世界中に観戦が拡大している新型コロナウイルス。2020年の夏に行われる予定だった東京オリンピックやユーロ2020を含め、ほぼ全てのスポーツイベントが延期・中止となった。
イタリアはようやく感染のピークを超えたと言われているが、全国民の自宅待機はしばらく続きそうだ。
我々の大好きなサッカー選手の中にも多くの感染者が確認されている。今回は、現在の状況をお伝えしようと思う。また、他のイタリア国民と同じく、自宅で待機しなければならないセリエAのスターたちはどう過ごしているのかをまとめてみた。

2020年3月24日まで感染したセリエAのサッカー選手や関係者
イタリア国内で初めて感染が確認された選手はユベントスのダニエレ・ルガーニ。3月12日に陽性と診断され、ユベントスの全ての選手や関係者、そして3月9日に無観客で行われたイタリアダービーに参加した全てのインテル関係者も自宅待機となった。その後の3月17日にブレーズ・マテュイディ、22日はパウロ・ディバラと婚約者のオリアーナの感染も発表された。
最も感染者の多いクラブは日本代表DF吉田麻也が所属しているサンプドリアで、6人も確認されている。3月12日にマノロ・ガッビアディーニの陽性が確認されてから、アルビン・エクダル、ファビオ・デパオリ、アントニーノ・ラ・グミーナそしてモアテン・トルスビーの名前も上がってきた。また、クラブを担当している医者も感染している。
ミランではマルディーニ親子(パオロとダニエル)新型コロナウイルス感染が発表されて以降、感染者は確認されていない。
その他のセリエA選手の感染者はフィオレンティーナ(パトリック・クトローネ、ヘルマン・ペッセージャ、ドゥシャン・ヴラホヴィッチ)とべローナ(マッティア・ザッカーニ)のメンバーだ。

自宅待機中のセリエA選手の様子
新型コロナウイルスによって全国民の自宅待機が決まり、いつまで続くのかはまだ未定だ。
しかし、多くのサッカー・プレイヤーは自宅待機の時間を有効に過ごしていて、SNSのプロフィールにも毎日の様子を投稿している。
ユベントスのディバラは婚約者のオリアーナとアルゼンチン料理を作ることを楽しんでいる。また、チームメートのミラレム・ピアニッチも料理の腕前を披露している。ドウグラス・コスタはひたすらプレイステーションで遊んでいるという。そして、ジョルジョ・キエッリーニとフェデリコ・ベルナルデスキは新型コロナウイルスを乗り越えるために必要な募金をサポーターに呼びかけている。

ラツィオの選手もSNSで多くの投稿をしている。その中で最も目立っているのはフランチェスコ・アチェルビとチーロ・インモービレの動きだ。アチェルビはチームメート全員に「そばにあるものでリフティングをする」というチャレンジを考えた。そして、インモービレはイギリスの番組に出演している有名な医師クリスチャン・ジェッセン氏と熱く対談し、話題となっている。医師は「イタリア人は新型コロナウイルスを仕事を休むための理由にしている」と発言をし、ラツィオの選手は黙っていられなかった。
フィオレンティーナのフェデリコ・キエーザは家事に集中。掃除機を手にして、婚約者のイラリアを手伝っている。ローマのエディン・ジェコは自宅のジムで奥さんとトレーニングしようと必死に頑張っているが、遊びたがる娘たちに邪魔をされている。そして、カリアリのラジャ・ナインゴランは自分の勝負強さを失わないように、戦争をテーマとしたシューティングゲーム、コール・オブ・デューティでプレーしているのだ。
これ以外にもSNSでセリエAの選手の面白いビデオがたくさん確認ができるのだ。選手のこういった活動によって、自宅待機しているイタリア国民が元気をもらえるのはとてもありがたいことだ。