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今年1月から3月にかけて放送された日向坂46メンバー総出演ドラマ『DASADA』。現グループ名に改名後ドラマ初挑戦となった本作は、ファッションブランド「DASADA」を取り巻く少女たちの夢と友情が描かれたほか、TGCプロデュースによる『日向坂46×DASADA LIVE&FASHION SHOW』(2月4・5日)が横浜アリーナで開催されるなど多角的な広がりを見せ話題を呼びました。もっとも、アイドル×ファッション×ドラマの3要素の融合させた戦略もさることながら、純粋にドラマ単体としてのクオリティも高かったように思います。どんな困難にも明るく前向きに突き進む彼女たちの姿に心を打たれた視聴者も多かったのでは? そんなわけで今回は、現在Huluで見ることのできる『DASADA』の中でも「泣ける!」名場面を筆者が独断と偏見で選んでご紹介します。
●バレーボール部熱血部長・真琴の「罪滅ぼし」
『#4「優しさ」』
バレーボール部部長の小笠原真琴(齊藤京子)は、部の後輩から厄介者扱いされているが、直島正子(宮田愛萌)にだけは尊敬されている努力家。いつも後輩に対して厳しく発破をかけてきた真琴が、ある日突然引退宣言をする……。真琴が後輩たちを前にして熱血指導をしてきた理由を明らかにするシーンでは、齊藤のセリフの口調や演技も一変。「この部活を頼むぞ」と正子に部の今後を託し、さらにはバレーボール部を3日で辞めた佐田ゆりあ(小坂菜緒)に対しても「罪滅ぼし」をするなど、実は思いやりにあふれる真琴のギャップが胸に刺さりました。
●冷淡だったいちごが、やがて心を開くまで
『#5「裏切り」~#6「亀裂」』
DASADAを立ち上げたゆりあと篠原沙織(渡邉美穂)だが、担任には停学を言い渡され、SNSではDASADAを中傷する内容が拡散。やがて犯人が岡田いちご(佐々木美玲)だと判明して……。
●ゆりあと沙織、どしゃ降りの中で涙の口論
『#6「亀裂」』
父親が借金取りだということがDASADAメンバーに知られてしまった沙織は、「もうここにはいられない」と考え完成したデザイン画を残しゆりあたちから離れる。しかしゆりあは沙織を取り戻すために決意をする……。どしゃ降りの雨に打たれびしょ濡れになりながら「戻ってきてよ、沙織さんがいなきゃDASADAじゃない!」と叫ぶ小坂の迫真の演技に、渡邉も涙を流しながら応えるシーンにはシビれました! さらにそこから沙織が父親に思いの丈をぶつけ、そして最後にはゆりあと沙織の熱い抱擁! 全10話の中でも特に#6は終始涙なしには見られないエピソードだと思います。
●親友同士が次々に仲直りをするハートフル回
『#7「友だち」』
ゆりあの親友・畑屋菜々緒(富田鈴花)と立花ゆりこ(佐々木久美)は、DASADAを立ち上げたゆりあと距離を感じていた。特に菜々緒は、ゆりあが何も相談してくれなかったことを許せずにいた……。親友だからこそ悩みを打ち明けられずこじれていった関係がようやく元通りに修復され、視聴者もホッと一安心できたのが#7。なおこの3人の関係改善の直前には、同じようにすれ違っていた高頭せれな(加藤史帆)・荻原みき(潮紗理菜)・春澤くるみ(丹生明里)の3人が仲直りするシーンもあり、とても心の温まる回でした。
●「私、本物になりたい」。沙織がまさかの決断
『#10「必然」』
アイドルユニット・FACTORYの一員となった沙織だが、ゆりあがFACTORYのライブ会場から沙織を連れ去ってしまう。
▽『DASADA』(日本テレビ)
Hulu(https://www.hulu.jp/)で配信中
▽『DASADA』Blu-ray & DVD-BOX
発売中
価格:【Blu-ray】19,000円+税、【DVD】16,000円+税
発売元:VAP