整理整頓や片づけは、少しでも生活を快適にするために避けては通れない課題の1つですが、いざ取り組んでみたところで「なかなか片づかない…」という方は少なくないようです。そこで、整理収納アドバイザーとライフオーガナイザーの資格取得の際に学んだ内容から、仕事や家事、気持ちを片づけるときの基準にしていることを紹介します。
わたしを労ってくれるのはわたしだけ
ある日のこと。朝から娘が不機嫌でした。
不機嫌をまき散らかしながら、「iPad充電しといて」「ポーチからビューラーとマスカラ持ってきて」と指示してきます。
まあ、1限の授業に間に合わないと困るだろうし…と、できる範囲でこたえてきたのですが。その日の不機嫌は、まき散らかされてわたしがずぶずぶと埋まってしまいそうなほど大量かつ、トゲトゲしいものでした。
わあ…しんどいな!わたしもこれから仕事に行くんだけどな!
と思い、本当は一緒に家を出ようと思っていたのをやめて、「先に出るね。今週は仕事がけっこう忙しいし」と身支度中の娘に声をかけたら…。
「別にいいよ。(ママと)一緒に行くのが喜ばれると思ってるの?」
と、冷た~い声で言われ、ぷつり、と心の中でどこかの糸が切れた音が聞こえたのです。
「喜ばれるなんて思ってないよ。でも、最近ずっと不機嫌だよね…」
とだけ静かに伝え、先に家を出ました。
不機嫌をぶつけられるのは、悲しい。
そのためにわたしはその日、徹底的に自分を甘やかしました。
まず、朝昼は大好きなサブウェイを買いました。朝ご飯も昼ご飯もサブウェイ。しあわせです。
そして、仕事を終えてからはピラティスへ。さらに、ピラティスへ行く前にさっとGAPに寄り、デニムを30秒くらいで購入。
まるで野菜を買うかのように軽やかに買ってやりました。
はぁ、すっきり。
ピラティスの後は、「ガチャガチャの森」でガチャガチャをやってから帰りました。
すっきりすっきり。
自分接待デーを徹底してみたらちゃんと気持ちが上がり、「わたしを労えるのはわたしだけだな。よし、これからはもっと労っていこう」と決意した、結果的にはよい1日でした。<text:なまけるための片付け/花太郎(整理収納アドバイザー) https://note.com/namake_kataduke>