スピーカーにAIアシスタントが搭載されている「スマートスピーカー」。

スマートスピーカーに興味がある人の中で、Amazon EchoとGoogle Nestどっちがいいのか悩むことがあるのではないでしょうか?

そこで今回は、Amazon EchoとGoogle Nestの特徴と違いについて徹底解説します。


2つの違いを知り、自分に合ったスマートスピーカーを選びましょう!



Amazon EchoとGoogle Nestとは?



Amazon EchoとGoogle Nestとは、何なのか?ここでは、Amazon EchoとGoogle Nestについて説明します。


  • 「Amazon Echo」とは

  • 「Google Nest」とは



それでは、詳しく見ていきましょう。

「Amazon Echo」とは





Amazon Echoは、Amazonが開発したスマートスピーカーです。

人工知能アレクサを搭載しており、話しかけると音楽を流してくれたり、天気を教えてくれたりします。

また、Amazonで欲しい商品があれば、声をかけるだけで注文することも可能です。

「Google Nest」とは





Google Nestは、Googleが開発したスマートデバイスです。

Googleアカウントとの連携で、メールやカレンダーを共有することができます。

また、人の声の特徴を検出できる機能も搭載しているので、声色からユーザーを識別し、それぞれ異なるGoogleアカウント情報を取得することも可能です。

Amazon EchoとGoogle Nestのハードウェア・アプリの違いは?



ここでは、Amazon EchoとGoogle Nestのハードウェア・アプリの違いについて説明します。


  • ハードウェアのラインナップは?

  • アプリの違いは?



それでは、詳しく見ていきましょう。

ハードウェアのラインナップは?



それぞれのハードウェアのラインナップは以下のとおりになります。


Amazon Echo



Amazon Echoのモデルには、大きく「画面なし」と「画面あり」の2種類があります。

「画面なし」モデル

  • Echo(第4世代)・Echo Studio・・・Amazon Echoシリーズのプレミアムサウンドモデル

  • Echo Dot with clock・・・LEDディスプレイの時計付きモデル

  • Echo Auto・・・外部入力端子やBluetooth接続を介してクルマのスピーカーから音を出力できる

  • Echo Dot(第3世代)・Echo Dot(第4世代)・・・初めてスマートスピーカーを購入する人におすすめのエントリーモデル



「画面あり」モデル

  • Echo Show 5・・・解像度960×480ピクセルの5.5インチタッチスクリーンを搭載のモデル

  • Echo Show 8・・・解像度1,280×800ピクセルの8インチHDスクリーンとステレオスピーカーを搭載のモデル

  • Echo Show 10・・・モーション機能付きスマートディスプレイ搭載のハイエンドモデル



とても種類が豊富ですね!

Google Nest



Google Nestシリーズは、4種類あります。

Google Nestシリーズ

  • Google Nest Mini・・・声だけで操作できるスマートスピーカー

  • Google Nest Audio・・・Google Home miniやNest miniに比べてかなり高音質

  • Google Nest Hub・・・7インチの小さなディスプレイ付き。タッチ操作も可能

  • Google Nest Hub Max・・・10インチのディスプレイ付き。ビデオ通話も可能



こちらは、音質と価格、ディスプレイが搭載されているかどうかの違いとなります。

アプリの違いは?



Alexaでは、「スキル」という、アプリと同じようにストアからインストールするツールにより、機能を自由に増やすことができます。

Googleは、「Actions on Google」という仕組みにより、写真(Googleフォト)や動画(YouTube)などのアプリをインストールして、機能を自由に増やすことができます。

【Amazon Echo・Google Nest】知っておきたい!スマートスピーカーの特徴は?



