──まずは簡単な自己紹介をお願いします。
茉井 煌めき☆アンフォレント、サーモンレッド担当の「らなてぃん」こと茉井良菜です! 三重のご当地アイドルで、宇宙と煌きをコンセプトに活動しています。
──東海地方でも特に三重県で中心に活動しているとのことですが、実は三重県出身のメンバーがいないそうですね。
茉井 はい、誰も住んでいたことすらないんです(笑)。最初の頃は、愛知県のメンバーが何人かいたり、岐阜のメンバーがいたんですけど、今は半分関西、半分東京みたいになってしまいました(笑)。
──どうして三重県で活動をしようと?
茉井 4年ぐらい前になるんですけど、当時の三重県にはアイドルが全くいなかったんです。事務所が名古屋にあったんですけど、「三重県まで1時間以内でいけるじゃん!」ということもあって、ご当地アイドルとして活動を始めました。煌めき☆アンフォレントは、「三重県をイチから学ぶ」のがコンセプトで、入った頃は三重県のサッカーチームの応援をしていました。今は、三重テレビの番組『三重レ!キラフォレ☆』で県内を周りつつ勉強もしています。
──幼少期のお話をお伺いしたいんですけど、小さい頃はどんな子供でしたか?
茉井 3、4歳頃は外で遊ぶのが好きだったんですけど、近所にちょっと怖いおじさんがいて、外に出れなくなっちゃったんですよ。そこから一人で遊ぶのが得意になってしまって。一人遊びが発達し過ぎて、トイザらスで売ってるようなビーズを固めて何か作るとか、クリエイティブな遊びがめちゃくちゃ上手になってしまいましたね。あとは、やることもないので、NHKを観て踊ってたり再放送の『セーラームーン』を観たりして育ちました。
──家族との思い出などはありますか?
茉井 小学生の頃は2つ上のお兄ちゃんが野球をやっていて、お母さんも野球に行ってしまうので、基本、土日はいませんでした。それでお父さんとずっと一緒に遊んでました。お父さんは昔、芸能事務所やレコード会社に努めていた人だったので、家に楽器とかマイクとか機材があるんです。それで遊んでいました。たまに楽器屋さんにも連れて行ってもらいました。
──学校ではどんな子供だったんですか?
茉井 明るい性格だったので、クラスの先陣を切るタイプでした。でも実は、小学生の頃から何回かイジメを受けていたんですよ。「羨ましかったから」とか理不尽な理由で次の日から誰も喋ってくれないこともありました。
──中学に入学してからもイジメは続きましたか?
茉井 中1ぐらいまでは明るいキャラだったんですけど、中2の時にまたイジメられて。でもその時、理不尽な理由でイジメてくる人に腹が立つなと思ったんです。AKB48が当時は流行っていたんですけど、私がアイドルになったらその人たちを見返せるんじゃないかなと思って「アイドル オーディション」でGoogleで検索してみたら13ページ目ぐらいに、誰がやっているかも分からない、奈良のご当地アイドルを立ち上げるプロジェクトにたどり着いたんです。その時は、地域のお祭とかに出てチヤホヤされたらいいかな、イジメてた子たちの目につく所で活動して、見返せたらいいなぐらいの気持ちで、アイドルになりました。
──結果的に、イジメをしてきた人たちを見返すことはできたんですか?
茉井 結果、アイドルになったら、アイドルになったことを知ってもっとイジメられんたです(笑)。逆にそれがあって上っ面の関係では無い、アイドル活動をしている私を応援してくれるような友達に出会えました。
──アイドルになろうと思ったとき、ご家族に相談しましたか?
茉井 お父さんに真っ先に相談しました(笑)。全国のライブハウスを知っているような人だったので。両親からすれば、「自分たちがよく知っているライブハウスに娘が出てくれるなら」って言ってくれて、全面的にバックアップしてくれました。
──芸能方面に進むのは必然だったかもしれませんね。
茉井 もしかしたら血筋だったかもしれないです。
──アイドル活動をしながらの高校生活になったわけですが、学校との両立はどうしたか?
茉井 私の他にも読者モデルをやってる子がいたり、芸能に携わっている子が意外と多かったんですけど、そんなに大変ではなかったです。
──煌めき☆アンフォレント入るキッカケは?
茉井 前のグループもご当地アイドルで、関西圏からあまり出ないグループだったんです。ある時、そこからまた外の世界に飛び出したくなって。でも東京で活動することが想像できなくて、ギリギリ名古屋でまでなら行けると思って、前のグループの知り合いの方に相談したら、煌めき☆アンフォレントを紹介いただいたんです。
──茉井さんはグループ内はどんな存在ですか?
