【写真】憧れのカメラマンに撮ってもらった頓知気さきなの初水着グラビア&オフショット
――『青春高校3年C組』(テレビ東京)でグラビアへの愛を熱く語っていた頓知気さん。そもそもグラビアに魅力を感じたきっかけというのは?
頓知気 具体的に「これ」というきっかけはないのですが、もともと二次元でも三次元でも可愛い女の子が好きだったんですよね。写真に限らず女の子のイラストとかも好きだったし、小学生の頃から女の子ばかり見ていて。それがだんだん重症化してきたと言うか(笑)。グラビアで言えば小学生の頃、おじいちゃんがスポーツ新聞を読んでいたんですけど、それに載っているヌード写真を収集し始めたのが最初のきっかけかもしれません。
――いきなりヌード収集!
頓知気 そうなんです、とにかく女の子が好きで! 中学生くらいになるとアイドルの写真集を見始めたりもするようになりました。AKB48さんが大好きで、大島優子さんやまゆゆ(渡辺麻友)さん、ともーみ(河西智美)さんの写真は特に見ていましたね。ただ、その頃は「グラビアが好き」というよりあくまで純粋に「アイドルって可愛いな」という感情でした。
――それが変わり始めたきっかけは?
頓知気 私は小さい頃から絵を描くのが好きで。高校ぐらいから美大を目指して油絵を描き始めたり本格的に絵の勉強をするようになると、それまで漠然と「この絵、きれいだな。好きだな」と思っていたのが「この絵はここがすごい」と気付くようになって。
――単に「女の子が可愛い」だけじゃなく、グラビアに潜む奥深さに気付いたと。
頓知気 はい。そこからグラビアを深掘りするようになって、現代から1960年代までさかのぼっていろいろなグラビアを読み漁りました。その結果、私は80年代の水着グラビアに一番魅力を感じました。
――『青春高校~』でも「80年代のグラビアが好き」とおっしゃっていましたね。その魅力とはどういうところですか?
頓知気 一言で言うと、自然体なところです。現代のグラビアは結構作り込まれたものが多いんですよね。グラビアアイドルさん自身も「グラビアをやるんだ」という意識が高いから、体を鍛えたり美容にも気を使っていてすごくきれいで。それはそれで私は大好きなんですよ。でも一方で80年代のグラビアは鍛えていないような体をしていたり、毛の処理が甘かったり、胸も寄せたりしないし。
――「距離感」というと?
頓知気 被写体とカメラマンの距離感です。最近のグラビアって「彼氏と彼女」ぐらい距離の近いものが多いんですよ。でも80年代はそれが遠くて。もどかしさを感じてしまうくらい遠いところが私としてはそそるポイントです。
――なるほど。とはいえ、恋人感をイメージさせるような近さもドキッとさせられると思うのですが?
頓知気 これは完全に私の好みですね(笑)。今のグラビアアイドルさんってすごく親切だと思うんです。読者を想定したうえで体を鍛えてポージングをするから、写真を通して男性と女性がもう最初から意識し合っていて。でも80年代グラビアは自然体だから「読者がいることに気付いていないんじゃないか?」とすら感じるんです。触れられないくらいの距離感や「高嶺の花」っぽい雰囲気をまとっている写真が私は好きで、エモいなって思います。
――他に80年代グラビアの特徴というと?
頓知気 写真がフィルムというところですね。今の主流であるデジタルと比較すると、全体的にフィルムのほうが画質が粗くて、彩度が強い印象です。最近の(デジタル)写真はホワイトの色味が強く、はかなくてきれいな感じの仕上がりになるんですが、私としては海の青や肌のオレンジなど色味がパキッと強いほうがどちらかというと好みなので、フィルムで撮られた昔のグラビアが好きです。
――やはりグラビアにおいて「色味」は大事?
頓知気 結構気にします。私は特に「質感」を一番気にするかも。質感はカメラマンさんによって個性が出る部分だと思うし、「このカメラマンさんの質感、好きだな」と思ったりもしますね。
――では、頓知気さんが「この方が撮る写真の質感が好き」と思うカメラマンは?
頓知気 80年代頃から『ヤングマガジン』(講談社)などでグラビア撮影をされていた野村誠一さんです。「90年代はふわっとぼやけさせた写真が流行した」と聞いたことがあるんですが、野村さんはそういった写真をよく撮られていて、幻想的な感じですっごくエモいんです! まるで夢の中の1枚というか、神様的というか、まるでfemme fataleみたいな(笑)。私はそういった写真を「湿度が高い」「文学的」と表現しているんですけど、誰も見ちゃいけないものを見てしまったような感覚になれるんですよ。
――野村さんが撮影したグラビアの中でも、特に印象に残っているものは?
頓知気 南野陽子さんですね。南野さん自身がミステリアスと言うか、陽の中に陰が見えるような雰囲気を持っていらっしゃるから、野村さんの写真とマッチしてさらに妖しさが増して危うく見えて……私の胸に刺さりました。あと、南野さんように女優さんや演技のできる方はグラビアでも撮られるのがうまくて、「深さ」があると思います。
※後編「ずっと大好きなのは大原優乃ちゃん!」はこちらから(6日午前11時30分に公開予定です)
▽とんちき・さきな
「青春高校3年C組」(テレビ東京)の生徒。青春高校3年C組の2ndシングル『好きです』のセンターを務める。Twitter(@tonchiki_3C)