プレミアリーグ(イングランド1部)アーセナル所属の日本代表DF冨安健洋は、今年夏にセリエA(イタリア1部)インテル移籍が噂されたものの残留。ただスタメンでの出場機会が限られていることもあり、今度はミランからの関心が報じられている。

 ボローニャでのプレー経験を持つ冨安は、2021/22シーズンからアーセナルでプレー。加入直後は右サイドバックでレギュラーに定着していたものの、度重なる負傷離脱により、控え要員に甘んじている。また今季は左サイドバックでDFオレクサンドル・ジンチェンコとのポジション争いで後れをとっていたが、それでもスーパーサブとして活躍。先月28日に行われた第10節シェフィールド・ユナイテッド戦でアーセナル加入後初ゴールをマークすると、今月4日の第11節ニューカッスル戦でフル出場している。

 ただ、ミランの専門サイト『ミランウェブ』は独自の見解として「冨安はアーセナルで出場機会に恵まれていない。セリエA復帰というアイデアに魅力を感じているかもしれない」とリポート。

移籍金を2500万ユーロ(約38億円)とした上で、「(冨安獲得の可能性について)ミランは考えている。しかし、現時点では仮説にしかすぎない」と綴っている。

 MF本田圭佑の古巣であるミランは、今季ここまでリーグ戦11試合を終えて7勝1分3敗。首位インテルから勝ち点6差の3位につけているが、守備陣ではDFピエール・カルルが長期離脱を余儀なくされている。

 ただ一方で、欧州移籍市場に精通するファブリツィオ・ロマーノ氏は冨安の残留が既定路線との見解を披露。英メディア『コウトオフサイド』のインタビューで「アーセナルは彼のパフォーマンスに非常に満足している」とした上で、アーセナル幹部が今年夏にインテルからのオファーを拒否したことも明かしている。

冨安も以前からアーセナルでの充実感を語っているだけに、現時点では移籍を検討していないとみられる。