茉井 センターをやらせてもらっているんですけど、いい意味で先輩らしくない先輩というか、みんなにイジられています(笑)。
──加入してすぐセンターに立つことになったんですか?
茉井 入ったときは6人だったのでセンターではなかったんですけど、3カ月くらい経った頃にセンターになりました。最初はビックリしましたし、プレッシャーもあったし、その時は一番後輩だったんですよ。ファンの人の声がダイレクトに届く距離で、それこそTwitterをブロックされたりすることもありました。落ち込んでいたんですけど、逆にセンターなんだからみんなを引っ張っていこうと気持ちを切り替えられたので、精神的に強くなりました。
──グループの中で話し合う機会も多いですか?
茉井 ライブが終わって汗だくのまま、各々言い合ったりします。常日頃からコミュニケーションが多いので、そういうところもいいグループかなと思います。
──Twitterのプロフィール部分に「顔とのギャップがすごい、強めのオタクです」って書かれていますが。
茉井 黙っていれば、可愛いって言われるんですよ(笑)。可愛いいものが好きなので、見た目やファッションもそういう雰囲気にするんですけど……。
──ハスキーボイスですよね。
茉井 めちゃめちゃ低くて、幼稚園の頃からなんですよ。中学2年生でアイドルを始めて、2回目の物販でお客さんから「酒やけですか?」って言われたこともありました(笑)。
──昨年は初めての水着グラビアにも挑戦されましたが、水着への抵抗感はなかったですか?
茉井 ありました。お父さんは何でもいいって感じだったんですけど、お母さんは「え~」みたいな感じでしたね。今までだったらやろうと思わなかったんですけど、20歳の内にやれることはやっておきたいと思ったのと、グラビアの宣材を撮ってもらったのが楽しくて「やってみよっかな」って思いました。
──実際の撮影現場はどうでしたか?
茉井 楽しかったです。鎌倉でロケだったんですけど、鎌倉に行ったこともなかったですし。楽しくてニコニコしていました。
──グラビアに対してファンの方々から反響はありますか?
茉井 ファンの方は喜んでくださったりとか「買うね!」って言ってくださった方もいるんですけど、前のグループから応援してくださってる方とかは「買うけどちょっと見れないな~」っていう方もいました。
──2月26日(水)には、メジャーアルバムもリリースされます。
茉井 それまでもメジャーシングルはリリースはしていたんですよ。なのでいつか来るかなって思っていて、正式な発表を聞いた時に「ついに来たか!」という感じでした。4周年ライブのステージ上で発表されたんですけど、めちゃめちゃ気が引き締まりましたね。センターなのでグループの顔と思われることが増えると思うので、今までは「ファンに向けて」でしたけど、レーベルの公式サイトに載ったりとか、街中で楽曲が流れる機会も増えるので、その責任感がより強くなりました。
──メジャーアルバム『新宇宙±ワープドライブ』はどんな仕上がりですか?
茉井 新曲が3曲追加されているんですけど、そのうちまだ1曲しか披露してないんです。アルバムに収録されている楽曲の雰囲気はバラバラなんですけど、キラフォレらしさはあるので、アルバムを聞いてくれたら世界観とかライブの楽しさが広がるんじゃないかなと思います。
──今年で結成5周年。どんな一年にしたいですか?
茉井 大きなフェスに出たいです。ロックフェスとか、メンバーのアニメ好きが多いのでアニソンフェスとか。他のジャンルの方々とも戦えるフィールドに行ってみたいなというのはあります。「地下アイドルという呼ばれ方をされたくはないよね」って話をメンバー内で話しているんですけど、グループとしてはやっぱり頭一つ抜け出したいなって思います。
──最後にファンの方へのメッセージをお願いします。
茉井 2020年はみなさんの応援を力にして、めちゃくちゃ煌きます!
▽茉井良菜
まつい・らな。1月13日生まれ。2016年に煌めき☆アンフォレントに新メンバーとして加入。その後、奈良テレビにてソロ冠番組「ラナが、やるナラ。」が放送開始。2019年には『週刊SPA!』にて初の水着グラビアを披露した。
▽『新宇宙±ワープドライブ』2月26日(水)発売
煌めき☆アンフォレントメジャー1st E.P.。ロックバンドWiennersの玉屋2060%が作詞作曲した『太陽系◎ワンダーラスト』や、ヒゲドライバー作詞作曲による『全開<アクセラレーション』の2曲のほか、ファンによる楽曲投票企画で1位を獲得した『儚恋∥セパレート』や、グループの代表曲でもある『幻影★ギャラクティカ(2020ver.)』も収録されている。