【写真】姉妹でコスプレイヤーとして活動、妹・奥寺ひなの撮り下ろしカット【7点】
――ひなさんがコスプレを始めたのは、お姉さんの影響が大きいと伺いました。
ひなさん そうですね。中学生の時に、姉に「やってみない?」って。最初は何度も断っていたんです。でも、「本当に1回で終わりにするから!」って言われて。そこまで言うなら……としぶしぶ受けたのが最初です。
――最初は乗り気ではなかったんですね。
ひなさん はい(笑)。ウィッグを被るために、まず自分の髪をきつく縛って、ウィッグネットを被って、その上からさらにウィッグを被るんですけど、それがすごく窮屈で。写真もいっぱい撮られるから時間もかかるし、「なんで私、これやってるんだろう」って、ちょっと嫌でしたね。
――そこから、どうして続けようと?
ひなさん 出来上がった写真を見せてもらった時に、「あ、私すごい変わったな」って。髪色も全然違うし、普段の自分じゃない、新しい自分を見られたような気がして。ただ、その時は「やってみると意外と悪くないな」くらいで、自分から「またやりたい」とまではいかなかったです。
――では、ご自身から「やりたい」と思うようになったキッカケは何だったのでしょうか。
ひなさん 中学2年生の時のコロナ禍ですね。学校も休みになって、家にいても本当に何もすることがなくて。漫画をたくさん読んだり、家にたまたまあった毛糸で編み物をしてみたり、色々やったんですけど、もう全部やり尽くしてしまって(笑)。ちょうどその頃、中学生になってスマホでSNSを見るようになって、TikTokとかでコスプレの文化をちゃんと理解し始めたんです。「あ、お姉ちゃんがやってるのってこれなんだ」って。それで、暇だしやってみようかなって思ったのが本格的なキッカケです。
――なるほど、自粛期間が大きな転機になったと。活動を続ける中で、ひなさんがこだわっているポイントはありますか?
ひなさん キャラクターの雰囲気に寄せることです。
――SNSでの発信で気をつけていることはありますか?
ひなさん コスプレはキャラクターの姿を借りさせてもらっているので、そのイメージを壊すようなことは絶対にしないようにしています。例えば、コスプレ写真を投稿する時に添える一文も、そのキャラクターが言わないようなことは書かない。自分が見て嫌だなと思うことはしたくないので。それはもう、最初から当たり前のことかなって思って意識していました。
――キャラクターへのリスペクトが根底にあるんですね。撮影のたびに、ご自身のポージングや表情を研究したりも?
ひなさん 撮影が終わってから送っていただく写真を見て、毎回反省しています。自分ではすごく腰を反らせたつもりでも、写真で見たらそうでもなかったなとか、手の動きが小さくてもう少し大きく動かせばよかったなとか。そういう発見を次に活かすようにしていますね。
▽奥寺ひな(おくてら ひな)
5月20日生まれ。現役女子大生コスプレイヤー。
【後編】現役女子大生コスプレイヤー・奥寺ひな「姉とは大親友、いまでも一緒にお風呂に入ります」