経済アナリストの森永康平が5月8日、インターネットテレビの報道番組『ABEMAヒルズ』(ABEMA)に出演。年金制度を巡る問題に鋭く切り込んだ。


【写真】年金問題に切り込む森永康平氏

5年に1度の年金改革法案の提出が先送りになった件について、「生煮えのまま法案を出しても与党サイドからすれば、叩かれる材料を出すだけになる」とコメント。年金改革は、「いちばん最初に被害を食らうのは高齢者になるので、1人1票ということを考えると、高齢者が多い我が国においては悪い話をしたくない」と理由を説明した。

また年金の仕組みについても、「年金制度のプロフェッショナルだけが集まって制度の話をするだけでは不十分で、それによって生じる少子化だったり、労働力不足だったり、諸々の複合的な議論をしなければいけない」と持論を述べ、「各分野のプロフェッショナルの意見を聞きながら、複合的に本来は政治家が決めていかなければいけないが、おそらく今の政治家にその能力が足りないのかな」と評した。

MCを務めるフリーアナウンサーの徳永有美が、年金改革法案の提出を先送りした与党議員について「能力なのか、選挙前などの事情があるのか」と聞くと、森永氏は「事情があると思いますけど、厳しく言ってしまえば、結局そういう事情を優先してしまう。つまり、国の将来よりも自分の議員生活とか、そっちを優先してしまうことも含めて能力が低いと思う」とバッサリ。

続けて「本当に能力の高い人はそういう目先の利益ではなく、将来的なプランを考える。なぜなら議員だから。厳しく言えば、目先の利益を取りにいく時点で能力が低いと言わざるを得ない」と切り捨てた。

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