フットボールの世界に入る誰もが優勝者に授与されるトロフィーを掲げることを夢見る。その夢を叶えられる人間はほんの一握りと言えるだろう。
しかし誰もが憧れるトロフィーの「実際の価値」についてはご存知だろうか。ここではフットボール界における様々なコンペティションのトロフィーの価値についてランキング形式でご紹介したい。

第5位:セリエA(イタリア):約700万円(約5万5000ユーロ)
歴代獲得上位3クラブ
ユベントス:36回
インテル:19回
ミラン:18回
EURO2020(UEFA欧州選手権)で劇的な優勝を果たし、ますますの盛り上がりを見せるイタリア。そんなイタリアのリーグ、セリエAのトロフィーにはおよそ700万円の価値があるようだ。ユベントスはこれまでに36回もの優勝回数を誇り、2011/12シーズンから2019/20にかけて前人未到の9連覇を達成した。

第4位:アフリカ・ネイションズカップ:約1630万円(約12万7000ユーロ)
歴代獲得上位3ヶ国
エジプト:7回
カメルーン:5回
ガーナ:4回
4位には国際大会の1つであるアフリカ・ネイションズカップがランクインしている。優勝トロフィーはおよそ1630万円の価値になるとされる。出場するどの国も優勝できる実力を備えており、実力拮抗する非常に難しい大会として挙げられる。2012年にはノーマークながら見事優勝を果たしたザンビアが記憶に新しい。2022年1月にカメルーンで第33回目大会が開催されることが決定している。

第3位:バロンドール:約6500万円(約50万8000ユーロ)
歴代獲得上位選手
リオネル・メッシ:6回
クリスティアーノ・ロナウド:5回
ミシェル・プラティニ、ヨハン・クライフ、マルコ・ファン・バステン:3回
3位は選手個人タイトルとして最大の名誉とされるバロンドール賞だ。バロンドールにはおそよ6500万円の価値があるとされている。歴史に名を刻むというのはまさにこうしたことだろうと考えるが、リオネル・メッシはすでに6回ものバロンドールを受賞しフットボール界のレジェンドという言葉を恣にしている。毎年12月に受賞者が発表されるが、2020年は「(新型コロナウイルスの影響を考慮し)通常のように扱うことはできない」として中止が発表された。

第2位:FAカップ(イングランド):約1億2800万円(約100万ユーロ)
歴代獲得上位3クラブ
アーセナル:14回
マンチェスター・ユナイテッド:12回
チェルシー、トッテナム:8回
世界的にも歴史あるイングランドのカップ戦、FAカップ。1800年代に創設されたこの大会のトロフィーは1億円を遥かに超える価値を持つようだ。ホーム・アンド・アウェーもなく、引き分ければ再試合という何とも過酷な大会としても有名だが、そうした負担に対して優勝したときに得られる対価は十分なものであると考える。

第1位:FIFAワールドカップ:約21億8600万円(約1700万ユーロ)
歴代獲得上位3ヶ国
ブラジル:5回
ドイツ、イタリア:4回
アルゼンチン、フランス、ウルグアイ:2回
フットボール界で最も価値のあるトロフィーはFIFAワールドカップで、その価値は21億円に匹敵する。2位と大きく差を広げての堂々の1位となった。名前の通り世界ナンバーワンを決める大会であるワールドカップは、歴史に名を刻むことのできる名誉あるコンペティションだ。歴代獲得国としてはブラジルが最多の5回とサッカー王国の威厳を維持している。次回は2022年11月にカタールで開催される。