そのため、スマホのバッテリーの充電機能はとても重要です。
出かける前にスマホの充電を十分にしたら、帰宅までバッテリーが持ってくれれば最高です。
購入当初と同じパフォーマンスをバッテリーに期待し続けるのは難しいですが、少しでもバッテリーの劣化を防げれば、より長くスマホを使用できます。
スマホのバッテリーを長持ちさせる裏技はあるのでしょうか。
この記事で詳しく紹介します。
【スマホ】充電のタイミングは専門家でも意見が分かれる
現在、日本におけるスマホ人口は7,000万人を超えています。
特にFacebook、LINE、InstagramといったSNSの登場は、スマホ利用者をさらに増やす要因になりました。
街角やカフェなどで、スマホを手にSNSをしたり動画を視聴している人をよく見かけるようになりました。
バッテリー充電で起動するスマホだからこそ重要なのが、バッテリー能力です。
基本的に、iPhoneもAndroidスマホも、バッテリーの寿命は2~3年と言われています。
しかし、使い方によっては、1年で交換しなければならないこともあります。
スマホのバッテリーを少しでも長く使うために重要なのが、スマホの充電の仕方です。
どんなことに気をつけてスマホを充電するべきでしょうか。
これから5つの基本的な情報を紹介します。
リチウムイオン電池の特徴に合わせて充電しよう
iPhoneやAndroidスマホのバッテリーに利用されている電池は、リチウム電池です。
リチウム電池は、リチウムイオンを利用した何度でも充電可能な電池です。
コンパクトなのにたくさんのエネルギーを保存できるメリットがあるため、スマホのバッテリーに使用されています。
リチウム電池は充電する度に悪化していきます。リチウム電池が悪化する要因は2つあります。
「サイクル劣化」と「保存劣化」です。
「サイクル劣化」とは、リチウム電池の荷電と放電を何度も反復することにより、電池が悪化することを意味します。
「保存劣化」とは、リチウム電池を充電マックスの状態か充電ゼロの状態で置きっ放しにすることで電池が悪化することを意味します。
バッテリー残量が20%になれば充電
リチウム電池が徐々に悪化していく要因が保存劣化にあることを考えると、スマホを充電する最適なタイミングはいつがベストなのでしょうか?
理想的なのは、バッテリー残量が20%になったときです。
iPhoneの場合、バッテリー残量が20%になるとポップアップが表示されます。
このポップアップの表示が、バッテリーの充電をする最適なタイミングであることを教えてくれる目安ということを覚えておきましょう。
バッテリー残量0%で放置はしない
保存劣化とは、リチウム電池を充電マックスの状態か充電ゼロの状態で置きっ放しにすることで電池が悪化する、と説明しました。
一般的な観点から、バッテリーの充電をする最高のタイミングはバッテリーが0%になった時だ、と考えがちですが、リチウム電池に関してはそうではありません。
バッテリーの充電残量がゼロになるまで待って充電すると、かえって逆効果になります。
バッテリーを長く持たせたいなら、バッテリー残量がゼロになる前にバッテリーの充電をしましょう。
充電中は電源を切ろう
スマホのバッテリー充電中はスマホの電源を落とすことがすすめられていますが、それはなぜでしょうか。
充電中にデバイスが稼働していると、バッテリーに大きな負荷がかかるからです。
リチウム電池が徐々に悪化していく要因には、サイクル劣化も関係しています。
荷電と放電を行う度に少しずつリチウム電池は悪化していきますが、荷電と放電を同時におこなえば、悪化するスピードは2倍になります。
スマホは何も操作していなくてもバックグランドで稼働し続け、リチウム電池の放電をし続けているため、電源を落とさなければバッテリーに2倍の負荷がかることになります。
ゲーム・動画を観ながらの充電は避ける
おそらく、もっとも多くのユーザーが行っている間違った充電方法は、ゲームや動画を見ながらの充電です。
ゲームや動画で消費される電力消費量は大きく、100%あったバッテリー残量があっという間に半分以下になってしまします。
一見理にかなっているように見えますが、この方法が最もバッテリーの寿命を削ると言われています。
バッテリーを長く持たせるため、こうした行為は控えましょう。
【スマホ】充電をやめるタイミングは?どれくらいすれば良いの?
