スマホディスプレイなどから常時発せらていれる「ブルーライト(青色光)」は、明るい場所よりも暗い場所でスマホを見ているときの方が、より体に影響を及ぼすのではないかともいわれています。
目の疲れや負担を軽減させるために、Androidスマホには「ナイトモード」という目に優しい機能があるんです。
そこで今回は、Androidスマホを「ナイトモード」に設定する方法や使い方について解説していきます。
【Android】ナイトモード(夜間モード)とは
Android OSバージョン9.0以降が搭載されているスマホには「ナイトモード」とよばれる機能が付いていますが、この「ナイトモード」とは一体どんな機能なのでしょうか?
Androidを「ナイトモード」に設定すると、スマホ画面の色が従来の青みがかった色調から赤みを帯びた暖色系の色調に調整され、ディスプレイに表示されます。
また、同時にスマホ画面の明るさ(輝度)も制御してくれるため、夜間など、周囲が暗い中で急に明るいスマホ画面を見た時に感じる強烈な光から瞳を守ってくれる効果も期待できます。
暗い場所でも画面が見やすい!目に優しい機能!
夜間や明かりの消えた暗い部屋などでスマホ画面を操作する必要があるとき、「ナイトモード」に設定しておけば画面にフィルターがかかり、体内リズムを狂わせるブルーライトの光もやわらいで、瞳を守ってくれます。
また、昼間なのに薄暗い場所などでも、その都度周囲の明るさや状況に合わせてスマホ画面の輝度を低下させることも可能です。
画面の輝度を制御することにより暗闇でスマホで読書や作業をする時などにも画面が見やすくなるため、「ナイトモード」は、とても目に優しい機能といえるでしょう。
ダークテーマとの違いは?
Androidスマホには「ナイトモード」と並び「ダークテーマ」という機能も搭載されていますが、この2つの機能にはどのような違いがあるのでしょうか?
それぞれの機能の違いについて、簡単に説明していきます。
まず「ナイトモード」では、暗い場所や夜間にスマホを使用する際、ディスプレイからせられるブルーライト(青色光)を、オレンジがかった暖色系の色調に変換して画面を表示します。
それに対し「ダークテーマ」では、スマホの背景を通常の白色ベースから反転させ、黒色ベースに変換して表示させる機能のことをいいます。
簡単にいえば、画面の白黒を逆転させてスクリーン表示をするということです。
次に「ナイトモード」は、ディスプレイの輝度を下げて表示することで瞳を保護し、眼精疲労やIT眼症などの発症を予防すること、さらに睡眠を妨げずに寝付きをよくすることを目的として搭載されています。
それに対し「ダークテーマ」に設定する目的とは、どちらかというとバッテリーの節約(有機ELディスプレイの黒色表示部分には電力を使わないため)や、スタイリッシュな黒ベースの画面で作業の集中力を高めたり、文字を読みやすくするです。
【Android】ナイトモードを設定する方法(基本の設定方法)
ではさっそく、皆さんのお手持ちのAndroidスマホを「ナイトモード」に設定してみましょう。
操作方法はAndroid端末によって異なる場合があるので注意してくださいね。
好きなときにナイトモードを使う
夜間など決められた時間に「ナイトモード」機能を設定するのではなく、暗い場所で急に「ナイトモード」が必要になったときなど「その都度ナイトモードを設定して使いたい」という方は、以下の設定方法をご参考にしてください。
Androidアプリ一覧画面から「設定」をタップして開きます。

「設定」メニューの中から「ディスプレイ」を選択してタップします。

「ディスプレイ」メニューの中から「詳細設定」を選択してタップします。

表示されたメニューの中から「リラックスビュー」を選択してタップします。

「リラックスビュー」の「輝度やスケジュール(開始・終了時間)など」を自由に設定して「ON」にすれば完了です。

設定した時間に夜間モードを使う
Androidの「夜間モード」は「ダークテーマ」とは違い、あらかじめ時間を設定しておくことにより決まった時間に起動させることができるようになります。「夜間モード」の設定手順は以下の通りです。
Androidホーム画面から「設定」アプリを開きます。

「設定」画面に表示されたメニューの中から「Digital wellbeingと保護者による制限」をタップして開きます。

Digital wellbeingと保護者による制限メニューの中から「おやすみ時間モード」をタップして開きます。

おやすみモードにする時間など「スケジュール設定」をしましょう。曜日ごとにそれぞれ都合の良い時間に変えて、スケジュールの設定をすることも可能です。

ナイトモードを設定する方法(Android N Developer Preview)
どちらかといえば開発者向けのオプションともいえるのですが、あらかじめAndroidにインストールさせてある「Android N Developer Preview」を使用してスマホに「ナイトモード」機能を設定することもできます。
設定する方法
「Android N Developer Preview」を使って「ナイトモード」に設定する際には事前準備が必要です。
「QuickShortcutMaker」というアプリを使ってAndroidの「システムUI調整ツール」を有効化し、操作が可能になるようにあらかじめ準備しておいてください。
- ホーム画面の「設定」をタップして、表示されたメニューの中から「システムUI調整ツール」をタップします。
- 「システムUI調整ツール」のメニューの中から「色と表示」を選択しタップします。
- 「色と表示」メニューの「夜間モード」のスイッチを「ON」にします。
- 夜間モードスイッチと一緒に「Android OSでダークテーマを使用」スイッチもあわせて「ON」にすれば、完了です!
この作業により、画面が「ナイトモード状態」に切り替わります。
画面の色味を赤っぽくすることもできる
次に「Android N Developer Preview」から「システム調整UIツール」メニューの中の「ティントを調整」スイッチを「ON」に切り替えてみてください。
この機能を使えば画面の色味を暖色系のオレンジがかった赤に変化させることができるため、暗い中でもスマホの画面操作がしやすくなりますし、大切な瞳を労わることができますよ。
ナイトモードを設定する方法(Android 7.0)
Androidスマホには、Googleが開発したOS(オペレーションシステム)とよばれる基本ソフトウェアが搭載されています。
Android OSにはさまざまなバージョンがありますが、今回は「Android 7.0」OSバージョン搭載の端末をナイトモードに設定する方法を説明していきます。
ナイトモードはないが一部の機能は使える
「Androidの7.0」OSバージョンにはそもそもナイトモードの機能自体は搭載されていないため、スマホをナイトモードに設定することはできません。
しかし、Androidのスマホアプリや、先述したシステム調整UIツールなどを使用することにより、ナイトモードの様な機能を代替として使用することはできるので安心してください!
それぞれの設定方法については、以下を参考にしてください。
アプリ「Night Mode Enabler」をインストール
Night Mode Enabler

