元乃木坂46で、現在はタレント・プロ雀士、麻雀カフェ「chun.」のオーナー店長など多方面で活動している中田花奈が、約5年ぶりとなる2nd写真集『掻き立てる』(講談社)を発売した。舞台は韓国で、タイトルには「私への想いを膨らませてほしい」という意味などが込められているという。
今回のインタビューでは、グラビア愛やこの5年間での変化、そして30代での目標などに迫った。

【写真】5年ぶりの写真集発売、元乃木坂46・中田花奈の撮り下ろしカット【4点】

――写真集の出版おめでとうございます。まず、発売が決まったときの心境から教えてください。

中田 ありがとうございます。もともとグラビアのお仕事がすごく好きで、乃木坂46卒業後もやりたいと思っていたのですが、正直もう写真集を出すのは難しいと思っていました。そんなときに写真集のお話をいただけて、本当にうれしく、ありがたかったです。

――撮影地は韓国とのことですが、ご自身で選ばれたんですか?

中田 撮影すること自体が好きなので、場所は問わなかったのですが、やっぱりロケーションは大事なので「韓国に行ってみたい」とお伝えさせていただきました。

――実際に行ってみていかがでしたか?

中田 楽しかったです。韓国には修学旅行で1回行ったことはありましたが、何年も前だったのですごく久しぶりでした。

――撮影中の印象に残っている思い出を教えてください。

中田 写真集の表紙は、お風呂の浴槽に入って撮影しているのですが、浴槽にこんなにおしゃれなタイルが敷きつめられているんだと思い、日本と海外だとこういったところも違うんだなと驚きました。

 撮影中の軽食には、具の入っていない細くて短めの海苔巻きをご用意いただいて、それを主食にしておかずを一緒に食べるという韓国スタイルを経験しました。
日本とは違う食べ方でおもしろかったですし、撮影中ということもあって簡単に食べられてよかったです!

――それ以外に食べ物での思い出はありますか?

中田 食事をするとお腹が出てしまうということもあって、今回朝早くから夜遅くまで撮影していたため、撮影期間中はほとんど食べられませんでした。なのであまり韓国の食は堪能できなかったのですが、数年前に日本でも流行ったグリークヨーグルトは食べられました。(自身が経営する)chun.でも提供しているので、やっと本場のものを食べることができてうれしかったです。あと、韓国の伝統菓子・ヤッカというハイカロリーなお菓子が大好きで、これも本場のものを食べたくて帰国前にさまざまなお店のものを大量に買って帰りました(笑)。

――1st写真集から約5年ぶりとなりましたが、当時と比べて変わったと思うことはありましたか?

中田 今回担当してくださったカメラマンさんの笠井(爾示)さんは、乃木坂46を卒業してから何度もグラビアを撮影してくださっていて、私のグラビアを一番多く撮影してくださっている方なんです。自分の意見は1st写真集のときに反映させていただいたこともあり、今回は「私を使って作品を作ってほしい」という想いが強く、信頼している笠井さんにお任せしたところがあります。

 内容としては、アイドル写真集によくある「何か食べているカット」や「笑顔」は少ないです。すべて意味のあるショットになっていると思います。

――前作とはまた違った表情が楽しめる1冊になっているんですね。そんな中でも、特にお気に入りのカットを教えてください。

中田 ストロボを当てて撮っているシリーズが、ほどよい艶感や、生々しい肉体感がありすごく好きです。あと、腹斜筋の線が昔から好きで。
体勢によって出てきちゃった筋肉って感じがいいなと思いました。だけど、人体模型を見ているようで、学校で授業をしている感覚になってしまいました(笑)。

――おもしろい視点ですね(笑)。かなり身体作りをされたんじゃないんですか?

中田 雑誌のグラビアのお仕事もいただいていたので、普段から身体作りはしているのですが、写真集は通常よりも少し体を絞りました。普段はむちっと感をあえて残しているのですが、写真集は一生残るものということもあって、いつもより体重を落としています。

――ちなみに、どんなトレーニングを?

