RoomClipに登録された新しいユーザーさんの中から、毎回お一人をピックアップしてご紹介する本連載。今回は、シンプルにビンテージライクなインテリアを楽しむseriさんと、そのお宅をご紹介していきます。
今回ご紹介するのはこの方です!
seriさん夫と4歳の息子、7ヶ月になる娘の4人家族です。子どもが産まれたことをきっかけに、夫の実家近くに家を建てました。なるべくものを持たない、すっきりとした暮らしを心掛けています。
愛用品だけがある暮らし
■趣豊かな、魅せるシンプル空間
栃木県に暮らすseriさんご一家のお宅は、3LDKの2階建てです。『なるべくものを持たないように心掛けています』という言葉の通り、お住まいの中は、すっきりとシンプルにコーディネートされています。でも、木の温もりやビンテージライクな趣が漂う空間は、シンプルであっても淡白ではないのが特徴です。リビングでひと際、存在感を放つのはお部屋全体のビンテージ感を決定づける、レザー調のソファ。
フルオープンスタイルのペニンシュラキッチンもまた、佇まいのよいインテリアです。無垢材を使用した板張りのパネルは、特に目を惹きます。立ち上がりが高めに設定されているため、リビング側からはキッチンの手元作業を隠してくれるのもおしゃれなポイント。
さらに、背面は大容量の扉付き収納となっています。キッチンならではの生活感を丸ごと請け負ってくれる、懐の深い収納が、キッチンのインテリア性をどこまでも高めているんですね。
■心地よいゾーニングとおもちゃのアクセント
リビングの一画は、ふたりのお子さんのためのスペースになっています。オープンラックを間仕切りにすることで、見通しのよいゾーニングとリビング収納の充実を両立しているのが◎。リビング学習をする場合も、このスタイルなら、ひとりでしっかりと集中することもでき、必要な時はすぐそばにいるご両親に声をかけることができそうです。逆に、ご両親にとっては、お子さんの様子を、そっと見守りやすい環境でもあります。
そして、通常なら生活感に直結してしまいがちな、お子さんたちのカラフルなおもちゃたちですが、seriさん宅ではビンテージライクでシンプルなインテリアに馴染んでいます。その理由は、優しい風合いの木のおもちゃを中心に選ばれていることで、住まいの質感や趣ときちんとコーディネートされているからです。また、中にはseriさんお手製のおもちゃも……ママの手づくりは木のおもちゃ以上に、ほっこりと温かな雰囲気でインテリアの心地よさを膨らませているように感じます。
■質感×質感のカッコよさ
インテリアを引き締め、縦の空間のアクセントにもなっているのが、こちらのリビング階段です。鉄骨風の滑らかな黒いフレームと木のステップの、メリハリあるコントラストが美しく、やはり抜群の佇まいです。色や柄ではなく、質感で魅せることのカッコよさを改めて実感します。
seriさん宅では、質感×質感のコーディネートが適材適所にいきわたり、それぞれの空間の『質』を高めています。例えば主寝室は、ダークカラーのチーク材フロアとコンクリート風のアクセントクロスで、落ち着きある空間となっていました。ふわりとしたベッドリネンの風合いが強調され、リラックス感が洗練されているのが印象的です。
壁や床、装飾品を足さなくても、住まいに当たり前にある部分の質感ひとつひとつにこだわることで、空間が与える雰囲気は大きく変わります。seriさんのように、『なるべくものを持たない暮らし』を目指すなら、ものを減らすだけでなく、選りすぐった愛用品を活かし・魅せる工夫に焦点を当ててみるのも素敵だと思いませんか?ぜひ、参考にしてみてください。
seriさん邸の間取り図
seriさん宅は、2階建て3LDKの間取りです。収納やレイアウトで、見せたいものを上手く魅せることのできるお住まいは、シンプル&ビンテージにとことん洗練されています。生活感オフの仕方や生活雑貨の選び方も秀逸です。
seriさんのお部屋ギャラリー
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執筆:RoomClip mag 編集部