会議資料を共有したり、参考サイトを見たりしたいこともあるかと思います。
今回はウェブ会議などに特に便利な、画面共有の仕方をご紹介します!
Zoom(ズーム)の画面共有でできること
Zoom(ズーム)は元々、ビジネスシーンでの使用を想定して開発されたツールなので、ビジネスでよくある、プレゼンテーション・資料の共有・議事や決議事項を書き留めるホワイトボードへといった機能が盛り込まれています。
「画面共有」でできることは、大きく分けると以下の3つです。
POINT
それぞれ、簡単にご紹介します。
現在見ている画面の共有
端末上で見ている画面をそのまま共有できます。また、画面単位での共有が可能です。画面に表示した資料を共有しながら、効率的に会議を進められるようになります。
ファイルの共有
Zoomで会議をしながら、クラウドサービスに保存されているファイルの共有を行うことができます。例えば、Googleドライブにある資料を共有したい場合は、ZoomをGoogleアカウントに繋げれば、指定ファイルのシェアが可能です。
対応しているクラウドサービス(iPhoneの場合)は、以下のとおりです。
- iCloud Drive
- Microsoft OneDrive
- Google Drive
- Box
ホワイトボード
ホワイトボードは、実際に会議を行う際に使用するホワイトボードをイメージいただければと思います。
議事をテキストで書き込んだり、重要な個所に色付け、マーキングをしたりすることが可能です。

上記がホワイトボードで利用できるツールバーです。テキストを入れたり、マウスやペンタブで線を書いたりすることが可能になっています。
こちらの機能は基本的に無料版でも利用できます。
無料版Zoom(ズーム)の使い方を徹底解説!有料版との違いは?
Zoom(ズーム)でiPhone・Androidの画面を共有する方法
Zoomでは、スマートフォンの画面も共有できます。iPhone・Android端末からは、アプリを使ってそのまま共有できますし、PCにミラーリングをして共有することも可能です。以下、それぞれの方法をご紹介しますね。
iPhoneでそのまま画面を共有
Zoomのアプリを端末にインストールします。
ZOOM Cloud Meetings

開発:Zoom Video Communications, Inc.
掲載時の価格:無料
Ver:iOS 5.0.5 / Android 5.0.26211.0602
iPhoneアプリを
App Storeでダウンロード
Androidアプリを
Google Playでダウンロード
インストールが終わったらアプリを立ち上げ、アプリ経由でZoomのミーティングに参加をします。

ミーティングに参加すると画面下に「共有」ボタンがあるので、タップしましょう。

共有するものを指定する選択肢が表示されます。

ここで「画面」を選択すれば、iPhoneの画面を共有できます。アプリを強制終了しなければ、Zoomを閉じても会議は継続します。
また、iPhoneから画面共有できるものは、以下のとおりです。
- 画面
- 写真
- iCloud Drive
- Microsoft OneDrive
- Google Drive
- Box
- WEBサイトURL
- ブックマーク
多くのファイル共有サービスに連携しているので、資料なども共有しやすくなっています。
Androidでそのまま画面を共有
Androidの場合も、基本的な流れはiPhoneと同様です。
まずは、Google PlayストアからZoomのアプリをインストールしてください。
ZOOM Cloud Meetings

開発:Zoom Video Communications, Inc.
掲載時の価格:無料
Ver:iOS 5.0.5 / Android 5.0.26211.0602
iPhoneアプリを
App Storeでダウンロード
Androidアプリを
Google Playでダウンロード
インストールが完了したら、アプリを立ち上げてミーティングに参加します。
PCを通してiPhone/iPadの画面を共有する
Wi-Fiを利用して、iPhoneやiPadの画面をPCに写すことで、PCでZoomを利用しながらiPhone/iPadの画面を共有することもできます。ちょっと応用編です。
PCでZoomを起動したら、「画面の共有」を押して、iPhone/iPadを選択します。

プラグインのインストールを促されます。インストールボタンを押すと自動的に始まるので、完了するまで待ちましょう。プラグインのインストールは初回のみ必要となります。

PCと同じネットワークに接続する設定が表示されるので、案内に従って接続してください。異なるネットワークで設定してしまうと共有されないので注意しましょう。

iPhoneのコントロールパネルを出します。画面に操作方法が案内されていますが、画面の右上隅から下方向にスワイプしてください。(iOS11以前の場合は、画面下部からスワイプすると出てきます。)
そこから「画面ミラーリング」を選びます。

画面に「Zoom-XXX(PC名)」と表示されていたら、そこをタップ。

すると、PCの画面にスマホの画面が表示されます。
もし、「Zoom-XXX(PC名)」が表示されない場合は、iPhone・iPadの再起動や、Wi-Fiの再接続を試してみてください。
Zoom(ズーム)でiPhone・Androidを画面共有できないときの対処法
手順通りにやっているのに、上手くいかない場合の確認ポイントとなります。通信環境が安定した場所であることも確認の上、チェックしてみてください!
PCとスマホを同じネットワークにつなぐ
PC、スマホそれぞれの接続設定をチェックして、同じネットワークに接続してみてください。知らないうちにフリーWi-Fiに接続してしまっていることもあるので、確認してみてください。
Zoomを最新版にアップデートする
アプリを最新版にアップデートすると解決できる場合があります。Zoomのダウンロードセンターにアクセスしてアップデートをお試しください。
Zoomアプリを再起動してみる
一度アプリケーションを終了させて、再接続を行う事で解決できる可能性があります。
Zoom(ズーム)の画面共有の使い方《基本編》
Zoomの画面共有は、PCからだとさらにいろいろな方法で、便利に利用できます!改めてPCからできることをご紹介していきます。
まずはZoomを起動し、会議に参加している画面を開いてください。
現在見ている画面の共有
操作している端末上に表示されている画面を、参加者に共有できます。画面下部に並んでいるボタンから「画面を共有」を選択してください。

