2023シーズンのJリーグが開幕して約1か月。例年通り、J1リーグやJ2リーグ、J3リーグ、それぞれで戦前の予想を覆す展開となっている。

この大混戦こそ、Jリーグの魅力と言えるだろう。

ここでは、3つのカテゴリーでプレーする選手(約1,880人)の出身地を都道府県別にランキングし、それぞれ代表的な選手を3人ずつ紹介。人口の多い都道府県が上位に入る傾向ではあるが、各地のサッカー熱が反映される結果となっている。

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Jリーガー出身都道府県ランキング35~26位【2023】あなたの出身地は何位?

第35位:福島県(出身Jリーガー11人)

代表的な選手:高萩洋次郎(栃木SC)、熊田直紀(FC東京)、松井蓮之(川崎フロンターレ

現在、栃木SC所属のMF高萩洋次郎は、抜群のセンスとチャンスメイク能力を武器にサンフレッチェ広島やFC東京でも活躍し、日本代表としても3試合に出場した。FW熊田直紀はU-20日本代表として活躍する新星で、ルヴァン杯E組第2節では途中出場してプロ初得点を記録。なお、現在、福島ユナイテッドに所属している福島県出身Jリーガーはゼロ。

Jリーガー出身都道府県ランキング35~26位【2023】あなたの出身地は何位?

第32位タイ:岡山県(出身Jリーガー12人)

代表的な選手:青山敏弘(サンフレッチェ広島)、佐野海舟鹿島アントラーズ)、山﨑凌吾(京都サンガF.C.

サンフレッチェ広島のMF青山敏弘は、2004年の入団から19年間常に貢献し続けているバンディエラで、2015年にはJリーグ最優秀選手賞を受賞している。青山同様ボランチを主戦場とするMF佐野海舟は町田ゼルビアで出場を重ね、満を持して鹿島アントラーズへと移籍。J1初挑戦ながら、佐野「回収」と例えられる程、卓越したボール回収能力を発揮している。岡山県のファジアーノ岡山には、MF佐野航大(佐野海舟の実弟)とMF山田恭也、2人の出身Jリーガーが所属している。

Jリーガー出身都道府県ランキング35~26位【2023】あなたの出身地は何位?

第32位タイ:佐賀県(出身Jリーガー12人)

代表的な選手:樋口雄太(鹿島アントラーズ)、中野伸哉(サガン鳥栖)、小田逸稀(アビスパ福岡

現在、佐賀県のサガン鳥栖に所属しているのはDF中野伸哉1人だが、鳥栖の下部組織は日本屈指の強豪で、近年優秀な選手を輩出し続けている。2021シーズンに鳥栖の背番号10を背負い現在は鹿島アントラーズの主力を担うMF樋口雄太、各年代別日本代表に選出されている中野、DF林幸多郎(横浜FC)などがその一例だ。

Jリーガー出身都道府県ランキング35~26位【2023】あなたの出身地は何位?

第32位タイ:沖縄県(出身Jリーガー12人)

代表的な選手:知念慶(鹿島アントラーズ)、上門知樹(セレッソ大阪)、徳元悠平(FC東京)

沖縄県のFC琉球には、現在も沖縄県出身者が3人所属している。セレッソ大阪のMF上門知樹やFC東京のDF徳元悠平、浦和レッズのDF知念哲矢のように、J1へステップアップした選手も多く、追随する選手が現れるか注目が集まる。

Jリーガー出身都道府県ランキング35~26位【2023】あなたの出身地は何位?

第31位:長野県(出身Jリーガー13人)

代表的な選手:麻田将吾(京都サンガF.C.)、三田尚希(AC長野パルセイロ)、新井光(FC今治)

松本山雅とAC長野パルセイロ、2つのJクラブがある長野県。出身Jリーガーには明確な特徴がある。13人中10人が、この2クラブに所属しているのだ。特に、7人もが所属する長野パルセイロは、地元出身者を積極的に獲得する姿勢が表れている。京都サンガF.C.でレギュラーを張るDF麻田将吾のように、J1で活躍する選手が増加する日は来るだろうか。

Jリーガー出身都道府県ランキング35~26位【2023】あなたの出身地は何位?