ここまで、スマホの充電を始めるベストのタイミングや充電中におこなうべきでないことなどを紹介しました。
では、充電をやめるベストなタイミングはいつなのでしょうか。
これから充電をやめるベストなタイミングに加え、スマホの充電が済んだ後に気をつけるべき点について解説します。
充電は80%ほどでOK
スマホの充電は100%になるまで待つのではなく、80%になったら充電をやめるのがベストです。
先ほど、充電を始めるタイミングは20%がベストである、と紹介しました。
充電を終了するのも100%のマックスより20%少ない80%で止めるように心がけましょう。
100%で充電し続けない
バッテリーがマックスの100%になってもなお充電し続けると、確実にリチウム電池は悪化します。
繰り返しになりますが、保存劣化はバッテリーの寿命を削ります。
そのため、充電するタイミングは0%からではなく20%から、充電をとめるタイミングは100%ではなく80%がベストです。
100%を過ぎてさらに充電し続けると保存劣化ではなく過電劣化を招き、バッテリーへのダメージを超えるダメージをバッテリーに与えることになります。
就寝する時にバッテリーを充電し、起床の際に充電をやめる、という行為は避けましょう。
充電を始めたらアダプタを抜かないようにして
あまり知られていない点ですが、いったんスマホの充電を始めたら、充電アダプタは抜かないでそのままの状態を充電終了まで保つ必要があります。
スマホのバッテリーには「スタンドバイ」機能、つまり待機機能は付いていません。
スマホは充電し始めると「お休みモード」になります。
睡眠を誰かに邪魔されると腹立たしく感じますが、スマホも同様です。
「お休みモード」のバッテリーから充電アダプタを抜いて「起こして」しまえば、バッテリーは負荷を受けることになってしまうのです。
充電が済んだらすぐにスマホを外して
スマホの充電をやめるタイミングの復習になりますが、充電をやめるタイミングは80%を目安にし、100%を超えて充電し続けることがないようにしましょう。
バッテリー残量が80%になったら、充電アダプタとスマホを速やかに外し、バッテリーへの負荷を必要以上にかけないように心がけましょう。
【スマホ】充電のタイミングを知ろう!行う回数は?
次の注意点は、充電をする頻度です。
バッテリーの充電は、どれくらいの頻度でおこなうべきでしょうか。
これから解説します。
頻繁な充電は避けて
まず覚えておきたい点は、頻繁な充電は禁物であるということです。
どういう意味でしょうか。
すでに紹介したことですが、バッテリーの寿命はサイクル劣化によって縮められます。
荷電と放電を反復する度に、バッテリーの寿命は縮まっていきます。
バッテリー残量がどの時点で充電するかは関係ありません。
一般的に、スマホのバッテリーは500回まで充電できるように設計されています。
そのため、毎日何回も充電を繰り返せば、充電回数が500回に近づくスピードは速くなります。
まだ、バッテリーが充分あるのに、充電をして残量80%をキープするという行為は避けましょう。
1日に1回充電するのが目安
では、理想的な充電頻度はどれくらいなのでしょうか。
一般的に言われているのは、1日1回の頻度で充電をすることです。
1日中スマホを使い続ければ、当然毎日スマホを充電しなければなりません。
しかし、スマホを長持ちさせるには、1日1回のペースで充電をすることがベルトだと言われています。
【スマホ】タイミングを考えても充電できないときは?
スマホを充電アダプタに付けて充電し、1時間後に確認してもバッテリー残量が1時間前と同じで、まったく充電されていないという経験をしたことはありませんか?
充電できない原因は何でしょうか。
スマホやバッテリーの故障でしょうか。それとも問題は充電器やケーブルにあるのでしょうか。
これから4つの考えられる原因を紹介します。
充電器との接触不良・ケーブルが断線している
スマホの充電ができない時の考えられる最初の原因は、充電器とスマホの接触不良、または使用しているケーブルが断線していることです。
充電ができない理由の半分以上は、充電ケーブルの断線だと言われています。
ケーブルの断線は目に見えないので、気づきにくく、断線していれば当然充電はできません。
ケーブルが断線する理由の多くは、充電をしながらスマホを使い続けることです。
ケーブルを不自然に歪曲させながら充電とスマホの操作をし続けると、確実に断線が起こります。
断線の疑いがある場合、ケーブルを変えて充電してみましょう。
充電器が対応していない・出力が弱い
2つ目の原因は、使用している充電器がスマホに対応しておらず、出力が十分ではないことです。
分かりやすい例は、iPhoneとiPadの充電器です。
iPhoneの出力は1A、iPadの出力は2Aなので、使用する充電器が異なります。
iPhone用の充電器を使ってiPadを充電すれば出力が弱いため、なかなか充電できません。
充電できない原因がケーブルではないなら、使用している充電アダプタを確認しましょう。
スマホが熱い
3つ目の原因は、スマホが熱いことです。
