彼女は「劇団4ドル50セント」に所属する女優でもあり、数々の雑誌の表紙を飾るなどグラビアでも活躍している。3回連載の3回目はグラビア活動とモデル活動、そしてプライベートの話を聞いた。
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──グラビアはどういう流れでやることになったんですか?
安倍 劇団4ドル50セントの旗揚げ本公演『新しき国』を上演した時に、『週刊プレイボーイ』の方が観に来てくださって。「あの子(グラビア)どうなの?」って感じで打診があって、劇団のメンバーが数名でテストシューティングをすることになったんです。それで選ばれたんですけど、いきなり「来月台湾に行くよ」と言われて、それが『週刊プレイボーイ』の表紙巻頭だったんです。
──水着に抵抗感はなかったですか?
安倍 週刊誌を手にすることすらなかったので、グラビア自体を見たことがなかったんですよ。なので抵抗感はなかったですね。いざ自分がやるってことになって、いろんな人のグラビアを参考にしました。大好きだった篠崎愛さんのグラビアを見て、素敵だなと思いましたね。
──いざカメラの前で水着姿になるのは緊張すると思いますが。
安倍 台湾での撮影は、普通に一般の人が歩いている中で、一人だけビキニという状況。気温も4℃ぐらいしかなくて、風もピューピュー吹いて、めっちゃ寒かったんですよ。
──確かに寒くて緊張するどころじゃないですよね(笑)。
安倍 もうやるしかないなって。最初の撮影が海外だったのも良かったと思います。初撮影が東京だったら、さすがに恥ずかしかったでしょうね。
──ポーズや表情はいかがでしたか?
安倍 ガチガチでした。撮影後に自分の画像データが送られてきて、他人事みたいに「こんな顔してるんだ」って思ったし、自分の決め角度を知ることができました。
──自分が表紙を飾った『週刊プレイボーイ』を手に取った時はどう感じましたか。
安倍 最初は恥ずかしかったです。あとグラビアのタイトルが「小籠包食べたい」で、自分で言った訳ではないので、「何でこれをタイトルにしたのかな?」って不思議でした(笑)。
──昨年から『with』(講談社)のレギュラーモデルも務めています。
安倍 『FRIDAY』(講談社)でグラビアをやらせて頂いた時に、キャスティングしてくださった方が、『with』に推薦してくれたんです。
──『with』の読者層は、安倍さんよりもお姉さんのイメージですが。
安倍 確かにそうですね。最初に出させて頂いた時も「OLさんの休日メイク」みたいな企画で、当時は18歳だったので「マジで?」と思いました(笑)。グラビアは薄めのメイクですけど、『with』はがっつりメイクなので、メイクでこんなに顔が変わるんだって驚きました。雑誌によってメイクやヘアスタイル、ファッションが全く違うので勉強になりますね。
──プライベートのファッションやメイクの系統も変わりましたか?
安倍 ファッションはそんなに変わってないんですけど、メイクはメイクさんを真似ることが増えました。その日によって大人っぽくしたり、薄めにして幼い感じにしたり、メイクの幅も広がりましたね。
──今年1月18日で二十歳になりましたが、何か意識の変化はありましたか?
安倍 ポジティブになろうと思いました。十代の頃はネガティブでしたし、先ほどお話した通り劇団内で居心地の悪さを感じた時は(※連載第2回参照)、「自分なんか、どうせ注目されないんだ。
──ちなみにオフはどうやって過ごすことが多いんですか?
安倍 ヒップホップが好きなので、よくライブに行ってますね。最近はSANTAWORLDVIEW(サンタワールドビュー)さんがイチ押しです。がっつりハードコアなヒップホップが好きなんです。
──あんまり見た目からはヒップホップってイメージはないですけどね。
安倍 よく言われます(笑)。ヒップホップを聴くきっかけになったのは小学6年生の時で、Redman(レッドマン)やMethodman(メソッド・マン)をYouTubeで観て、フロウやリズムがすごいなと思って聴くようになったんです。
──どんな格好でヒップホップのライブに行ってるんですか?
安倍 もう別人ですよ(笑)。マスク付けてジャージを着てることが多いですね。
──最後に新年度の目標を教えてください。
安倍 多忙になる! 休みがないぐらいがちょうどいいんです(笑)。仕事がぎっしり詰まっている方が充実してるって感じますし、休みが続くと落ち込んじゃうんですよね。なのでガンガン、スケジュールが詰まっている状態になりたいです。
▽安倍乙
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