RoomClipユーザーの収納に関するtipsを紹介する「収納のコツ」連載。

今回は、ゆったりと心落ち着くシックなインテリアづくりをされているlalaさんに、シンプルにまとまりよくものを整理する収納のコツをお伺いしていきます。



今回教えてくれたユーザーさん♪

lalaさん

築30年越えの賃貸マンションに家族3人、猫と犬も含めると6人?で暮らしています。賃貸はいろいろと自由が利かないことがありますが、挑戦する楽しさに変えて、自分らしいインテリアをのんびりと楽しんでいます。



余分を生まない意識が肝

「見た目も使い勝手もいい塩梅で心地よい、暮らしに溶け込む収納...の画像はこちら >>
「見た目も使い勝手もいい塩梅で心地よい、暮らしに溶け込む収納づくり」 by lalaさん

lalaさん宅は、穏やかでシンプルな心地よい空間です。シンプルさの中に、自然と温かな暮らしの気配が感じられるのもホッとするポイント。そんな優しい雰囲気を支えているのは、上手くインテリアに日常使いの道具を溶け込ませる収納術のように思います。まずは、収納づくりで気をつけていることやこだわっていることからお伺いしていきましょう。

lalaさん

「インテリアで気をつけていることは、プラスしすぎないことです。収納にもその考え方を反映しました。

とは言っても、あまりこだわらずに気の向くままですが。

まず意識しているひとつ目は、収納家具などを持ちすぎないこと。収納家具って、しまえてもその家具自体はどこに置くの?という悪循環に陥りやすい気がするんです。だから本当に必要なサイズや収納量を吟味するようにしています。ふたつ目は、必ずきれいにしておく場所をいくつか決めておくことです(ダイニングテーブルの上など)。そうすると、なぜか必要なものは必要な場所へ収まり、いらないものが増えない気がします。
こだわりと言えるかわかりませんが、見えていて心地よいものは飾って収納しますし、出ていて困るものは極力持たない努力をしています。」

確かに、収納力や見た目など収納家具にもいろいろあります。魅力的だなと感じても、実際使ってみると家や暮らしに合わなかったり、長く使うには環境の変化に対して融通が利かなかったり……ということも意外と多いかもしれません。だからこそ初めに吟味することが大切なんですね。家族の増減や引っ越しの有無、模様替えの頻度など、収納家具選びの際に思い浮かべたいことは意外と多いもの。じっくり迷って、本当に長く寄り添ってくれるものとの出会いを育むのがlalaさんの収納づくりの土台です。

ここからはそんな土台を活かしながら、使うこと・眺めることを楽しめる収納づくりのメソッドをお伺いしていきます。

ものを持ち過ぎないように頑張っているけど、好きなものだけはそうもいかない!なんて方や、道具が多くなる場所の収納にお悩みの方にも嬉しいヒントが盛りだくさんです。



器や小物を活かす、キッチン収納のコツ3つ


■その1 色味にある程度のルールを設ける

「見た目も使い勝手もいい塩梅で心地よい、暮らしに溶け込む収納づくり」 by lalaさん
「見た目も使い勝手もいい塩梅で心地よい、暮らしに溶け込む収納づくり」 by lalaさん
lalaさん

「ものを増やさないがテーマの我が家のインテリアですが、器には目がないので、お気に入りの作家さんの作品はついつい増えてしまいます。ただ数が多い分、購入時に色味にはこだわりるようにしているんです。できるだけモノトーン色で揃えることで、まとまりを持たせています。オープンシェルフに収納する際も、色別にレイアウトするなど、雑多感や圧迫感を出さない工夫をしています。」


■その2 特別な器はキャビネットにディスプレイする

「見た目も使い勝手もいい塩梅で心地よい、暮らしに溶け込む収納づくり」 by lalaさん
lalaさん

「普段使わない来客用の器などは、北欧ヴィンテージのキャビネットにディスプレイのように納めているんです。

アンティークや作家さんの作品は特に、フォルムからテクスチャー、色合いまですべてが美しいので、並べ方やライティングに気をつけながら眺める楽しさを演出しています。」


■その3 インテリアになる収納小物を選ぶ

「見た目も使い勝手もいい塩梅で心地よい、暮らしに溶け込む収納づくり」 by lalaさん
lalaさん

「器ではありませんが、ヴィンテージのキャニスターに調味料のストックを入れたり、色がキレイなスパイス類は、見分けのつきやすさも兼ねた透明なケースに納めたりしています。そのものがインテリア小物になるような収納小物を選ぶことで、見ているだけで気分が上がるオープンスタイルをつくることができました。」



オススメの収納アイテム

ITEM無印良品のPP衣装ケースPRICE1,790円(税込)
「見た目も使い勝手もいい塩梅で心地よい、暮らしに溶け込む収納づくり」 by lalaさん

寝室のクローゼットがあまり大きくないので、はみ出した衣類をしまうために購入しました。我が家では、向かいにあるダブルベッドの幅に合わせるため、横向きに3つ置き、高さは安定感のある4段を選んでいます。丈夫で収納量もあるのですが、PPの感じが他のインテリアからは浮いてしまうので、表面にカッティングシートを貼り、上に合板を置いて簡易チェストとして使用しています。



最後に、収納が苦手な方へのアドバイスをいただきました

lalaさん

「私も決して収納上手ではありませんが、ものを買う時には本当に我が家に必要か、今のインテリアとのバランスが取れているか、また長く使えて子どもに受け継げるほどのクオリティかなどなど、様々な角度から吟味するようにしています。そうしていると、流行りに飛びついたり、違和感のあるもの・無駄なものをうっかり買わなくなります。ものが多くなれば収納の数も増え、結果、理想のインテリアから少しずつ遠ざかってしまうのかもしれません。

だからこそ、吟味することが大切だと私は実感しています。」



道具を眺めに活かす工夫

「見た目も使い勝手もいい塩梅で心地よい、暮らしに溶け込む収納づくり」 by lalaさん

lalaさんは、ものを増やし過ぎないことを念頭におきながら、暮らしも収納もスッキリ心地よくまとめていました。でも、背伸びしたり、厳しいルールで縛ったりするのではなく、無理なくそれを実現しています。それは、毎日使うものやお気に入りのものを上手く『いい眺め』の一部に活かしているから。欲張らずいい塩梅の収納力の家具を選んだり、色味を合わせて雑貨を選んだり……生活感の出るものもうまくインテリアのアクセントに昇華させてしまう発想も素敵でしたね。

lalaさんのお話しや工夫を伺っていると、よく考えること、一度立ち止まって迷うことの大切さに気が付きます。こうしてじっくりと思いを巡らせてつくる収納は、きっと使う度・眺める度に愛着を深め、毎日をちょっと豊かにしてくれそうだと思いませんか?ぜひ、参考にしてみてください。



執筆:RoomClip mag 編集部