アレックス・ファーガソン氏の長期政権により、繁栄を極めたマンチェスター・ユナイテッド。人気、実力ともに世界最高峰のクラブへと上り詰めた。
しかし、ファーガソン氏勇退以降は現在に至るまで低迷。オーレ・グンナー・スールシャール監督の就任以降、少しづつ勢いを取り戻しつつあるが、かつての姿には程遠い。
ユナイテッドはファーガソ氏勇退以降、有望な選手を獲得し続けた。しかし、クラブでは活躍できずに退団し、移籍先で輝きを放った選手が少なくない。今回は、そんな5人の選手をご紹介する。

ラダメル・ファルカオ
アトレティコ・マドリード、モナコで印象的な活躍を見せ、鳴り物入りでユナイテッドに加入したファルカオ。アトレティコやモナコでゴールを量産してきたストライカーにサポーターは期待した。
しかし、ユナイテッド加入以降は負傷の影響もあり、全くと言っていいほど活躍できず。買い取りオプション付きのローンで加入したファルカオだが、はその権利を行使しないことを発表した。
翌シーズンもチェルシーで活躍できなかったファルカオは、モナコへレンタルバック。すると、プレミアリーグでの不振ぶりが嘘かのようにゴールを重ね、中心選手として活躍。今シーズンからはガラタサライでプレーする。

ウィルフレッド・ザハ
クリスタル・パレス下部組織出身のザハは2010年にトップチームデビュー。着実に出場機会を得て、2013年にユナイテッドに加入した。
ただ、ユナイテッドに移籍したものの、在籍した2シーズンはそのどちらもレンタル先でプレー。ユナイテッドの選手として出場した試合は片手で数えられるほどにとどまった。
そのザハは2015年にクリスタル・パレスに復帰。復帰以降はチームの絶対的なストライカーとして君臨している。ビッグクラブへの移籍が噂されているが、今シーズンもパレスでのプレーが決まった。

ダニー・ドリンクウォーター
あまり知られていないが、ドリンクウォーターはユナイテッドの下部組織出身だ。2009年にトップチームデビューを果たしている。
しかし、ユナイテッドでは出場機会0。在籍した3シーズンをレンタル先でプレーしている。そして、2012年に後に奇跡を起こすレスター・シティに引き抜かれている。
レスターでの活躍は言わずもがなだが、2015/2016シーズンは継続的に好プレーを見せ、中盤からチームを支えた。プレミアリーグ優勝に大きく貢献したと言えるだろう。

アンヘル・ディ・マリア
ベンフィカでその名を世界に轟かせ、レアル・マドリードで世界的な選手として認知されたディ・マリア。マドリードではメスト・エジルらとともに、クリスティアーノ・ロナウドのゴールをお膳立てし続けた。
そのディ・マリアはハメス・ロドリゲスやトニ・クロースが加入したことを理由に移籍をリクエスト。2014年夏にユナイテッドの一員となった2014/2015シーズンは10アシストの活躍を見せたが、これまでの活躍には程遠く、1年で退団している。
2015年夏にパリ・サンジェルマンに加入したディ・マリアは1年目から18アシストの活躍。これはリーグ新記録となった。その後も継続的に活躍し、現在でも貴重な戦力となっている。

ジェラール・ピケ
バルセロナ下部組織出身のピケは2004年にに移籍。トップチームデビューはユナイテッドで果たしている。4年間にわたって在籍したピケだが、目立った活躍はできず、2008年に古巣バルセロナに復帰している。
バルセロナに復帰したピケはガブリエル・ミリ―トの負傷により、ラファエル・マルケス、カルレス・プジョルといった往年の名選手と共にピッチに立つことに。その後もスタメン争いに勝利し、現在まで最終ラインの重要な選手となっている。
代表でもセルヒオ・ラモスとともに不動のCBコンビを形成しており、退団以降もっとも輝いた選手の1人と言えるだろう。