元柏レイソル所属選手であり、J1リーグ得点王に輝いたケニア代表FWマイケル・オルンガ(28)に、スコットランド1部レンジャーズ移籍の可能性が浮上。来季以降、カタールW杯日本代表FW前田大然(25)らFW古橋亨梧(27)ら擁するセルティックに脅威を与えるかもしれない。

今月15日、ケニアメディア『ケニアンレポート』が報じている。

 オルンガは2020年12月、柏レイソルからカタール1部アル・ドゥハイルへ完全移籍。移籍金600万ユーロ(約7億8000万円)と伝えられる中、加入1年目から持ち前の決定力を発揮。2021/22シーズンにはリーグ戦22試合中18試合で先発出場して22ゴールをあげてカタール1部得点王のタイトルを獲得。今季もここまで公式戦10試合出場で12ゴールと、好調を維持している。

 オルンガの去就については、今年2月にスュペル・リグ(トルコ1部)のフェネルバフチェ、ベシクタシュやリーグアン(フランス1部)複数クラブからの関心が伝えられていたが、欧州移籍は実現しなかった。

また同選手とアル・ドゥハイルの契約期間は来年6月までと報じられている。

 そんな中『ケニアンレポート』の報道によると、レンジャーズが今季終了後にストライカーの入れ替えを検討しているとのこと。コロンビア代表FWアルフレッド・モレロス(26)との契約が来年6月までえであるほか、ジャマイカ代表FWケマル・ルーフェ(29)はすでに構想外となっている模様。補強予算が限られていることから、移籍金ゼロによるオルンガ獲得にむけて同選手との事前契約を結ぶ可能性があるという。

 また『ケニアンレポート』は、オルンガが193cmと高身長であることに触れた上で「レンジャーズに欠けているセットプレーでの脅威を提供することが可能」と綴っている。

 レンジャーズは昨季、スコットランド1部リーグでセルティックにタイトルを明け渡したものの、UEFAヨーロッパリーグで準優勝。

ただ今季はリーグ戦15試合終了時点で首位セルティックに9ポイント差をつけられているほか、UEFAチャンピオンズリーグ・グループステージを6戦全敗で終了。先月下旬にジョバンニ・ファン・ブロンクホルスト監督を解任していた。

 なおオルンガは2019シーズンにJ2リーグで27得点をマークし、柏レイソルのJ1リーグ復帰に貢献。そして2020シーズンはJ1リーグで32試合に出場して28ゴールと驚異的な決定力を発揮。J1得点王に輝くとともに、JリーグMVPの個人タイトルを獲得している。

 古橋亨梧をはじめセルティック所属の日本人選手に移籍の可能性があるとはいえ、来季に古橋亨梧とオルンガによるスコットランド1部得点王争いが見られるかもしれない。