明治安田生命J2リーグの徳島ヴォルティス所属DFカカには以前、柏レイソル移籍の可能性も報じられていた。しかし今月10日までにブラジル国内クラブへのレンタル移籍で合意に達したと、現地で報じられている。

 カカの去就については、ブラジルメディア『Torcedores』が先月に「ブラジル1部フルミネンセと柏がカカの代理人と交渉している」と報道。徳島の意向について「移籍金として400万ドル(約5億6000万円)を求めており、レンタル移籍での放出には興味を示していない」と伝えていた。

 しかしブラジルメディア『グローボ』の報道によると、ブラジル1部アトレチコ・パラナエンセは2024年12月までの1年半レンタル、350万ドル(約4億9000万円)の買い取りオプション付きで徳島と合意に達したとのこと。徳島が条件面で譲歩したとみられるほか、カカ本人は今週末にも現地入りして、メディカルチェックを受ける予定だという。

 カカと徳島の契約内容については、ブラジル国内で「4年総額200万ドル(獲得当時約2億3000万円)、500万ドル(獲得当時約5億7600万円)の契約解除条項の付帯」と報じられていた。また以前にも再三にわたりブラジル国内クラブからの関心が報じられたが、徳島は高額の移籍金を要求していた。

 なおカカは2021年2月にクルゼイロから徳島へ完全移籍すると、来日1年目からセンターバックの主力選手として活躍。今季は開幕から先月23日のJ2第11節ザスパクサツ群馬戦までのほぼ全試合でスタメン出場も、5月以降は全試合でメンバー外となっている。