J1リーグ首位を走る横浜F・マリノスのケビン・マスカット監督に、スコットランド1部レンジャーズ行きの可能性が浮上している模様。FW前田大然、FW古橋亨梧ら擁するセルティックに敗れたこともあり、現地で監督交代論が沸き起こっている。

 レンジャーズは昨季、アンジェ・ポステコグルー前監督率いるセルティックにリーグ連覇を許す。そして今季はリーグ開幕戦でキルマーノック相手に敗れると、UEFAチャンピオンズリーグのプレーオフではオランダ1部PSVアイントホーフェン相手に2試合合計3-7で惨敗。今月3日に行われたセルティックとのダービーマッチでは、古橋に決勝ゴールを決められ、0-1で敗北。リーグ戦4試合を終えて、首位セルティックに勝ち点4差をつけられている。

 英紙『サン』は5日に「マイケル・ビールはセルティック戦黒星により、昨年11月のレンジャーズ監督就任以降最も激しいプレッシャーにさらされている」とし、レンジャーズの監督人事を特集。

 「クラブ幹部はビールに時間を与えるか、解任に踏み切るか議論を始めている。

何人かの衝撃的な人物がビールの後任候補に名乗り出ている」とし、英ブックメーカー『スポーツレンズ』による後任候補のオッズを紹介している。

 これによると、横浜FM率いるマスカット監督が4.5倍で1番人気に。かつてオーストリア1部レッドブル・ザルツブルクでMF南野拓実を指導していたジェシー・マーシュ氏が8倍で2番人気に支持されている。その他ではマルセロ・ビエルサ氏、ジェンナーロ・ガットゥーゾ氏、グレアム・ポッター氏が10倍台で名を連ねている。

 なおマスカット監督は、2002年7月から1年間レンジャーズでプレー。現役引退後、オーストラリア1部メルボルン・ビクトリーでポステコグルー監督のもとコーチを務めていた過去を持つ。

ポステコグルーがセルティックで成功を収めただけに、スコットランドでは現横浜FM監督に対する関心も高まっているようだ。