居する長男で大学生の和夫(髙橋海人)は、自分の将来について悩みながらも、両親の離婚話にどう関わるべきか戸惑い、彼女の吉岡美鈴(山田杏奈)にも相談する。だが、そんな美鈴には和夫の知らない過去があった。また、長女で税理士をしている濱口遥(桜井ユキ)は、結婚して実家を離れているが、この騒動に心を痛め、夫の雄太(えなりかずき)とともに両親の関係を修復させるべく働きかける。そして、家族たちが幸之助と史枝の行く末を心配する中、予期せぬ出来事が発生する……。
▼主演・小日向文世コメント
山田洋次さんがテレビドラマをオリジナルで書くことはあまりないことだと思うので、そんな作品に自分が参加できること、そして石井ふく子さんがプロデュースをされるということで、このお二人が揃ったドラマに自分がオファーされて非常に光栄でした。僕が演じる幸之助は、そんなことしたら奥さんに嫌われちゃうよ、というような困ったおじさんだなと思います(笑)。僕はいつも妻に気を使いながら、嫌われない、捨てられないようにして生活していますから真逆です。
本作では、一つ屋根の下に家族がそろってそこでいろんなことが起きるという、ごく普通の当たり前の日常の中に、誰しもが起こりえる問題が起こって、周りの人たちはそれに対してすごく困惑したり悲しくなったりしています。それぞれの登場人物の心の動きをぜひじっくりご覧いただけたらと思います。
本当に身近な話だと思いますし、この題材をドラマにしていただいたことが僕はすごくうれしいです。この物語は僕が子どもの時にテレビでよく観ていたホームドラマに近い感じがしてすごく懐かしい、僕の世代の方は特に何とも言えない郷愁を感じると思います。いろんな家族のあり方を深く掘り下げている作品になっていますので、若い世代の方にもこの作品を通して「家族とはどういうものか」ということを考えるきっかけになっていただけたらうれしいです。ぜひご覧ください。
▼戸田恵子コメント
本作のお話をいただいた時は「私ですか!?」と本当にびっくりしました。この家族の中のいろんな人物に皆さんリンクするところがきっとあると思います。今時珍しい感じのドラマになっているんじゃないかなと思います。逆にそれがすごく新鮮で、タイトルには “楽し”とありますが、私たちは楽しくない喧嘩シーンや、そのほか様々なシーンもあります。でも、そこを乗り越えて、最後は楽しいと落ち着くドラマになっていると思います。
▼高橋海人コメント
石井プロデューサーと山田洋次さんというレジェンドのお二方が揃った作品に出させていただけるということで、とてもワクワクドキドキしました。僕にとっては、何が起こるか分からないすごい世界に飛び込んで立ち向かっていくような、宇宙旅行みたいな感じで(笑)。この作品に携わらせていただいてから、改めて「自分にとっての家族像」ってなんだろうとすごく考えされられました。でも結果自分は、一番近くにある当たり前なものなのだと思いました。人生生きていくと良くも悪くもいろんなことが当たり前になって会話を疎かにしてしまうこともあるけど、一番頼れて、一番長くて近くにいるとほっとする当たり前の存在なのだなと。
本作は、家族の問題や関係性、愛をコミカルに楽しく描いた作品になっています。笑いもたくさん、それに涙のシーンもありますし、年配の方から子どもまでみんながどこか心に刺さるポイントがあると思います。このドラマから「家族とは何か?」という事をたくさん感じ取っていただき、観終わった後は家族のみんなと連絡を取るきっかけになればいいなと思います。楽しんでご覧ください!
▼桜井ユキコメント
幼少期から観ていたテレビドラマや映画、数々の名作を生み出されてきた石井ふく子さん、山田洋次さん、そして清弘監督の作品に、まさか自分が出演させていただける日が来るとは思っていなかったので、本作のオファーをいただいた時はすごく光栄な気持ちでした。そしてとても緊張しました(笑)。このドラマは、とても温かみのある家族の日常のお話です。
▼山田杏奈コメント
ずっと日本の映像界を作ってこられたお二方なので、今回参加させていただけることが本当に幸せで光栄で、身が引き締まる思いでした。脚本を読んでいて、この言葉を言わせてもらえるのはすごく楽しみだなとか、幸せだなと思いながら一つ一つ大事にやらせてもらえたらなと思っています。山田洋次さんからも「(私の演じる)美鈴が言う言葉は、作品の中でも大切な要素になっている言葉が多いから」と言われてすごく緊張しました。本作は、家族のあり方や自分は家族の中でどういう存在なのか、他の家族は実は何を考えているのだろうかということがすごく人間らしく、でも日常的なテーマの中で描かれているすごく心温まる素敵な作品だと思います。私は髙橋海人さん演じる和夫の彼女・美鈴役として参加させていただいていますが、美鈴が一家にどのように関わってくるのかも注目して観ていただけたらうれしいです。お楽しみに!
▼えなりかずきコメント
まず、このお二人がタッグを組まれるんだというのが衝撃で、今回その作品に携わらせてもらえて本当にうれしいです。本読みでは、山田先生が一言一言に命をかけて書いていらっしゃることに感動しました。それと同時に、その命がかかったセリフを言う身としては非常に緊張してちょっと震えました。あのような本読みは初めてで、初体験でした。
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