レアル・ソシエダ所属の日本代表MF久保建英(21)は3日、ラ・リーガ第4節・アトレティコ・マドリード戦で今季初めてスタメンを外れ、途中出場。試合後、レアル・ソシエダのイマノル・アルグアシル監督が同選手を先発起用しなかった理由を語った。

スペインメディア『El Diario Vasco』が指揮官の言葉を伝えている。

 久保建英は7月19日にレアル・マドリードからレアル・ソシエダへ完全移籍。先月15日のラ・リーガ開幕節・カディス戦でいきなりゴールをマークすると、その後のリーグ戦2試合でも「4-3-1-2」の前線2トップの一角で先発出場していた。

 ただ同選手は先月27日の第3節・エルチェ戦で打撲を負ったこともあり、8月30日から2日つづけて全体トレーニングを欠席。今月1日から練習に合流したが、ノルウェー代表FWアレクサンデル・セルロート(26)やナイジェリア代表FWウマル・サディク(25)らの加入もあり、アトレティコ・マドリード戦では71分に元スペイン代表MFダビド・シルバ(36)に代わって出場している。

 そんな久保建英についてアルグアシル監督は「この1週間、彼は通常のトレーニングができなかったが、それが(彼をスタメンから外した)理由ではない。

私が決めたことは、勝つために可能な限り最高のチームを出すということだ」とコメント。同選手のコンディションに関係なく、ベンチスタートとさせる方針だったことを明かした。

 なおアルグアシル監督は、アトレティコ・マドリード戦で前線2トップにセルロートとU21フランス代表FWモハメド=アリ・チョ(18)を配し、トップ下にダビド・シルバを先発起用。後半からはセルロートにかわってサディクを送り出すと、そのサディクが55分にチョのアシストから移籍後初ゴールをあげている。前線の選手層に厚みが増す中、久保建英の序列低下が心配される。