日清シスコ株式会社は、全国の男女3,300名を対象に「チョコフレーク全国一斉意識調査」を実施。今回の調査では、発売から50年以上経つ同社のロングセラー商品「チョコフレーク」の認知度、商品に対する理解度、主な食べ方、ブランドキャラクター「チョコーン」の認知度などに関する実態が明らかになりました。


ロングセラーの「チョコフレーク」を知らない人がいる!?


1968年に発売した「チョコフレーク」は、コーンフレークのザクザクした食感とチョコレートのおいしさが人気の日清シスコを代表するロングセラーブランド。その中でも定番商品である「チョコフレーク ミルク」のパッケージを見てもらい、知っているか質問したところ、約半数は「知っている(52.0%)」と回答し、逆に約半数は「知らない(48.0%)」ということが明らかに。

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続いて「チョコフレーク」を知っていると回答した人を対象に、どのようなカテゴリーの商品かを答えてもらうと、正解である「チョコレート菓子」と回答した人は、約7割(68.8%)に留まりました。2割超の人は、「シリアル(22.2%)」と回答。また、年齢層で比較すると、29歳以下の人は、「シリアル(29.9%)」と回答した人が他の年代に比べて多く、若年層の親世代である55歳以上の人と比べても顕著な差が見て取れます。

「チョコフレーク」のメーカーに関する質問では、日清シスコではなく、過去にチョコフレークを販売していた「A社(31.8%)」と回答した人が最も多く、「日清シスコ(28.5%)」は全体の3割弱でした。また、年代別で見てみると、29歳以下の若年層のうち正解である「日清シスコ(23.4%)」と回答できたのは、4人に1人以下という結果に。55歳以上の中高年層は正答率が高く3割を超えた一方で、中高年層は「A社(40.6%)」と回答した人も他の年代に比べて高い傾向にありました。

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「チョコフレーク」を1年以内に食べた人を対象に、食べている理由を質問。多かったのは、「味が好きだから(65.9%)」「食感が好きだから(50.1%)」でした。

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さらに、食べ方について聞いたところ、最も多かったのは「手でつまんで食べる(69.0%)」というオーソドックスな方法。2番目に多かったのは「牛乳をかけて食べる(21.1%)」、続いて「袋から口へ流し入れる(20.2%)」「スプーンですくって食べる(18.3%)」「アイスやスイーツなどにトッピングして食べる(14.9%)」といった食べ方にも回答が集まりました。
若年層(29歳以下)においては、上の年代に比べて、シリアルのように「牛乳をかけて食べる(29.1%)」と回答した人が多く、3割ほどでした。中には「お箸で食べる」(神奈川県・54歳女性)といった回答もありました。

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日清シスコ「チョコフレーク」のパッケージには、「チョコーン」というキツネのブランドキャラクターが描かれています。

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「チョコーン」を知っているかという問いには、9割以上の人が「知らない(91.7%)」と回答し、認知度は低いことが明らかになりました。前述の質問で、商品を知っていると回答した人でも、「チョコーン」を認知している人は15.2%という少しさみしい結果に。また、「チョコーン」という名前まで正確に回答できた人は全体のわずか3.6%。一部「チョココーン」や「チョコン」など惜しい回答もありつつ、中にはキツネではなく、タヌキやオオカミ、どんぐりといった回答も多く見受けられました。

この結果を受けて日清シスコの担当者は「発売から50年以上経過したチョコフレークですが、想像以上に知られていない、という結果に驚いています。社内ではファンが多いチョコーンも、皆さんにはほとんど認知されていませんでした…。悲しい気持ちにはなりましたが、同時にブランドとしてまだまだ成長の余地があると感じています。今回の調査結果を真摯に受け止め、さらに皆さんに知ってもらうためのブランド活動を進めていきたいと思います。」とコメント。結果には少し落ち込みつつも、知ってもらうための活動を行うことを誓いました。


ロングセラーの「チョコフレーク」を知らない人がいる!?


「チョコフレーク全国一斉意識調査」と合わせて、「チョコフレーク」に関する座談会を18~22歳の大学生6名を対象に実施。「チョコフレーク」をよく食べるという人でも、家族が購入する場合が多く、自ら購入する機会は少ないようでした。若者の約半数が「チョコフレーク」を知らないという事実に対して、「周りで買っている同世代をみたことがない…」「自分では買ったことはないですね」「お母さんが買ってきた」などの意見が挙がりました。座談会中に食べてもらった感想として、チョコレートの強さや食感に対しては、比較的好意的な意見が多くあったものの、一部の参加者からは単独で食べるには甘すぎるという意見も。食べ方は、手でつまんで食べたり、スプーンで食べたりする人がいたほか、ヨーグルトや牛乳と一緒に食べるという人もいました。商品の魅力に関しては、ザクザクとした食感や手軽さ、鉄分・カルシウム入りであることが挙がり、改善点としては、再封可能なパッケージや小分けサイズの要望がありました。今回座談会と調査を行った結果、チョコフレークは懐かしさや親しみやすさがある一方で、若年層の自発的な購買にはつながっていない様子がうかがえます。

ロングセラーの「チョコフレーク」を知らない人がいる!?


「チョコフレーク全国一斉意識調査」では、商品の認知度があまり高くないことが分かりました。「チョコフレーク」を知っていると回答した人でも、「チョコレート菓子」ではなく「シリアル」だと思っていたり、製造販売しているメーカーを誤って認識していたりするほか、ブランドキャラクター「チョコーン」の認知度の低さも明らかに。今回の調査結果を受けて、半世紀以上の歴史をもつ「チョコフレーク」を若い世代を中心にさらに広めるため、特設サイトを開設するほか、限定プロモーションパッケージ、大学でのサンプリングイベントなど、様々な企画を行う予定なので、ぜひ今後の展開に注目してください。
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