ここでは、スマートスピーカーの特徴について説明します。


  • AIアシスタントの音声認識機能

  • カレンダーやリマインダー機能

  • ストリーミングサービスにも対応

  • 拡張機能で可能性は無限大



それでは、詳しく見ていきましょう。

AIアシスタントの音声認識機能



スマートスピーカーでは、音声でさまざまな操作が可能です。これを、「AIアシスタント」と言います。

インターネットに接続すれば、声をかけるだけで意味を知りたい単語を検索してくれたり、ネットショップで商品を探してくれたりします。

音声認識機能が優れていると、声をしっかりと認識してくれますが、逆に低いと、なかなか聞き取れてくれず、間違った動作をすることがあります。

カレンダーやリマインダー機能



スマートスピーカーに話しかけるだけで、カレンダーに予定を追加することが可能です。アカウントと同期して、登録した予定を確認することができます。

リマインダー機能は、予定を直前で確認する機能です。
予定をうっかり忘れてしまわないよう、設定した予定を読み上げて教えてくれます。

ストリーミングサービスにも対応



ストリーミングサービスにも対応しているので、音楽配信サービスと連携して、音楽を楽しむこともできます。

聴きたい曲の名前をスピーカーに話しかけるだけで、インターネットから探してくれます。

加入している音楽サービスがあれば、それを使えるスマートスピーカーがおすすめです。

拡張機能で可能性は無限大



拡張機能とは、スマートフォンでいうアプリのようなものです。

アプリには、以下のようにさまざまな種類があります。

アプリの例

  • ゲームができるアプリ

  • おすすめのレシピを開いてくれるアプリ

  • 銀行口座を確認できるアプリ

  • タクシーが呼べるアプリ

  • 電力消費僚を教えてくれるアプリ

  • ラジオが聴けるアプリ

  • JOYSOUNDでカラオケができるアプリ

  • ニュース配信や天気予報などの情報配信アプリ

  • 英語学習ができるアプリ



日常生活で使える便利なアプリやユニークなアプリなど、さまざまあるので、可能性は無限大です。

【Amazon Echo・Google Nest】どちらを選ぶ?(操作)



ここでは、Amazon Echo・Google Nestの操作性の違いについて説明します。


  • 質問に答えるだけじゃない!様々な操作が可能!

  • 【Amazon Echo】AIアシスタントが幅広くカバー

  • 【Google Nest】質問に答えるならおまかせ!



それでは、詳しく見ていきましょう。

質問に答えるだけじゃない!様々な操作が可能!



スマートスピーカーは、質問に答えるだけではなく、照明のON-OFFの切り替えやテレビのボリュームを調整など、家電の操作も可能です。

Amazon EchoとGoogle Nestそれぞれの特徴について見ていきましょう。

【Amazon Echo】AIアシスタントが幅広くカバー



Amazon Echoには、「Alexa(アレクサ)」というAIアシスタントが搭載されています。呼び出すときは、「アレクサ」「エコー」「アマゾン」と声をかけます。

アレクサに、以下のように話しかけるとアシスタントしてくれます。

POINT

  • 「アレクサ、15分のタイマーをセットして」

  • 「アレクサ、朝7時に起こして」

  • 「アレクサ、今日の天気は?」

  • 「アレクサ、バレンタインのレシピを教えて」

  • 「アレクサ、プライム・ビデオを見せて」

  • 「アレクサ、ネットフリックスを見せて」

  • 「アレクサ、パラビを見せて」

  • 「アレクサ、YouTubeでネコの動画を見せて」

  • 「アレクサ、ビートルズをかけて」

  • 「アレクサ、おすすめの曲をかけて」

  • 「アレクサ、この曲なに?」

  • 「アレクサ、ラジオをかけて」

  • 「アレクサ、〇〇〇(番組名)のポッドキャストをかけて」

  • 「アレクサ、30分たったらおしえて」

  • 「アレクサ、リビングの電気をつけて」

  • 「アレクサ、お父さんに連絡して」

  • 「アレクサ、2,500円の8%は?」

  • 「アレクサ、母の日って何?こどもの日って何?」

  • 「アレクサ、プロ野球の結果を教えて。NBAの結果を教えて」

  • 「アレクサ、京都の観光名所を教えて。
    青森の名物は何?」

  • 「アレクサ、三井住友銀行の残高を教えて。みずほ銀行を開いて。」



このように、幅広く対応しています。

欲しい機能があれば、拡張機能で増やすことができます。3,500以上(2020年11月時点)物拡張機能があるので、困ることがありません。

【Google Nest】質問に答えるならおまかせ!



Google Nestには、「Googleアシスタント」というAIアシスタントが搭載されています。呼び出すときは、「OK Google」または「ねぇ、Google」と声をかけます。

