「誰もが使いやすい雰囲気を携えた、大らかで朗らかなキッチン」 by miumiuさん

RoomClipユーザーの素敵なキッチンを紹介する「憧れのキッチン」連載。

今回お話しを伺うのは、ほっと安らぐぬくもりのあるナチュラルモダンなインテリアづくりをされているmiumiuさんです。

あたたかな暮らしを見つめる、心地よくて親しみやすいキッチンをつくる工夫やこだわりをご紹介していきます。

miumiuさん

家族3人+猫1匹で、分譲マンションに暮らしています。結婚してから6回の引っ越しを経験して、約2年前に現在の住居に落ち着きました。家族が落ち着いて過ごせる居心地の良い空間をつくれるように、RoomClipの皆様の投稿を参考にしています。



心地よい生活感のある、落ち着く空間

miumiuさん宅はモダンなスタイリッシュさと、ナチュラルなぬくもりが程よくミックスされた居心地の良い空間です。そんな暮らしを見つめるキッチンも、なんだかとてもあたたかくて優し気な場所。道具や家電といった暮らしに不可欠なものたちが、雑多な生活感としてではなく、安らぐ雰囲気としてそこにあるのも魅力です。

どうすればこうもバランスよく、暮らし振りを見せることができるのでしょう……。まずは、キッチンづくりで大切にしていることやこだわりを教えていただきました。

miumiuさん

「我が家のキッチンは、良い意味で生活感のあるオープンキッチンです。コンセプトは『必要なものをすぐに見つけることができる、しまい過ぎない収納』。使用頻度の高いものは出しっぱなし、それ以外の物はざっくりと目につかないように、でも取り出しやすいようにしまうことを心がけています。キッチンツールや調味料を手に取りやすく配置しているので、ごちゃつかないように色味やデザインには気を使っています。」


■パントリーを部分見せする、L字型キッチン

「誰もが使いやすい雰囲気を携えた、大らかで朗らかなキッチン」 by miumiuさん

見える場所に置くものを考えるとき、使いやすさと一緒にインテリアとしてのデザイン性も意識されているんですね。両方を兼ね備えたものは多くはありませんが、だからこそ『厳選』という過程が入り、キッチンの雰囲気も暮らしの質も高まっていくのではないでしょうか。

生活感を排斥するのではなく、コントロールするスタイルがとても素敵です。また、miumiuさん宅のキッチンのカタチもそんなスタイルの後押しをしているように感じます。オープンなL字型のキッチンは、開放感も小回りの利く動作性も抜群。さらに半分ほど見えて、半分ほど奥まったつくりの背面が、パントリーとカップボードを巧みに両立しているから技あり!です♪

ここからは、見どころいっぱいのmiumiuさんのキッチンからピックアップしていただいた、とっておきのこだわりやお気に入りを3つご紹介します。そこには、いい雰囲気と使い勝手の良さを叶えるアイデアがギュッと詰まっていますよ。さっそくチェックしていきましょう。


■キーワード1 コントラストも丁度いい、ウォールナット×白で統一

「誰もが使いやすい雰囲気を携えた、大らかで朗らかなキッチン」 by miumiuさん
「誰もが使いやすい雰囲気を携えた、大らかで朗らかなキッチン」 by miumiuさん
miumiuさん

「もともとの建具の色がウォールナットで統一されていたので、それに調和させることを重視して道具や雑貨を選びました。家電は白でそろえ、白とウォールナットの間ぐらいの色味のカゴや自然素材のものを取り入れています。全体として、あたたかみを感じられる空間になるよう心掛けています。」


■キーワード2 誰もが気兼ねなく、気軽に使える雰囲気

「誰もが使いやすい雰囲気を携えた、大らかで朗らかなキッチン」 by miumiuさん
「誰もが使いやすい雰囲気を携えた、大らかで朗らかなキッチン」 by miumiuさん
miumiuさん

「家族や遊びに来たゲストにも、気軽に使ってもらえる雰囲気にしたいと思いました。だから『開けちゃいけないかも、触らない方がいいかも』といったお気遣いは不要です。学校の家庭科室(調理実習室)のように、何でも自由に使ってもらってOK。

でも、もちろんお片付けも気兼ねなくやってもらいます。」


■キーワード3 すっきり見通しの良い、お気に入りの眺め

「誰もが使いやすい雰囲気を携えた、大らかで朗らかなキッチン」 by miumiuさん
「誰もが使いやすい雰囲気を携えた、大らかで朗らかなキッチン」 by miumiuさん
miumiuさん

「我が家のキッチンの眺めの良いところが気に入っています。カウンター越しに家族の様子や窓の外がよく見渡せるんです。狭くても開放感を感じられるように、カウンター前にはなるべく物を置きません。」



キッチンをもっと素敵にするためのアドバイスがあれば教えてください

miumiuさん

「キッチンに立つ時間は思った以上に長いですよね。いかにストレスを減らして使いやすくするのかは、それぞれの性格や好みによるかなと思います。例えば私には、キッチンツールなどをすべて見えないように収納するスタイルは不向きでした。これは、憧れて実際に試したから分かったこと。それを踏まえて今のような出しっぱなしスタイルに落ち着いたんです。好みや憧れはどんどん試してみてください。

そしてそこで学びや気付きを得て、アップデートしていくのが良いのではないでしょうか。私もいつか本当の理想のキッチンにリフォームすることを夢見ながら、試行錯誤を繰り返している最中です。」



まとめ: 雰囲気まで使いやすく、朗らかに

「誰もが使いやすい雰囲気を携えた、大らかで朗らかなキッチン」 by miumiuさん

必要なものを少ない動作で使えること、欲しいものがすぐに見つかること、小回りの利く空間や作業面の広さなど、『使いやすい』キッチンの条件はたくさんあります。人それぞれに必要とする快適は異なるので、全部を網羅する必要はありませんが、そろっているとうれしくなりますよね。miumiuさんのキッチンは、まさにそんな『そろっている』快適な空間です。でもそればかりではありません。外から見たときの印象、内側に入ったときの雰囲気まで全部いいんです。



特にいいなと感じるのは、手を触れてはいけないような遠慮のいるオシャレさではないところ。親しみやすくて、朗らか。家族はもちろん、遊びに来たゲストも一緒にキッチンに立てる大らかさと、初めてでもすぐ使いこなせそうな使いやすさのバランスが素敵でした。『良い意味で』生活感を活かしたキッチンづくりがしたいという方や、全部しまうのは苦手という方は特に、今回教えていただいたアイデアやアドバイスを参考にしてみてください。



執筆:RoomClip mag 編集部