第30位:徳島県(出身Jリーガー14人)

代表的な選手:塩谷司(サンフレッチェ広島)、實藤友紀(横浜F・マリノス)、小西雄大(モンテディオ山形

守備の安定感に得点力を併せ持つサンフレッチェ広島のDF塩谷司、対人守備に定評のある横浜F・マリノスDF實藤友紀と優れたDFを輩出している徳島県。一方で、同県にある徳島ヴォルティスに所属していたMF小西雄大やMF中坂勇哉(ヴィッセル神戸)のように、あと一歩でJ1の主力となりそうなMFも控えている。なお、徳島ヴォルティスのほか、同じ四国のカマタマーレ讃岐に徳島県出身Jリーガーが2人ずつ所属している。

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第27位タイ:山梨県(出身Jリーガー15人)

代表的な選手:柏好文(サンフレッチェ広島)、川﨑颯太(京都サンガF.C.)、長沼洋一(サガン鳥栖)

スピードと献身性で、長年にわたりサンフレッチェ広島のサイドを支えるMF柏好文、京都サンガF.C.で中盤の一角を担うMF川﨑颯太、上下動を繰り返すスプリント能力抜群のMF長沼洋一など、山梨県出身者には優れたMFが多い。この3選手の他にも、アルビレックス新潟の右サイドハーフとしてチームトップの4得点を挙げているFW太田修介、多くのチームでそのユーティリティ性が重宝されてきたサガン鳥栖のMF堀米勇輝なども該当する。また、山梨県のヴァンフォーレ甲府には、同県出身Jリーガーが5人所属しており、地元出身者に注視していることが分かる。

Jリーガー出身都道府県ランキング35~26位【2023】あなたの出身地は何位?

第27位タイ:岐阜県(出身Jリーガー15人)

代表的な選手:藤井智也(鹿島アントラーズ)、志知孝明(サンフレッチェ広島)、杉本太郎(徳島ヴォルティス)

鹿島アントラーズのMF藤井智也は、爆発的なスピードを持ちサイドを疾走する選手。サンフレッチェ広島のDF志知孝明は対人守備に優れ、クロスの精度も水準以上である。どちらも2023シーズンから所属先を変えたが、すでに新チームに溶け込んでいる。なお、岐阜県のFC岐阜には、同県出身Jリーガーが2人所属している。

Jリーガー出身都道府県ランキング35~26位【2023】あなたの出身地は何位?

第27位タイ:宮崎県(出身Jリーガー15人)

代表的な選手:興梠慎三(浦和レッズ)、鈴木義宜(清水エスパルス)、前田椋介(水戸ホーリーホック

15人もの宮崎県出身Jリーガーのうち、J1所属選手は浦和レッズのFW興梠慎三のみである。しかし2021シーズンからJリーグに加わったテゲバジャーロ宮崎(J3)を経由し、カテゴリーを上げる選手が増加する予感。テゲバジャーロ宮崎は、地元出身者を積極的に獲得しており、2023シーズンは5人が所属している。

Jリーガー出身都道府県ランキング35~26位【2023】あなたの出身地は何位?

第26位:愛媛県(出身Jリーガー17人)

代表的な選手:長友佑都(FC東京)、東俊希(サンフレッチェ広島)、松下佳貴(ベガルタ仙台

愛媛県出身Jリーガーの筆頭といえば、やはりFC東京に所属するDF長友佑都だろう。日本代表として142試合に出場。W杯メンバーとしても4度選出された稀代のサイドバックで、その存在感はズバ抜けている。また、愛媛FCには6人、FC今治には4人の同県出身Jリーガーがおり、しのぎを削っている。

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