Googleアシスタントに、以下のように話しかけるとアシスタントしてくれます。

POINT

  • 「時間?時刻?今日は何月何日?」

  • 「[ニュース名]のニュースを教えて」

  • 「音楽をストップ・最初から聞かせて・30秒戻して・30秒進めて」

  • 「レアルマドリードの試合結果は?読売ジャイアンツの試合経過は?」

  • 「日経平均は?Googleの株価は?株式会社△△△の今の株価は?」

  • 「ブルジュハリファの高さは?スリランカの首都は?今ハワイは何時?」

  • 「アルキメデスって誰?ウサインボルトの身長は?エリザベス女王の誕生日は?」

  • 「今日は何曜日?10月31日は何曜日?秋分の日はいつ?元旦まであと何日?」

  • 「こんにちはを中国語で」

  • 「一番近いガソリンスタンドは?薬局を探して。近くのレストランは?」

  • 「356 かける 283は?157の20%は?89の平方根は?」

  • 「アラームを30分後に設定。タイマーを3分に設定。」

  • 「今日の予定は?明日の最初の予定は何時?次のミーティングはいつ?」

  • 「テレビをつけて。○○(照明につけた名前)をつけて/消して」

  • 「何か音楽を再生して。ジャズを再生して。ワークアウト用の曲を再生して」

  • 「おはよう。
    こんにちは。こんばんは。いってきます。ただいま。おやすみ」

  • 「気分はどう?どこから来たの?好きな食べ物は?iPhone 8をどう思う?



Google Nestは、言葉の意味の検索や翻訳ができます。この「検索・質問への回答」機能はGoogle Nestの方が優秀です。

【Amazon Echo・Google Nest】どちらを選ぶ?(音楽・ビデオ・ポッドキャスト)



ここでは、Amazon Echo・Google Nestの音楽・ビデオ・ポッドキャストの違いについて説明します。


  • 【Amazon Echo】Amazon MusicなどのAmazonサービスに便利

  • 【Google Nest】Google Play・YouTubeなどに便利



それでは、詳しく見ていきましょう。

【Amazon Echo】Amazon MusicなどのAmazonサービスに便利



Amazon Musicに加入すれば、Amazon Echoで好きな音楽を聴くことができます。

ワンランク上のプラン「Amazon Music Unlimited」は、月額1,480円ですが、Amazon Echoを持っていると、380円で利用できるのでお得です。

Amazon Echoで利用できる音楽と動画サービスは、以下のとおりです。


Amazon Music/Free/Unlimited/Spotify(Free/Premium)/dヒッツ/AUうたぱす/Apple Music/AWA

【Google Nest】Google Play・YouTubeなどに便利



Google Nestには、YouTube Musicで聴いていた曲を「お気に入り」としてプレイリストに組み込んでくれる機能があります。

好きな曲だけをローテーションで流したい人にとっては、とても便利です。

また、スピーカーやディスプレイでGoogle Playブックスのオーディオブックを聴くこともできます。

Google Nestで利用できる音楽と動画サービスは、以下のとおりです。

YouTube Music/Spotify (Free / Premium)/dヒッツ/AUうたぱす/AWA/U-NEXT/DIGA/Netflix

【Amazon Echo・Google Nest】どちらを選ぶ?(チャット・電話)



ここでは、Amazon Echo・Google Nestのチャット・電話の違いについて説明します。


  • 【Amazon Echo】動画チャットに対応しているモデルもある

  • 【Google Nest】Duoの動画チャットができるモデルもある



それでは、詳しく見ていきましょう。

【Amazon Echo】動画チャットに対応しているモデルもある



Amazon Echoには、呼びかけ機能といい、複数の端末をハンズフリーのインターホンとして使用することができます。

「アレクサ、~部屋に呼びかけて」と話しかけるだけで、その部屋にいる人とEcho端末を通じて会話をすることが可能です。

【Google Nest】Duoの動画チャットができるモデルもある



Google Nestと対応しているドアフォン(Nest Labs Google Nest等)と連携させると、玄関に訪問客が来たときに、Google アシスタントが教えてくれます。

ディスプレイにドアフォンの映像をストリーミングすることも可能です。

また、一部のモデルでは、TV電話ができるアプリ「Google Duo」で動画チャットも可能です。

【Amazon Echo・Google Nest】どちらを選ぶ?(その他の便利機能)



ここでは、Amazon Echo・Google Nestの便利機能の違いについて説明します。


  • カレンダー機能

  • ニュース機能

  • ショッピング機能



それでは、詳しく見ていきましょう。

カレンダー機能



Amazon Echoは、Appleのカレンダーと連携して、カレンダーに予定を登録したり、リマインダーの設定をしたりすることができます。

Google Nestは、Googleアカウントと連携して、メールやドキュメント・スケジュールを共有することが可能です。


ニュース機能



Google Nestでは、以下のニュースに対応しています。

朝日新聞アルキキ/NHKラジオニュース/TBSラジオニュース/日経電子版NEWS/毎日新聞/スポーツ人間模様/スポニチアネックス/石川温のスマホNo.1メディア/公式ITニュース/J-WAVE TOKIO 100/ラジオクラウド