スマホが熱いことと充電できないことには、どんな関係があるのでしょうか。
スマホ本体の温度が上がりすぎるとセーフティーネットが発動し、充電ができなくなるようにスマホは設計されています。
その理由は、修復不能な損傷をスマホが受けないためです。
そのため、充電できないときは、スマホを触りって温度をチェックをしましょう。
バッテリーが空
4つ目の原因は、バッテリーの残量が0%になっていることです。
車のバッテリーを例にして考えてみましょう。
車はエンジンをかければ、自動的にバッテリーが充電されます。
しかし、エンジンをかけずに長時間クーラーやラジオをかけているとバッテリーは空になります。
バッテリーが空になると、エンジンはかからなくなります。
これは「バッテリーが上がる」という症状です。
スマホのバッテリーにも同じことが起こる場合があります。
特に、バッテリー残量が0%のまま長い間ほったらかしにしていると充電できなくなるので、注意が必要です。
【スマホ】充電のタイミング以外に気をつけたいこと
スマホのバッテリーの寿命は、充電するタイミングや充電をやめるタイミングによって、長くも短くもなることが分かりました。
スマホの寿命を短くしかねない他の要因はあるのでしょうか。
これからバッテリーの寿命に影響を与える3つの事柄を取り上げて紹介します。
スマホをお風呂に持ち込まないようにして
最初に取り上げる事柄は、スマホをお風呂で使用することです。
お風呂場は室内温度と湿度が高く、バッテリーの悪化を招く要素が多いので、スマホを持ち込んで使用するのは避けるのがベストです。
10万円を超えるiPhoneなどは、壊れたら修理代が高く付きます。
どうしてもお風呂場でスマホを使用したいなら、壊れてもいい格安スマホか、防水加工のされたスマホを使用するようにしましょう。
落としたり濡れたりすると劣化が進む
2番目は、スマホの落下やスマホに水やジュースなどをこぼすことです。
精密機械には3つの「敵」が存在します。
それは、衝撃、水分、ホコリです。
スマホに関しては、衝撃と水分は大敵です。
ある程度の衝撃には耐えられるようにスマホは設計されていますが、限度を超えると、バッテリーだけでなく、スマホそのものにも損傷を与えることになります。
スマホをズボンのポケットや胸ポケットに入れて持ち運ぶユーザーは特に気をつけましょう。
また、カフェやレストランで友だちと休憩するときは、飲み物がスマホにかからないように気をつけましょう。
充電器は信頼のあるメーカーのものを使って
3番目は、評判がよく、信頼のある充電器を購入してスマホの充電に使用することです。
iPhoneであればApple純正の充電アダプタを使うのがベストです。
Androidスマホの場合は、必ず「PSEマーク」が付いている物を選びましょう。
おすすめの充電器メーカーは、ELECOM、Anker、RAVPowerです。
【スマホ】充電のタイミングは専門家でも意見が分かれる
ここまで、充電のベストタイミング、充電終了のベストタイミング、バッテリーの寿命を縮めかねない行為や注意事項などについて考えました。
これまで考えてきたことは、多くのスマホユーザーが実際に経験した事柄に基づいて推薦されているものです。
科学的な詳細データをベースにして100%間違いないと、科学者や専門家が胸を張って主張していることではありません。
実は、スマホのベストな充電のタイミングに関して言えば、専門家の間でも意見は分かれています。
詳しく見ていきましょう。
長時間充電を避けるべきという意見
リチウム電池の専門家、日本の通信産業の第一線で働く研究者や専門家などの間で、スマホのバッテリー充電に関して大きく意見が分かれるものは、長時間充電を避けるべきかどうか、という点です。
現在販売されているスマホのバッテリー駆動時間は、10時間~13時間というのが主流になっています。
なので、1日の終わりには、確実にバッテリーの充電が必要になります。
多くのスマホユーザーは寝る時にスマホの充電をはじめ、起床するときにアダプタからスマホを抜きます。
つまり、最低6時間以上の充電時間になり、バッテリー残量が100%なった後も充電をし続けることになります。
この行為は、リチウム電池に大きな負荷をかけるため、バッテリーの寿命を短くする、というのが多くの専門家の意見です。
充電器に繋ぎっぱなしでOKという意見
ところが、この意見に真っ向から反対する専門家たちもいます。
一昔前のリチウム電池ならともかく、今のリチウム電池の品質は格段に向上したため、長時間充電をしても問題はない、と言うのが、彼らの主張です。
本当のところは、まだ解明されていません。
スマホのバッテリー充電のタイミングは自分で考えて判断しよう!
人が作った物に恒久的な物はありません。いつかは劣化し使い物にならなくなります。
スマホのバッテリーも同じです。
充電をするタイミング、充電を止めるタイミング、バッテリーの寿命を縮める要素に関しての意見は、専門家によって異なります。
確かなことは、使い続けていればいつかは寿命が来る、と言うことです。
日頃から充電の仕方に気を配り、できるだけスマホを長持ちさせましょう!