中田 自宅で筋トレをしました。これに関しては以前から毎日継続していることで、お洋服が好きなので綺麗に着られる体型をずっとキープするために行っています。コロナ禍で外出自粛をしていたとき、Nintendo Switchのリングフィットアドベンチャーをずっとプレイしていて、それがきっかけで自宅で筋トレをするようになりました。

――写真集のタイトルは『掻き立てる』ですが、どのような意味を込めたのでしょうか。

中田 「掻き立てる」という言葉自体には欲や感情などに対してのいろいろな意味があると思いますが、今回は“気持ちが膨らむような感覚”を見た方に与えられたらいいなと思い付けました。そして、この写真集を見たことで、私へのいろいろな想いを膨らませてほしいという意味も込めています。

 ちょっと攻めすぎたかな、際どいかな、とは思いましたけど、言葉本来の意味だけではなく、言語化していないさまざまな意味も込めているという点も含め、見る人によって受け取り方も違うので、それぞれの「掻き立てる」の意味を考えてもらえたら。
最終的にいいタイトルになったと思っています。

――ご家族やご友人などすでにお渡しした方はいらっしゃいますか?

中田 今までのグラビアと比べるとけっこう過激なので、家族にも友人にも渡しづらいですね(笑)。

――確かに、過激なカットも見受けられました。

中田 先日フォトエッセイも発売させていただいたのですが、そちらは内面を見せすぎて恥ずかしくて。共演者さんにもお渡しすることができなかったのですが、今回の写真集は身体を出しすぎて誰にもお渡しできない気がしています(笑)。この2つを見たら、私のすべてが丸わかりになっちゃいますから。

――30代という節目を迎えられた今にはぴったりな2冊ですね。ちなみに、昨年30歳になられて、何か内面に変化はありましたか?

中田 いえ、この4、5年はあっという間だったので、特に何か大きく変わったとか、大人になったなとかはない気がしています。

――プロ雀士デビューや麻雀カフェオープンなどさまざまなことがありました。

中田 この数年で自分の何が変わったかはわからないですが、乃木坂46時代は大人数のグループの中の1人で、何をするにも全てにおいて自信がありませんでした。それに、乃木坂46を卒業しようと決めたときは、芸能界を引退するつもりだったので、卒業後にお仕事のオファーをいただいたときは、「1人になってもお仕事をいただけるんだ」といううれしさと驚きがまずありました。

 今回の写真集の発売についても「【乃木坂46】というグループの名前がないと、卒業後に写真集を出すのは無理だろう」と思っていました。
ですが、グラビアのお仕事をいただけるようになり、こうして卒業後に「写真集を出したい」という気持ちを持てたことが、自信に近いものなのかなとも思いました。

「自分でもなんとかできるかもしれない」という自信が、アイドル時代よりは1人になってついたのかもしれないです。麻雀の対局はいつも1人で戦わないといけないので、麻雀から学んだ部分も大きいのかもしれません。

――よい変化だと思います。最後に、今後の目標を教えてください。

中田 今は何よりも麻雀のことを優先して考えているので、さらに麻雀と向き合い頑張っていきたいです。良い成績を取ることが今1番の目標です。まだまだですが、勝って成績を残すことで麻雀界の繁栄にもつながると思っているので、もっと頑張ります。

――ちなみに、グラビアは……?

中田 もちろん、やらせていただけるなら出演したいです。始めるのが少し遅かったのですが、30歳でもやらせていただけるのであれば、これからもぜひ。グラビアのお仕事が大好きなので、今回の写真集で最後にするつもりは全くないです。

▽中田花奈(なかだ・かな)
1994年8月6日生まれ、埼玉県出身。
2011年に乃木坂46の第一期メンバーオーディションに合格。翌年選抜メンバーとしてCDデビュー。グループ在籍中から高いダンススキルとトーク力、麻雀好きで注目を集め、2020年に卒業。2021年3月プロ試験に合格し、プロ雀士に。同年6月には自身が経営する麻雀カフェ「chun.」をオープン。2023年からは麻雀プロリーグ「Mリーグ」のチームBEAST Japanext(現BEAST X)よりドラフト指名を受けて参戦。来季も契約更新が決定している。

▽公式X
https://x.com/nakada_official

▽公式Instagram
https://www.instagram.com/nakadakana_official

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