舞台「おそ松さん on STAGE ~SIX MEN’S SHOW TIME 3~」「鬼滅の刃」など話題作に出演し、その名前を広めた女優・高石あかり(※高橋の「高」は「はしごだか」が正式表記)。笑顔輝く漫画キャラクターのようなルックスの彼女は一体どんな人物なのか。
女優を目指したきっかけやこれまで出演した舞台のことを中心にお話を聞きました。(2回連載の2回目)

>>(1)「『私は女優になる人間なんだ』と思い込んでいました(笑)」はこちら

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──さて、高石さんは舞台『鬼滅の刃』で竈門禰豆子役を演じました。大人気漫画の舞台でヒロインを演じてみて、いかがでしたか?

高石 最初はもうプレッシャーしかありませんでした(苦笑)。でも、大好きな作品だったから「絶対にこの役を掴むんだ!」とオーディションに臨んで役をいただくことができたという経緯もあったので、喜びを感じながら舞台に立ちました。

──禰豆子役も簡単な役柄ではなかったと思います。

高石 禰豆子ちゃんには3つのキャラクターがあるんです。一番最初の優しい禰豆子ちゃん、凶暴な鬼になった禰豆子ちゃん、そしてきょとんとした禰豆子ちゃん……この3つの演じ分けは強く意識しましたね。でも、鬼になって叫んだ経験なんてないから難しくて!

──確かに(笑)。

高石 なので、アニメ版で禰豆子ちゃんを演じた(声優の)鬼頭明里さんの声を参考にして。……でも、ただ鬼頭さんの真似をするだけでは舞台化の意味がないと思ったので、観に来てくださるお客様に禰豆子ちゃんを届けるためにはどうすればいいのか、すごく研究しました。

──禰豆子の特徴である竹の口枷を付けての演技も大変だったのでは?

高石 最初は大変でしたけど、最後はもうお友達になっていました! 2個用意していただいたものの、途中から「この子だけを愛そう!」と1個に絞って(笑)。なので千秋楽が終わって口から外したときは、「もうこの子とおさらばしなきゃいけないんだ」とすごく寂しい気持ちが湧いてきました……。


──一方、今年2月に出演した舞台『バレンタイン・ブルー』ではダンス部員の高校生という等身大の役柄を演じました。

高石 2・5次元舞台は原作に忠実に寄せていくことが重要で、逆に『バレンタイン・ブルー』のようなストレートな舞台は役柄をゼロから作り上げていくから、同じ“お芝居”だけど少しイメージが違いますね。でもそれぞれに面白さがあって、どちらも好きです!

──ところで、プライベートでの高石さんはどんな性格ですか?

高石 負けず嫌いです! 最近友達と「テトリス」で対戦したんですよ。友達はすごく上手で、一方私はやったことがなかったから下手で。だから私が負けるのは当たり前なんですけど、でもそれがすごく悔しいんですよね。簡単に「負けて当然」で済ませたくなくて! だから今「テトリス」の特訓をしています(笑)。

──では最後に、今後の目標や夢を聞かせてください。

高石 舞台が大好きなので、今後も舞台でのお芝居を続けていきたいです。映像作品でのお芝居をまだあまり経験したことがないので、今後はそちらの方面にも挑戦していきたいなと思っています。きっと舞台とはまた違った感覚だと思いますし、そこで自分が何を感じるのか、味わってみたいです。

──女優として、さらに幅広いフィールドで活動していきたい、と。

高石 はい! そして「あかり」という名前の通り、たくさんの方を明るく笑顔にできる女優さんになるのが私の目標です!

▽高石あかり
2002年12月19日生まれ。
宮崎県出身。ダンス&ボーカルグループ・α-X’s(アクロス)に所属後、2019年に女優として本格活動。舞台「おそ松さん on STAGE ~SIX MEN’S SHOW TIME 3~」「鬼滅の刃」など話題作に出演し、その才能を開花させている。
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