本田圭佑が指揮したカンボジア代表で、エースストライカーとして活躍したFWシェン・チャンテア(20歳)がカタールリーグに期限付き移籍することが分かった。これは同選手が所属するカンボジア1部ボーウング・ケットFCのプス・ティダ会長が明らかにしたもの。

 ティダ会長によると、チャンテアは延長オプション付きの1年間の期限付き移籍でカタールに挑戦する。具体的な移籍先については言及していないが、気の早いWikipediaでは既にカタール2部アル・シャハニアSCに期限付き移籍と記されている。

 いずれにせよ、カンボジアの超新星の海外移籍は、同国のサッカーファンにとっては朗報。チャンテアはカタールリーグでプレーする史上初のカンボジア人選手となる。

 ティダ会長は今回の移籍について「カンボジアのトップ選手が国際経験を積む素晴らしい機会。カタールのようなアジアの強豪国で、カンボジア人選手がプレーする姿が見られるのだから、本人だけでなく、カンボジアサッカー界にとっても誇らしい瞬間だ。

カンボジア人選手のクオリティを国際舞台で証明するチャンスでもある。この移籍がカンボジア人選手の海外移籍の道を拓くものになることを願っている」と話した。

 チャンテアは、カンボジアサッカー連盟(FFC)が運営するバティ・ユース・フットボール・アカデミー出身で、2020年にカンボジア1部ボーウング・ケットFCと契約を結んだ。鋭いドリブル突破と得点力を武器に、世代別カンボジア代表でエースストライカーとして君臨。2019年には16歳の若さでA代表デビューを飾っており、同年6月のパキスタン戦で代表初ゴールを記録。現在までにカンボジア代表で26試合に出場し3ゴールを記録している。

2023年にカンボジアが自国開催した東南アジア競技大会(SEA Games)では、実質監督を務めた本田圭佑GMのもとでU-23カンボジア代表の主力として活躍した。