Amazon Echoが対応しているニュースは、NHKラジオニュースのみです。他のニュースは、アレクサスキルの追加によって対応することができます。

ニュースソースは300以上あり、Amazon Echoの方が種類は多いです。

ショッピング機能



Amazon Echoは、Amazon Primeで販売されている商品の購入が可能です。商品の注文やカートへの追加、同じ商品の再注文などができます。

また、Echo ShowやEcho Spotといったディスプレイ付きデバイスであれば、商品を見ながら選ぶことができます。

Google Nestには、「Ok! Google、~をショッピングリストに追加して」と話しかけると、商品を追加してくれるショッピングリスト機能があります。

この機能のおけげで、買い忘れの防ぐことができます。

また、Googleアカウントを持っているユーザーにショッピングリストを共有することもできます。

【Amazon Echo・Google Nest】どちらを買えば良いんだろう?



ここでは、Amazon Echo・Google Nestのどちらを買えば良いのか迷っている人のために、それぞれの強みを弱みを紹介します。


  • 【Amazon Echo】の強み・弱み

  • 【Google Nest】の強み・弱み

  • 値段を比較すると?



それでは、詳しく見ていきましょう。

【Amazon Echo】の強み・弱み



Amazon Echoの強みと弱みについてまとめると、以下のとおりです。

Amazon Echoの強み

  • 製品の種類が豊富で本体が安い

  • 音質に関する評価が高い

  • 定型アクション機能で、家電製品のコントロールができる

  • 物理ボタンを採用しているため、アラームを止めるときなどに使い勝手がいい

  • カレンダー・リマインダーやリストなど管理系のコンテンツが豊富

  • Amazonのショッピングが音声操作ですべてが完結する

  • 音楽再生サービスの対応が多い。Apple Musicに対応できているのはAmazon

  • 多くの本を扱っているKindleの本を読み上げることができる

  • Alexaスキルが3000種類以上ある

  • 聞き取り能力が優秀(テレビの音が大きい状況でも反応してくれる)



Amazon Echoの弱み

  • 翻訳やお店の検索など、一部機能でGoogle Homeよりも回答内容が劣る

  • 対応している動画配信サービスは、プライムビデオ(プライム会員である必要あり)のみ

  • スキルが多く、必要なものを探しにくい



【Google Nest】の強み・弱み



Google Nestの強みと弱みは、以下のようになります。

Google Homeの強み

  • SpotifyとYouTube Musicの無料版のみを使って完全に無料で音楽配信を楽しむことができる

  • 動画配信サービスの対応が多い。YouTubeに対応できているのはGoogleだけ

  • 好きな曲のプレイリストが作れる。自分のお気に入りの曲やCDから取り込んだ曲を50,000曲までアップロード可能

  • Googleカレンダーと連携し、ログインしたGoogleアカウントのカレンダーを使うことができる

  • 欲しい商品をショッピングリストに登録できる

  • Googleカレンダーと連携し、ログインしたGoogleアカウントのカレンダーを使うことができる

  • Google Play Booksで購入したオーディオブックを読み上げることができる

  • 言葉を調べる機能(言語検索・多言語翻訳など)が優秀

  • 店検索や渋滞情報などの精度が高い



Google Homeの弱み

  • 製品ラインナップが少ない

  • 本体側面の長押しがしづらく、使い勝手があまり良くない

  • Google Homeが対応しているGoogle Play Musicは価格や曲数でAmazon Music Unlimitedに劣る



値段を比較すると?



Amazon EchoとGoogle Nestの各モデルの値段は以下の通りです。


Amazon Echoシリーズ価格
Amazon Echo第3世代¥11,980
Echo Plus(第2世代)¥17,980
Echo Studio¥24,980
Echo Dot 第3世代¥5,980
Echo Dot with Clock¥6,980
Echo Flex¥2,980
Echo Show第2世代¥27,980
Echo Show 5¥9,980
Echo Input¥2,980
Echo Link¥24,980
Echo Link Amp¥36,980



Google Nestシリーズ価格
Google Nest Mini¥6,050円
Nest Hub¥9,900円
Nest Hub Max¥28,050円


スマートスピーカーを使ってみよう!



あなたはどちらが気になりましたか?

Amazon EchoとGoogle Nestのどちらを購入しようか迷ったときは、ぜひ本記事を参考にしてくださいね!
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