【写真】濃厚な濡れ場シーンにも挑戦、『死ぬほど愛して』場面カット【5点】
──瀧本さんはこれまで様々な役を経験されてきたかと思いますが、これまでの俳優人生で転機になった出来事、考え方が変わった瞬間などはありますか。
瀧本 20代の頃は、目の前のことにがむしゃらに、与えられたこと以上に力いっぱい頑張る、という感じでしたが、30代を超えて、変化があったように思います。今はもう少し、いい意味で肩の力を抜いて役に臨むこともありなのかな、と思えるようになった気がします。考えすぎず、まずやってみよう、みたいな。
──瀧本さんにとって、演技の楽しさはどんなところにありますか。
瀧本 役を通して、自分自身も知らなかった一面に出会えることです。新たな自分の発見にもなるというのがすごく面白い体験だなと思います。今回の作品で言うと少し難しいですが、劇中ではすごくひどいことをしている真人に、どこかピュアさが見えるようなところもあったりするんです。人を愛すること、“生”=生きることへの向き合い方は、一生懸命生きている証のようにも見えました。ピュアな愛のようにも感じられましたね。
──瀧本さんの、今後の女優としての展望についても聞かせてください。
瀧本 これまでに関わったことのない方たちとお仕事をしてみたいです。もっと自分の幅を広げたい、ということはずっと思っています。私は好奇心旺盛なタイプなので、新しいことにもどんどんチャレンジしたいです。まだ見ぬ世界を見てみたい。
──まだ見ぬ世界、というと。
瀧本 アクションもやりたいですね。ダンスも好きなので、結構体は動く方だと思います。澪は静かな役でしたが、もう少し動きのある激しめの役もやってみたいですね。
──真人のような殺人鬼とか。
瀧本 そうですね(笑)。成宮さんのアクションシーンを見て、私もすごく心が躍りました。
──真人が自転車を蹴り飛ばすシーンは恐ろしかったですね。
瀧本 「かっこいいな」と思いました(笑)。ああいうシーンは、見ている人の印象にも残りますよね。
──ドラマの最終回に向けて、視聴者に伝えたいメッセージや注目してほしいポイントはありますか。
瀧本 『死ぬほど愛して』はエンターテインメントとして純粋に楽しめる作品だと思います。周りの人からは「登場人物の誰も信じられない」「どの人も怪しく見える」と言われるのですが(笑)、色々な人の立場や目線で見ながら考察していくのもすごく面白いと思います。最後には、全然違うドラマかなと思うくらい、すごい展開になっていくので、最後まで見逃さないでいただきたいです。
──例えば、繰り返し見ると楽しめるポイント、伏線のようなものはありますか。
瀧本 伏線は結構散りばめられていますね。例えば、「わたしの青い鳥」の歌。「母が好きだった歌なんです」と真人は言いますが、それがどういう意味で「好き」なのか。言葉に裏があるようなセリフがたくさんあるので、「これは本心じゃないな」とか、「こことここが繋がってるんだ」みたいに、セリフ一つひとつを皆さんの中で繋げてみてほしいです。はっきりと「こういう意味です」と示していない部分もあるので、そこは皆さんに自由に受け取っていただけたらと思います。
──伏線にも注目しながら楽しみたい作品ですね。ありがとうございました!
▽瀧本美織(たきもと・みおり)
1991年10月16日生まれ、鳥取県出身。2010年公開の映画『彼岸島』のオーディションに合格しヒロイン役で女優デビュー。その後、NHK連続テレビ小説『てっぱん』ヒロイン(2010年)、ジブリアニメ『風立ちぬ』ヒロイン・里見菜穂子役(2013年)、などを務める。『死ぬほど愛して』では、殺人鬼の顔を持つ夫を愛しながら、疑念に揺れる妻を好演している。
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