(4回連載の3回目)
【写真】ビジュアルもグッと洗練されてきた豆柴の大群、メンバーのソロ撮り下ろしカット【13点】
■悲惨だった1年前から成長を遂げた『トーク力』
「結成当時は全部がダメだった」と現在の5人は振り返るが、中でも最重要課題とされてきたのがトーク力である。テレビ番組出身のグループとは思えないほどグダグダだったライブのMCは、1年間の努力で見違えるように進化した。
アイカ 結成のときから考えてみると、一番分かりやすいかたちで成長したのはトークだと思うんです。とにかく前は本当に目も当てられないくらい悲惨だったので(苦笑)。
ナオ 結成してすぐのタイミングで雑誌の取材が入ったんです。ところが、そこで誰1人としてしゃべることができなかったんですよね。
ミユキ 事故だよ、あれは。しかも何も話せないくせに、いざ口を開いたら全員が泣き出すという謎展開で……記者の人も困っていたな(笑)。
──何が原因で泣いたんですか?
ハナエ それぞれが過去の話をしたんです。「昔はつらい思いもしたけど、今はこうやって新しいグループに入れました。心機一転、頑張っていきたいです」みたいなことを本当はしゃべりたかったんですよね。
ナオ だけどトーク力がなさすぎて、過去の苦労話の段階でいろいろつらかった頃を思い出してきちゃって……。それで全員が自己陶酔気味に泣き出してしまった(笑)。
カエデ ただ、4月から『豆柴LOCKS!』(JFN系)というラジオ番組が始まったんですよ。この番組の存在はすごく大きかったです。ここでトークを基礎の基礎から鍛えられたというか。
ハナエ 前はインタビュー取材とかもナオばかりしゃべっていたんです。5人の中では話が上手い方なので。逆にアイカは一言もしゃべらないことも多かったな。ナオが他のメンバーに話を振るんだけど、それを受け取ることができないんですよ。「アワワ……」となっちゃって。
ナオ アイカのコメントは一言で終わっちゃうんですよね。「いや……うれしいです」とか「あの……私もそう思います」みたいに。
アイカ いや~、本当に申し訳ない。でも、自分でもどう直せばいいのかわからなかったんだよね。
ミユキ 私も最初の頃はインタビューのとき、話すべき内容をまとめたメモを持ち歩いていたな。情けないけど、それを読まないと何も話すことができなかったんですよ。
ナオ ラジオも最初は台本を読むだけだったんですよ。でもだんだんアドリブとかも入れられるようになり、それがライブのMCとかでも活かされているようになったんです。
【続けて読む】今だから話せる『クロちゃん』との関係と、グループの『夢』
▽豆柴の大群 Major 1st Album『まめジャー!』
CD盤:3,410円、初回生産限定盤:10,666円、DVD盤:5,500円、キッズ盤:2,000円
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