そんなボーデン湖から今回紹介するのは、オーストリアとの国境すぐ近くにあるドイツの町リンダウ。湖に浮かぶ島の上に歴史ある旧市街があることからも、「ドイツ版ヴェネチア」と呼ぶにふさわしい美しい町です。
リンダウは1000年以上もの歴史を誇る町。882年には既に存在していたという記録があり、「菩提樹(ドイツ語:リンデ)のある島」という意味として使われていた「リンダウ」という言葉が、そのまま町の名前になったと伝えられています。
中世には新鮮な野菜や果物を取引する市場として栄え、1275年には自由帝国都市の地位を獲得。旧市街には当時の面影をしのばせる建物が数多く残されており、中世へいっときのタイムスリップが楽しめます。
リンダウへは鉄道または船で向かう方が多いと思います。電車が発着する駅や港があるのは島の南側。島の見どころは中心部に集中しているほか、島自体もそこまで大きくないので徒歩で十分観光できるでしょう。
駅から出ると目の前に広がるのが、港に面したプロムナーデ。湖を見渡せる場所に高級ホテルやレストランが並ぶなか、屋根の模様が美しい「マング塔」がひときわ存在感を放っています。
港に視線を向けると、入り江を守る様にして立っているのは灯台とライオンの像。
また背後には雪をかぶったスイスアルプスが連なる様子も見られ、湖畔でのリゾート気分を盛り上げてくれますよ。
港での散策をたのしんだら、島の中心へ入っていきましょう。しばらくすると、美しい絵画の描かれた旧市庁舎が現れます。15世紀にゴシック様式で建設されたのち、現在のようなルネサンス様式に改修された旧市庁舎。壁には町の歴史が描かれています。
市庁舎の北側に伸びるマキシミリアン通りは、お店やレストランで賑わう旧市街のメインストリート。パステルカラーや木組みの家々がならぶ可愛らしい街並みを眺めながら、そぞろ歩きを楽しんでみてください。
ボーデン湖でも屈指の美しさを誇るリンダウ。湖畔の公園や中世の街並みを散策しながら、リゾート気分にどっぷりと浸ってみてはいかがでしょうか。
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