5月15日、お笑いコンビ・ナイツの塙宣之が自身のYouTubeチャンネルで「くるまを漫才協会に勧誘してみた」という動画を公開した。

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「漫才協会」の会長を務める塙は、4月30日のラジオ番組にて吉本興業を退所した令和ロマン・高比良くるまに熱烈ラブコールしていただけに、今回の動画はそれを受けてついに生電話で直接スカウトする――そんな“本気のドキュメント”のような空気が漂っていた。
しかし、予想外の展開に…。

動画の冒頭、塙は「みなさんもニュースでご存じの通り、くるまが吉本を辞めたので、これは漫才協会に勧誘するチャンス」と真顔で語る。かつてオリエンタルラジオを漫才協会入りさせた実績を持つ塙だけに、この企画にも信憑性が漂っていた。しかも、電話の相手が「くるま」と名乗って登場することで、視聴者の期待感は一気に高まる。
 
しかし、会話はしだいに微妙なズレを見せ始める。塙が「契約解除になったんですよね?」と聞くと、相手は「一応まだ籍はある」と返答。続けて「吉本辞めましたよね?」と確認すると、「浅井企画という事務所でずっと何年もやっている」と語り出す。

さらに塙が「M‐1二連覇だったじゃないですか」と話を振ると、電話の“くるま”は「漫才グランプリですか?」と応じる始末。やり取りが嚙み合わなかったことで、塙はそれでも「…本当にくるまさんですか?」と問いただすと、電話の相手は「車だん吉です」と名乗り出る。塙が話していたのは令和ロマンの高比良くるまではなく、昭和のレジェンド芸人・車だん吉だったのである。

「いやぁ、あの展開は見事でしたね。どこかでオチがあるとは思っていましたが、急角度すぎました。
とにかく車さんのとぼけ方が上手すぎた。あそこまで“高比良くるまっぽく”話されると、たとえ違和感があってもボケで返されたのかと錯覚してしまう人も多かったのでは」(芸能記者)
 
コメント欄には、「おー!くるまを漫才協会に引っ張れるのか?!って本気で思ってしまった」「本当にくるまってこういうボケ方するからマジで分からんかった」「車だん吉知らない人全員釣られる説(笑)」「だん吉さんとわかって飲んでたお茶吹き出しました」といった声が上がり、見事に一本取られたという視聴者も。

また、車だん吉といえば、川島なお美と共に往年の人気番組「お笑いマンガ道場」(日本テレビ系)に出演した“レジェンド”であることから、中年世代は懐かしさで歓喜。「わぁー!!お笑いマンガ道場に出てた人だ!80歳になられたんですね!」「元気な声聞けてすっごく嬉しい」との声も飛び交っている。

“くるま”の名で始まった一本の電話が、最終的にはレジェンドのサプライズ出演へとつながる――そんな時空を超えたやり取りに、多くの視聴者が心を掴まれたようだ。

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