日本のトップコスプレイヤー・えなこほか、インスタグラビアの女王・似鳥沙也加などが所属する事務所としてここ一年で一気に注目度を高めているPPエンタープライズ。

そんな話題の事務所に所属するコスプレイヤーたちに私服での撮り下ろしとインタビューを実施。
今回はフワフワとした可愛らしさと“オトナのお姉さん”の魅力が融合する“さきみー”こと宮本彩希が登場。コスプレとの出会いから、プロとして活躍する過程の物語。そしてコスプレイヤーに特化したマネジメントブランド「L’erable」(レラブル)のプロデューサーとしての側面に迫りました(前後編の前編)。

※インタビュー前編<えなこさんから学んだプロコスプレイヤーの在り方>はこちらから

【写真】光の中でスカートをヒラリ、宮本彩希の私服撮り下ろしカット【11点】

――2018年に「L’erable」(レラブル)というコスプレイヤーに特化したマネジメントブランドのプロデューサーに就任されますが、それは何がキッカケだったのですか?

宮本 その頃になると、ありがたいことに企業案件を数多くいただけるようになってきて。ただその中で、だんだん私向きではないお仕事もいただくようになったんです。例えば歌やダンスや動きを求められるお仕事。私は歌もダンスも運動もダメダメで(笑)。あと、私はボーイッシュなキャラが似合わないので、そうした依頼をいただくたびに「もっと合う子がいるのになぁ~……」と思っていて。その頃はつんこちゃんをはじめ、コスプレイヤーのお友だちがたくさんいたこともあって、みんなにお仕事を紹介できないかな?と思って、始めることになったんです。本音を言えばみんなで楽しくコスプレしたいな!という気持ちが一番でしたけどね(笑)。

――プロデュース業をやってみての気づきや、発見はありましたか?

宮本 元々お友だちというのもありますし、私怒るのが本当に苦手で、「これは言っておかないとダメだよね」という場面があっても、とにかく遠まわしに、遠回しに……になっちゃって。それでは、まあ全然伝わらない(笑)。
そこからもうちょっとハッキリ言った方がいいのかなと、徐々に徐々に……という感じだったんですが、それでも難しくて。L’erableは私がやりたいことに、みんな付いてきてもらっているという気持ちだったので、そこが一番難しかったですね。

――とはいえ、喜びを見いだせる部分も多かったから続けられた部分もあると思います。

宮本 「L’erableに入れたから、こんな楽しい仕事ができたよ」と言われたり、「みんなといれたから、この仕事楽しかったよ」と言ってもらえた時は存在意義があったのかな?と思いました。こうした時に、私が思っていた「みんなで楽しく仕事がしたい」という想いが果たせて、すごく嬉しかったですね。

――今年2月にL’erableとの業務委託という形でPPエンタープライズへと移籍されました。

宮本 いやぁ、こんなサークルみたいなのを、拾っていただきありがとうございます(隣の乾社長にペコリ)。

よきゅーん いやいや!ウチもサークルだよ(笑)。サークル同士の合体!

――(笑)PPEに加わっての今年は環境が大分ガラッと変わったかと思います。

宮本 色々と経験させてもらえなかったことに挑戦できた1年でした。それこそ『週刊プレイボーイ』さんの表紙をPPEのみんなと飾れたり、初の単独グラビアに挑戦したりと、よりプロのコスプレイヤーとしての意識を高めてくれるようなことをたくさん経験できました。

――新たな学びがあったと。


宮本 はい。「この考え、私にはなかった!」みたいなことをたくさん教えていただいて。あとは本当にたくさんの素敵な方たちと一緒に仕事ができるのが何より楽しいですね。PPEのみんなは、それぞれに強い色を持っていて一見バラバラに見えるのに、一緒にいるだけで不思議と安心できるんですよ。あとはみんな“プロ”ですよね。プロ目線や姿勢をすごく学ぶことが多くて、毎日が励みになるんです。

――コスプレイヤーから社長へと転身したよきゅーんさんが間近にいるのも大きいのかなと。よきゅーんさんの姿はどんなところで勉強になりますか?

宮本 一人ひとりのことを考えていらっしゃるんですよ。そもそも私は、よきゅさんがコスプレイヤーとして活躍されていたころから大好きで、えなこさんのマネージャーとして現場にいるよきゅさんも見ていてカッコイイ!と憧れを持っていたんですよ、こんな二足の草鞋がちゃんと履ける人がここにいたのか!って。前の所属先のマネージャーさんに「よきゅさんになりたいんですけど、どうすればいいんですか!?」って相談していたぐらい(笑)。よきゅさんは判断が的確で、「面白い!」と思ったものは必ず面白くなるんですよ。それに「これしたい、あれあしたい!」と思ったことを積極的に発言して、それをすぐ実行して形にしちゃうんですよ。
私もプロデュース仕事をしていたのでわかるのですが、芸能の世界って、「こんなことをしたいなぁ」と思っても実現するのは難しいんですよ。なんでそんなにすぐ行動できちゃうんですか?

よきゅーん ん~、企業と言うより私主催のサークルだもん、ウチ。

宮本 それ、理由になっていませんよ(笑)!!

――まあまあ、芸能の世界は企画会議があり、そこから上へと投げてを繰り返し、内容を固めてやっと動き始める!という流れですからね。よきゅーんさんのように社長自らが先陣を切る企業は珍しいんだと思います。

よきゅーん うん、確かに。何かやりたい!と思ったらすぐに攻勢をかけますからね。

宮本 これは、PPEだからこそ開ける世界なのかもしれません。大変なこともありますが、楽しくて好きなお仕事ばかりなので、満足しかありません。楽しいからこそもっと頑張って成長を続けていきたいですね。

――いよいよ2021年、どんな“好き”を通じた仕事をしていきたいですか?社長も目の前にいるので、陳情も含めて。

宮本 来年は“宮本彩希にしかできない何か”を生み出せる、価値ある人になれるよう色をつける1年にしたいですね。例えばコスプレイヤーとしてはモチロンもっとプロデュース業ももう一度本格的に挑戦してみたくて。
私、猫が大好きで、アニメ・ゲーム×猫グッズのプロデュースをやってみたいんです。2月22日の“猫の日”に向けて、私発のブランドを立ち上げたいなぁというのが大きな目標です。えなこさんのように私もコスプレイヤーに軸にしながら、マルチに色んなことをやれる人でいたいですね。

よきゅーん なるほどぉ……。これいいですね!もっとさきみーの頭の中を覗いてみたくなりましたよ。

宮本 いやぁ~~~、何も入ってませんよぉ~(笑)。

よきゅーん いやいや! 今度、エンタメさんでPPE全員の対談企画という名の経営会議を開いていただけませんか?もっと色んなみんなの野望、聞きたい!!

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▽宮本彩希
みやもとさき。2014年にバラエティ番組『アイドルの穴~日テレジェニックを探せ!~』に出演し、準日テレジェニックを受賞。その後、「池袋ハロウィンコスプレフェス2017」や「ニコニコ超会議2018」でコスプレを披露し話題を呼んだ。コスプレイヤーに特化したマネジメントブランド「L’erable」(レラブル)のプロデューサーも務める。2020年7月には、漫画、アニメ『ド級編隊エグゼロス』エグゼロスガールに就任した。
Twitter:@saki_miyamoto
Youtubeチャンネル:さきみーのおつまみー
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