開発:Mike Evans
掲載時の価格:無料
Ver:Android 1.0
iPhoneアプリを
App Storeでダウンロード
Androidアプリを
Google Playでダウンロード
まずは、Androidアプリの「Night Mode Enabler」をインストールして「ナイトモード」に似た機能を使えるようにする方法から説明します。
このアプリを使えば実はAndroidに内蔵されているものの、普段は隠されている機能「ナイトモード」を有効化することができるのです!
設定しよう
では実際に「Night Mode Enabler」アプリを使って、「ナイトモード」に似た機能を設定してみましょう。
- まず、Androidにインストールした「Night Mode Enabler」アプリを開き、画面の中から四角で囲まれた「ENABLE NIGHT MODE」をタップして開きます。
- すると、スマホ画面にシステム調整UIツールが表示されますので「ティントを調整」を「ON」にすればディスプレイの輝度の調整ができるため、薄暗い部屋の中でも見やすい暖色系のやさしい画面表示にすることができます。
【Android】夜間モードが使えない機種もある
だいぶ以前からおやすみモード機能が搭載されていたiPhoneとは違い、Androidスマホにとっては「夜間モード」自体が比較的新しい機能設定になっています。
そのため、現在使っているAndroid端末のOSのバージョンや機種などの状態によっては、夜間モードが使えないこともあります。
夜間モードが使える条件は?
夜間モードは、Android OSバージョン9.0以上のスマホの標準機能として搭載されています。
そのため、それ以前のバージョンのAndroidスマホを使っている方、まずGoogleから「ナイトモード」などのアプリをインストールし、アプリを起動させてナイトモードに似た機能を使う必要があります。
スマホのOSを確認してみよう
AndroidスマホのOSは、徐々にアップデートされています!
また、AndroidのOSがアップデートされる時期には、使っている端末にGoogleから「システムアップデートのお知らせ」メッセージが来るようになっています。
でも、何だかよく分からないし、そのままにしているという方も多いのではないでしょうか?
けれど、AndroidのOSが最新バージョンにアップデートされていなければ、追加されたスマホの新しい機能や、それまであった不具合も解消されないまま、スマホを使い続けることになってしまいます。
スマホをサクサクと快適に使うためにも、まずは以下の方法で自分の今使っているAndroidスマホのOSバージョンをいちど確認してみてください。
- Androidホーム画面の「設定」をタップします。
- 「設定」メニューから「デバイス情報」を選択し、タップします。
- 「デバイス情報」メニューから「Androidバージョン」を選択し、タップすれば現在の端末のバージョンの確認ができます。
※OSのアップデートが必要な時は、「システム」メニューの一番下にある「システムアップデート」からアップデートすることができますが、アップデートには長時間かかるので、どうかご注意ください!
【Android】夜間モードをアプリで使ってみよう
Androidには、端末を「夜間モード」に設定するためのアプリが数豊富にそろっています。
今回は、その中から「おすすめのナイトモードアプリ」の紹介をします。
自分にとって使いやすそうなお気に入りを見つけたら、ぜひアプリをインストールして実際に使ってみてくださいね!
ブルーライト軽減フィルター・ナイトモード偏頭痛用・アプリ
Blue Light Filter & Night Mode - Night Shift

開発:Gradient Health Apps
掲載時の価格:無料
Ver:Android 4.02.0
iPhoneアプリを
App Storeでダウンロード
Androidアプリを
Google Playでダウンロード
こちらは、とても高いレベルの「夜間用のスクリーンフィルター」を採用しているアプリです。
暖光を放つフィルターによってブルーライトから目を守り、目の疲れを軽減させたり、不眠症の改善などにも効果的です。
さらに、夜間の「アンチ・グレア」と「暖光のナイトモード」スクリーン機能を使うことにより、深夜の読書によって起こる慢性頭痛を緩和、メラトニン不足や眼病などからも目を守る効果が期待できます。
また、下記のように、4種類の中から自分好みのフィルターを選べるので、シーン別に最適なフィルターの使い分けをすることもできます。
スマホが原因で引き起こされる偏頭痛などにお悩みの方は、ぜひ一度試してみてください。

※ウルトラダークフィルターを入手する際は、別途料金が発生します。
Androidをナイトモードに設定して瞳を守りましょう
今回は、Androidのナイトモードについて解説してきました。
みなさんの美容と健康、さらに成長ホルモンの分泌のためには、じゅうぶんな睡眠時間が必要不可欠なのです。
将来の健康ためにも、ぜひ「ナイトモード」を使用して目や体を守りましょう!