共有先を指定する画面になります。

画面を選ぶと、そのまま端末での表示画面が共有されます。
ファイルの共有
「画面を共有」を開くと、上部にベーシック、詳細、ファイルと表示があるのでここからファイルを選択します。

共有したいファイルの置き場所を選択し、目的のファイルを選ぶことで共有可能です。

チャットからファイルを共有する
また、Zoomのチャットからもファイルを共有できます。
画面下部の「チャット」を押すとZoomのグループチャットが立ちあがります。右側にチャット画面が表示され、下部に「ファイル」と表示されます。ここから共有したいファイルを指定してください。

Wordファイル、PowerPointファイルなど多様な形式のファイルをシェアできます。
ホワイトボードの共有
端末画面の共有と同じく、ミーティング画面の下部から「画面の共有」を押し、ホワイトボードを選択します。

ホワイトボードは手軽にかつ見やすく記録ができ、利便性が高いです。また後から保存してシェアもできます。
ホワイトボードでは、具体的に、次のようなことができます。
- テキスト入力、削除、位置の移動
- 手書き入力。好きな場所に線を引いたりマークを付ける
- スタンプで共通の印をつけて関連性の高いことをわかりやすく見せる
- スポットライトにより、参加者に見てほしい部分を指示できる
- 画面の保存
コンピュータの音声を共有
「画面の共有」を押すと端末画面、あるいはホワイトボードなどを指定できます。この際に「コンピューターの音声を共有」にチェックを入れると、音声も共有できますよ。

基本的な使い方を解説しましたが、共通する手順としては以下の通りです。
POINT
Zoom(ズーム)の画面共有の使い方《応用編》
実際の会議や打ち合わせと同じように、資料を発表する人が変わることに伴って違う端末の画面を表示するといったような、様々なニーズがあるかと思います。
応用編では、以下の内容についてご紹介していきます。
- 別の画面を任意のタイミングで共有できる。また途中で中断も可能
- ホストのみ共有できる設定が可能
- 指定した画面以外は共有しないように設定できる
- 共有画面にコメントを付けられる。手書き入力も可能
- 共有画面をレコーディングできる
- リモート操作ができる
別の画面を共有し直す
画面を共有していると画面上部にメニューバーが表示されます。「新しい共有」を押すと、別の画面を選択できます。

もしくは、「共有の停止」を一度行ってから、再び「画面を共有」から共有可能です。
ホスト(開催者)のみが画面共有
参加者全員ではなく、画面の共有をホスト(開催者)に限定することができます。

画面を共有の隣に小さくある上向きを示す印を押すと、選択肢が表示されます。「高度な共有オプション」を選んでください。

共有できるのは誰ですか?の項目で「ホストのみ」を選択すれば他の参加者は画面共有を行うことはできません。
指定した画面以外は共有しない方法もある
他に立ち上げている画面などは共有したくない、という場合もあると思います。その場合は指定した画面だけを共有できます。
例えば、立ち上げているPowerPointの画面だけを表示したい、という場合は「画面の共有」から共有したいファイルの画面だけを選べば他の画面は共有されません。

共有画面にコメントを付ける
共有中の画面上部のメニューバーにあるペンマークを押すと、コメントを付与できます。
コメントはテキストだけでなく、手書きの感覚で必要な個所にマークしたりラインを付けたりといったことも可能です。
間違ってしまった場合は、消去や操作自体を元に戻すこともできます。

画面のような操作アイコンが表示されるので、直感的に使用できるかと思います。
共有画面をレコーディングする
共有画面に表示される「詳細」を押すと、さらに応用的に使える機能が表示されます。共有画面につけられたテキストなどの順番を覚えておきたい、といった時にはここから「レコーディング」で記録ができます。

リモート操作を行う
Zoomでは相手の画面をリモートで操作できます。操作に詳しくない人をサポートしたりする際に便利な機能です。
画面共有が開始されると、メニューバーが表示されます。「オプションを表示」から「リモート制御のリクエスト」を押しましょう。
メッセージで、「共有コンテンツのリモート制御をリクエストしようとしています。」と出るので、そのまま案内に従ってボタンを押してください。これで、画面共有している相手にリクエストが飛びます。
承認されると、リモート操作ができるようになります。
たくさんの人数でミーティングする際は、これらの機能を使いこなすことで効率的に会議ができますね。
無料版でも共有機能は使用できますが、人数制限や人数に伴う時間制限が設けられる場合があるので、長時間かつ多くの人数での使用を検討されている場合は、こちらの記事も合わせてチェックして見てください。
Zoom(ズーム)の上限人数って何人?プラン別に上限人数を紹介!
画面共有を使いこなしてZoomミーティングを快適に!
これまでのミーティングは、会議室に集まって板書したり、議事録を取ってメールで送ったりするやり方が主流でした。
しかしZoomを使って画面を共有すれば、参加者に注目して欲しいポイントを明確に提示できるだけでなく、個々で議事録の管理ができるようになりますよ。
まだZoomを使ったことが無いという方は、まずは試しにお友達に連絡して慣れていきましょう!