今回は4人の中から、グラビアやCMなどでも話題の来栖りんと、バラエティでさらなる才能が開花したとも言われるクールビューティー・吉井美優が登場。グループの約4年のあゆみを振り返るとともに、2人のパーソナルに迫る。(3回連載の1回目)
【写真】“圧倒的ビジュアル”ニジマスの来栖りん&吉井美優ソロカット
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──初の地上波冠番組『26時“ちょい前”のマスカレイド』(日本テレビ)も放映され、絶好調の26時のマスカレイド(以下・ニジマス)の皆さん。お2人も「今ニジマス、キテる!」という実感があるのでは?
来栖&吉井 いやいやいやいや!
来栖 「今私たちキテます!」とは思ったことないです(笑)。
吉井 でも、「キテいてほしい」という願望はありますね。
来栖 そうだね。メジャーデビューに冠番組スタート、そして個人でもお仕事をいただいているので奮い立たされるし、「この期待に応えなきゃ!」という向上心にはつながっていると思います。
──今回はそんなお2人にニジマスの歴史を振り返っていただきます。まずは16年、結成当初のお話から。
吉井 知名度ほぼゼロからのスタートでした。
来栖 公開オーディションで生まれたグループですけど、そこまで注目されていたわけではなかったので。お披露目こそ300人くらいのお客さんが集まってくださったものの、初期は対バンライブでお客さんが12人ってこともありました。
吉井 当時のプロデューサーさんにライブのたびに毎回怒られて。
来栖 そう。当時のプロデューサーさん、すごく熱い方だったんですよ。だから最初はメンバーとの温度差もありました。でも、その熱さにだんだん私たちも影響されて、暑苦しいグループになっていきました(笑)。
──そして「TOKYO IDOL FESTIVAL 2017」(以下・TIF)のメインステージ争奪戦で優勝を果たします。
来栖 結成1年目でTIFに出られること自体すごいし、争奪戦にも出られると知って火がつきました。
吉井 優勝を勝ち取ってTIFのメインステージに立ったとき、見たこともないくらいたくさんの人がいてびっくりしました! もちろん私たちのことを知らない方が大半でしたけど、これをきっかけに好きになってくれた方も多かったので、ニジマスにとってはすごく大きな出来事だったと思いますね。
──その後、18年にはメンバーの卒業でピンチにも直面しますが。
来栖 一緒にTIFを戦った仲間の卒業は精神的にも落ち込みました。でも5人になって、メンバー同士「もっと頑張っていかなきゃね」と話し合う機会もあって、壁を1つ乗り越えられました。そしてメジャーデビューも決まり、一気に上を目指して全員で頑張ろう! って。
吉井 メジャーデビューがなかなか決まらなくて「私たちは一生メジャーデビューできないのかな」と不安に思ったこともありました。でもメンバー全員上を目指す気持ちはずっと一緒だったので、決まったときは本当にうれしくて泣き崩れました!
──さらに19年8月リリースのメジャーデビュー作『ちゅるサマ!』はオリコン週間ランキングで1位!
来栖 週間で1位を取るのが難しいことは分かっていたからこそ「絶対に1位が取りたい!」と思ってがむしゃらに頑張りました。そしてファンの方も「任せて!」みたいなテンションでついてきてくださったのが驚きだったし、うれしかったです!
吉井 ファンの皆様の熱量のおかげで1位を取らせていただいて、本当に感謝だなって思いました。
来栖 うん。このとき改めて「私たちはこんなにたくさんの方に支えられているんだ」と実感しました。
──しかし、その直後にメンバーの大門果琳さんが卒業することに。
吉井 キツかったよね……。
来栖 うん、ずっと泣いてた……。
吉井 ここまでメンバーが落ち込んだのは結成以来初めてで。でもどうすることもできず……。
来栖 メジャーデビューも5人だったし、グループとして5人のイメージが定着していたもんね。
吉井 「どうなっちゃうんだろう」という不安は大きかったです。
来栖 ただ、残った4人とも「果琳がいなくなったからもう無理かも」とは思わなかったんですよ。4人全員「これからもこのグループで続けていきたい」と思ったっていうのがすごく誇らしくて! さらにファンの方たちが「これからもついて行くよ」とSNSなどで伝えてくださったのもうれしかったです。私たちの心が折れなかったのはファンの方のおかげだなって思いますね。
>>(2)に続く
(取材・文/左藤豊)
▽吉井美優(よしい・みゆ)
1999年3月2日生まれ、神奈川県出身。O型。159センチ。
Twitter:@nijimasu_miyu
▽来栖りん(くるす・りん)
2000年11月8日生まれ、東京都出身。A型。152センチ。
Twitter:@nijimasu_rinrin